…ビジネスはRPGのようだ。世の中を駆け歩きまわって情報を収集し、手に入れた情報をもとに何をしていくのか決めていく。クエストを一つ一つクリアしていき信頼を積み重ねて一大イベントに参入するチャンスを得る。そんな感じだ。何をするかは事業内容による。自分達が出来るサービスを把握して提案する。そこでクエストが発生したらバトル開始だ。様々な方面から力を借りてクエストを成し遂げる。まず自分達の武器を理解する。何を売るのか。何を武器に戦うのか。それは物かサービスか。現代の平和な世の中では、生活を満喫するために必要となる金を得る戦いだ。つまりは権利を得るための戦いである。権利を得るに値する価値を提供する。今現在の戦いはそういうもの。権利に値する働きを行う。だから自分としては、どんな権利を得たいのか明確にするんだ。ただ"王様"の要望に応えるだけでは物足りない。自分本意な欲望のために世の中を駆け巡ればいい。それが現実社会というものだ。ま、サラリーマンであれば、一旦は雇用主の要望に最低限応えないといけないけどね。雇用主がいるからサラリーマンは随分と楽をさせてもらえているんだ。その恩を成果として返すのは当たり前の行為なんだよな。もちろん、報酬は当然の権利だ。利害と感情は別に考えた方が便利だ。他人はCPUと同等に考えておく。プログラミングされた通りの言動しか行わないと思っておこう。重要人物は別だけどね。時々イベントが起きる。そのイベントもそつなく済ませばいい。他人は楽と金と自由時間しか興味がないと思っておこう。そういうプログラミングをされていると思っておく。パーティメンバー以外はそんな程度の存在でしかない。過度な期待はしない。自分自身を最大限活かすんだ。そして、パーティメンバーと意思疎通を図ってクエストをクリアするんだ。そうやって一つ一つ済ませて一歩一歩前進していく。そうすると面白そうなクエストが発生する。クエストは信頼度によって発生確率が変わる。信頼度が高ければチャンスも増える。これがビジネスRPGの考え方だ。自分が主人公だと思えると何でも出来る気持ちになる。自由に飛び回っていいと思える。責任感も生じる。主人公である以上、ミッションをクリアしなければならないからな。エンディングは特に存在していない。章ごとに区切りがあるだけだ。エンディングはまた別の存在だ。今は気にしなくていい。目の前で起きている章に集中すればいい。今いる場所ではどんな物語が展開されているのか。それさえ分かれば自分を活かしてどうしていくのか考える。それだけでも十分楽しめそうだ。『今』というのは刻一刻と変わり続けている。いま出来ることを十分に楽しんでクエストをクリアしていこう。
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