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テーマ:自己啓発すすめ(775)
カテゴリ:・古典
~~~~~~~過去記事~~~~~~~
【古典】耕柱篇 ~墨子のアドバイス集~ ~~~~~~~過去記事~~~~~~~ …数年前に投稿した記事を読み直してみた。 ________________________ 「われもまた子をもって、 もって責むるに足るとなす」 …期待しているからこそ、厳しく容赦なく指導する、という事だ。期待に加え、その教え子を信頼しているとも言える。厳しい指導でも応えてくれるという期待と信頼が。教え子がそれに応えて成長するなら、素晴らしい師弟関係が形成され、お互いの成長につながっていくだろう。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ________________________ 「築くのが上手い奴に築かせ、整えるのが上手い奴に整えさせ、完璧か否かを見抜ける奴に最終チェックをさせれば、牆は完成する」 「これと同様に、コミュニケーションが上手い奴に場を仕切らせ、状況判断に優れた奴に事の是非を判断させ、的確な実行が出来る奴に実務を任せればいい」 …役割分担、適材適所について語っている。事業を容易く進めるには、各々に得意分野を任せればいい。各々の特徴を知るには、様々な経験を積ませればいい。なかには"食わず嫌い"でやらないだけで、実は特性に合っている場合もある。時と場合によって、配置転換を行い、苦手分野も経験させ、得意分野を更に伸ばすのも一つの手だ。得意分野だけ延々とやるだけだと、飽きが生じてくるんだ。短期的に成果を挙げたいなら"皆が得意分野の采配"を行う。長期的な視野で成長を促すなら"経験を積ませる采配"を敢えてするのもいいだろう。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ________________________ 「出来る事だけ口にする。出来ない事は言わない」 「出来もしない事を頻繁に"出来る"と口にするなら、口先だけの軽薄な奴と軽蔑されるだけだ」 …言行一致について言っている。シンプルではあるが、実際に出来ているか否かはまた別だ。気が付かない内に、出来ない事をも出来ると言って、相手の期待を知らない内に裏切っているかもしれない。ふと気付いた時に、自身の言動について振り返るべきだな。また、宣言した以上は、出来るまで徹底的にやり抜くべきだ。そして、出来る事を増やす為にも、日々勉強や経験を積んで、地力を養うべきである。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ________________________ 「禄に背きて義に向う」 …やるべきこと・正しいことを遂行出来ない環境ならば、たとえ厚待遇で迎えられても離れてもいいのではないかと墨子は考えていた。 もし、その環境に"正しさ"がなくても、自身は厚待遇で迎えられていたらどうだろうか?たとえ"正しさ"がなくても、そう容易く厚待遇を手放すことを躊躇するだろう。悪事とまでは言わなくても、正しくない環境というのは無数にある。もし、正しくない環境にいたとしても、まずは自分の力で変化を加えられるよう働きかけ、実際に良い影響を与えられたらどうだろうか。それが、一番望ましい形だ。そこから離れるのは最終手段。二の次、三の次だ。義に向き合い、義を実践できる状態になれば、正当な禄を得るに相応しい。まずは、出来る限りのことをやるべきだな。  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ …墨子の耕柱篇では、墨子と弟子達の対話が記録されている。飾り気のない真っ直ぐな墨子の人となりが見えてくる気がする。また気になる逸話があったら紹介するよ。 【参考書籍】 中国の思想(5) 墨子(改訂版)【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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