【都合論】自主性と望みの察知
「人は自己都合のために生きている」…俺はそう考える。誰かのためとか他人のためとか言っても、結局はそれらも含めて自分のためでしかない。最終的には自己都合だ。それでも誰かのために生きていると言い張るなら、それは自主性が弱いだけだ。誰かのためは誰かのせいになる。なぜなら自己都合ではないから。責任感が乏しい。自分が望んだんじゃない、とでも言いたいのだろうか。自主性が弱くて誰かのために頑張ると言い張れば、いつかは自分自身の望みが分からなくなって迷いが増えてくる。そして精神的な疲弊がどんどん重くなってくる。それは自主性と責任感の乏しさから生じる。他者依存が強いだけ。自分を頼れないから不安定になる。そうじゃない。自主性を持ちながら誰かのために頑張ればいい。自主性が大事。自主性が強くて誰かのために頑張れる人は、自分なりの判断基準があるから決断力がある。決断が出来るのは責任感が強いからだ。やるべきことをやる。それが当たり前になっている。だから自主性を持って頑張ることが大事なのだ。自主性が無いくせに他人都合で生きていたら疲弊する。他人にいいように使われて不要になったら捨てられるだけ。世間は冷たいんだ。誰も構ってやれないよ。皆、自己都合で忙しいんだ。他人に構ってやれる暇人はそう居ないよ。信頼される人というのは、その他人の自己都合を助けられる人である。相手の自己都合を助けられるから信頼される。相手の望みを察せられるから頼りになる。たとえ話が感情的になったり抽象的になったとしても、そこから汲み取って望みを察知する。そのくらいの観察眼があるなら何をすべきか自ずと分かるだろう。人は、分からないことに不安になる。不安になれば無用な悩みも増える。もし、望みを見抜く観察眼が備わっているなら、スマートに根本的な問題を解決して信頼を得るだろう。相手の自己都合を助けられる人は仲間を増やせる。協力者が現れてくる。借りがあるなら協力する。人間関係というのはそうやって広がっていく。求める前に与えてやる。与えられる人物は多くのものを得られる。社会はギブアンドテイクで成り立っている。役に立つ人間が重宝されるんだ。人は、利益を見込める相手にしか関わらない。それを念頭に置くんだ。多くを得たいなら与えられる人物になる。それは、社会で大きなアドバンテージになる。与えるなら独自性のあるものがいい。その人でなければならないものである。金は代替可能だ。他の金を持っている人のところにいけばいい。物の場合は、同じような物を作る技術がある人のところへいけばいい。人と情報は独自性を生み出しやすい。人は代替が難しい。その人にしかないノウハウや経験があるなら尚更だ。そのくらいの価値がある人物になれればいい。皆、自己都合で精一杯。そう思っておけば、自ずと助けてやろうという気持ちになる。助けてやる意思も自己都合だ。助けてやるのも、その人を助けるメリットを感じているからだ。助けても無意味な人物には極力関わらない。利害が一致したときだけ協力する程度だ。だいたい、世の中の99.999…%の人とは関わりが無い。自分自身も、約70億人いる人口のうちの1人でしかない。直接関われる人の方が圧倒的に少ない。たとえ広く関わり合っても、顔と名前と人生背景を把握している人物はごく一部しかいない。世の中のごく一部しか知らないなんて当たり前なんだ。だから選択する。判別する。関わりたい人と関わり、自己都合の良いように立ち振る舞えばいい。それが、自分らしさというものだ。自分らしく生きる人には責任感がある。自分の顔に責任を持っている。他力本願で生きていても何も始まらない。自分らしく生きる覚悟はあるか。自立というのはそういうこと。自分の意志で生きているか。自分の意志で選択しているのか。自ら作り出そうとしているのか。大半の人は、誰かが敷いたレールの上で生きている。それが当たり前だ。それでも、たとえレールの上でも意志は必要だ。レールの上にも社会は存在する。どんな社会でも意志を持つことだ。無闇に表に出す必要はない。内に抱えるだけでも問題ない。自己都合に良い生き方をしているのか。もしそうなのであれば、相手の自己都合を助けてやればいい。まずは自分自身だ。そして、身の回りの人々を助けて、その輪を徐々に広げていこう。価値ある人間になるために。【"都合"電子書籍】脳はなぜ都合よく記憶するのか 記憶科学が教える脳と人間の不思議【電子書籍】[ ジュリア・ショウ ]気が小さくても立場を悪くせずとも職場のアホを撃退できる! 都合のよすぎる方法【電子書籍】[ Jens Weidner ]不都合な相手と話す技術【電子書籍】[ 北川達夫 ]