【節操】ハビット＆アジャスト 〜個人的な人生攻略法〜

…元来、俺は疑い深い性格だ。誰も信頼しない。常に疑ってかかる。それ故なのか、愛とは何かがよく分からない。愛を知らないとでも言おうかな。依存を嫌う。甘えを許さない。誰かに傾倒しようとはしない。だから独りを好む。人間関係が希薄な訳じゃない。そこそこに会話もするし、コミュニケーションも別に苦じゃない。むしろ楽しめている。だが、一定の距離感を保ちたいと願う。深入りしない。俺自身が甘えん坊なんだ。それは自覚している。深入りして甘えると抜け出せなくなる恐怖心がある。甘えの心が自立の妨げになると思っている。だからもっと自分本意に我儘になろうと思っている。自分本意で我儘であれば、それに応じて責任感も増してくる。自由と責任は表裏一体。甘えを許さないことで自由でありたいと願っている。曖昧な自由か思慮ある不自由か。そんなフレーズを聞いたことがある。思慮ある不自由とは、様々な方面から配慮があって成立する。思慮ある不自由は楽だ。何も考えなくてもいいからだ。その場に従っておけば安全は保障される安心感がある。だが、その思慮がなくなればどうなるか。思考停止に与した状態から見ず知らずの世界に放り出されれば路頭に迷う。結局、劣等な条件で新たな居場所を探すはめになる。そうなれば、思慮すらされない不自由な身となる。自分で考える。自ら決める。その積み重ねが自立への道だ。何故そこまで自立にこだわる？自由でいたいからだ。誰にも縛られたくないからだ。もっと楽しみたいからだ。一人前として自立していれば、どんな環境でも生きていられる。気持ちも腕前も自立させていきたい。自ら作り出す。仲良しこよしは嫌いだ。共依存は有り得ない。そうなりそうなら距離を置く。社会では一人だけで生きることは困難だ。金を媒体として協力体制を敷いているから辛うじて生きていられる。金という信頼で様々な物を得られる。それは物の実体の有無は問わない。金で物やサービスを得られる。それで十分だ。人間関係は無理に広げない。その時のその場での心象で関わる人間を決めればいい。お互いに好き放題出来る関係性が望ましい。無用な気遣いはいらない。常に無礼講でも気にしない関係性がいい。気遣いを求めてくる奴とは極力関わらない。ビジネスライクな距離感を保つ。人間関係でストレスを抱える必要はない。身の回りに気が合う相手が居なければ小説でも読んでいればいい。電子書籍ではなく紙の書籍にのめり込む。ま、最近は気が合う相手が居ないということはないけどね。昔はあった。下らない奴しかいなかったから小説を読んでやり過ごしていた。あの時あの場ではそれが正解だった。あんな連中と馴れ合っていたら堕落していたな。関わる人間選びは人生に影響する。譲歩はしない。人間関係は我儘に決める。お互いにそれが良いだろう。周囲にいる人たちは自分と波長が合っている。だから関わっている。波長が合わない人とは繋がりが薄い。世の中うまく出来ているものだ。波長が合う者の中から関わる人を選ぶのか、自ら波長を合わせて他のグループへ赴くのか。今いる場所が嫌なら冒険も一つの手だ。冒険にはリスクがあるが、そのリスクを受け入れる覚悟があるなら冒険してみるのもいい。逃げる覚悟というものだ。安寧と冒険は相反するもの。安寧ならそのままでもいい。冒険したくなったら十分準備してから旅たてばいい。今のところ、安寧な心持ちだからしばらく冒険する見込みはない。そろそろ冒険も難しくなってきたからな。若い頃に十分冒険した。不安定で不安な気持ちだったな。様々な発見はあったけどね。出来上がった基盤は簡単には手放せない。だが、どこか停滞感がある。固定概念が強まっている。思い込みから思いきった行動が阻害されている気がする。大冒険じゃなくてもいい。小旅行くらいはしたい。小さな変化を求めている。だが、冒険するほどの逃げる覚悟はない。中途半端な状態だ。どうしたものか。停滞したなら停滞したで、不安にならずに次のステップへの準備でもしておこう。あとは身体作りだな。身体は唯一無二の自分の資本だ。身体は日々ケアしておこう。たとえ放り出されても、心身共に健康であればどうにかなる。次のステップへの準備と身体ケア。この２つに専念しよう。

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