【解説】"物語"としてNBAを観る ~選手/監督/運営者/代理人~
NBA Coaches Playbook: Techniques, Tactics, and Teaching Points【電子書籍】[ National Basketball Coaches Association ] こんばんは。NBAとは「異国の超人達が繰り広げる物語(ドラマ)」だと思っているO・D・Oです( ̄O ̄)。超人とは、選手を指すのは勿論、監督や経営者も含めています。超人を率いるには超人的な頭脳や能力も必要ですからね。その世界から集まったバスケや運営の超人達が犇(ひし)めく場所が"National Basketball Association"即ち『NBA』です。そして、その場所で繰り広げられる物語は、幻想的に聞こえても現実で起きている事である所が面白さの一つだとも思っています。 例えば、NBA.comのコラムではもっと特定の選手や監督に焦点を当てて詳しくその人物像や素性などを記者達が取材して書き表しています。例え見た目や能力が超人的であろうとも一人の人間である事に変わりはありません。ただ言える事は、成功する選手や監督には優れた哲学や思想がある、ということです。その哲学や思想は、僕たちの常日頃の日常生活でも参考になるんじゃないかなぁとも思ってたりします。その取り組み姿勢や考えによって人の未来はカタチ作られてきます。そして、アメリカは基本的に実力主義、結果を残せば生き残り残せなければ立ち去る運命が待っています。その為、選手も監督も運営者も必死です。が、NBAでは大金が絡んできます。選手の場合だとそれが顕著で、平均年俸620万ドル(約7億3千万円)の世界では金の使い用途が格段に広がります。その金の使い方次第でその選手の未来の明暗が分かれてきます。例えば私利私欲、自身が抱える欲望のまま何も考えずに金を使えば何時かは破産してしまいます。逆に選手でいられる間に金の使い方などを勉強したり人脈を作るなどして将来に備えられる選手には明るい未来が待っている場合が多いです。大金が絡んでも選手としての努力を怠らない。その心構えを維持出来るかが大事です。その事は、僕達の日常生活でも同じ事が言えるのではないでしょうか。 監督に目を向けてみます。監督は1チームに1人、アシスタントコーチにしても人数は5~6人程と人数は限られています。恐らく選手と同じくらい競争が激しい立ち位置だと思われます。そして、その管理する対象は大金を得ている超人達であります。選手一人一人は生き残るのに必死です。すると、必然的に選手一人一人は自己主張やエゴが強い事になります。そんな彼らから信望を得るには並大抵では上手くいきません。彼らを率いてチームを勝たせなければ直ぐにでも自身の立場が危ぶまれます。監督の選手へのアプローチの仕方は人によって様々あります。そのやり方は、各々の会社の管理職に就く人にとっても参考になる所が多いと考えています。因みに個人的にチームを上手く率いているなぁと思っている監督はゴールデンステイトWarriorsのヘッドコーチ-Steve Kerr監督だと思っています。もしくはサンアントニオSpursのヘッドコーチ-Gregg Popovich監督ですね。様々なスタイルがありますのでヘッドコーチに注目してNBAを観るのもオススメします。 運営者はどうでしょうか。チーム運営者と言えばGM(ジェネラルマネージャー)、つまりは選手や監督の人事担当者ですね。そのGMの手腕によりチームの運命は大きく変わってしまいます。巧みなトレードやFA契約をしていけば順調にチームは強くなります。逆に一歩間違えるとチームの弱体化に繋がってしまいます。それだけに、その意思決定には慎重さや観察力などが必須になります。未来を見据える事が出来るGMであれば安泰、目先の事しか考えられない場合は将来チームが崩壊状態になる場合が多いです。そのチーム状態を見極める事も、NBA観戦および分析の楽しさの一つだと思っています。 選手と監督と運営者、その三者はそれぞれの思惑に従って行動しています。その三者の進む道が一致していればチームは強くなり、逆に三者がバラバラの方向へ進もうとしている場合は内紛が起こります。選手は短い選手生活で如何に大金や名誉を得るか、監督はチームを勝たせたり育成したりして如何に長く立ち位置を維持出来るか、運営者は如何にしてチームを適切に運用していくか。それぞれ抱えている思惑は異なります。その三者の他にも、選手の代わりにGMとの契約交渉を行うエージェント(代理人)もいます。選手とチームとの契約の際は細かいルールなどが様々あって複雑で面倒です。それを契約や法律に詳しいエージェントが代行する事で選手は試合に集中出来ます。そのエージェントとGMとの交渉は主にオフシーズンで活発に行われます。エージェントの手腕によって選手が得られる年俸にも差が出てきます。交渉の詳細は基本的にはニュースにならないので、エージェントの優劣はその交渉結果から色々と憶測するしかないです。ま、エージェントに関してはあまり詳しく無いので何とも言えませんが(^o^;)。 とにかくNBAでは様々な立場の人が様々な思惑を抱えて日々努力したり交渉したりします。その光景は、日々の社会生活と共通する所が多いと考えています。これからもNBAを見続けて、参考になりそうな考え方や思想などが見付かれば良いなと思ってます。もし興味深い情報や記事が見つかりましたらこのblogでも紹介していければとも思っています。 以上、NBAの面白さを改めてバーッと書きたくなったO・D・Oからでした(^.^)。ここまで読んでいただきありがとうございましたm(__)m●NBA関連記事の目次Greatest Team Owners in Basketball History: Top 100【電子書籍】[ alex trostanetskiy ]