【節操】ハビット＆アジャスト 〜個人的な人生攻略法〜

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  【易経】風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～

  ◯◯●風沢中孚●◯◯ 【卦辞】 「中孚は豚魚吉なり。大川を渉るに利ろし。貞に利ろし」 【彖伝】 「中孚は柔内に在りて剛中を得たり。説びて巽い、孚ありてすなわち邦を化すなり。豚魚吉なりとは、信(まこと)豚魚に及ぶなり。大川を渉るに利ろしとは、気に乗りて舟虚なればなり。中孚にしてもって貞に利ろしとは、すなわち天に応ずるなり」 【大象】 沼沢の上に風が吹きわたって、水を動かす、これが中孚の卦象である。この卦象を見て、恩情をもって訴訟を裁き、死一等を減ずるのである。 【六爻(○)】→水沢節 鶏が天に昇ろうとする。分不相応なことを試みても永くは続かない。たとい正道を守ったとしても、凶。 【五爻(○)】→山沢損 誠実な心で手をとりあって進めば、咎めはない(中正)。 【四爻(●)】→天沢履 月は満月に近い。今こそ仲間(三陰)とのかかわりを絶ち切って、上(五陽)に奉仕すべきだ。そうすれば咎めはない。 【三爻(●)】→風天小畜 敵に出遇う。あるものは進撃し、ある者は逃げ腰になる。泣く者あり、歌うものあり、陣列は支離滅裂になる(不正)。 【二爻(○)】→風雷益 親鶴が山かげで鳴き、ひな鶴(初陽)がそれに応える。心から同志を求め、たがいに呼びかわしてゆくのである。わたしには立派なさかずきがある、さああなたも一緒に飲もう、と。 【一爻(○)】→風水渙 現状に安んじて心を動かすことなければ、吉。あらぬ野心を抱けば安息は得られない。 《解説》 ・中孚とは、心に誠実さが満ちあふれていること ・孚という字は、爪と子の組み合わせで、原意は、親鳥が卵を暖めて孵化することである ・親鳥の愛情が卵の生命を喚び起こすように、誠意は必ず人の心を感動させる ・卦の形は、上にある風がくまなく吹きわたり、下にある沢を動かす、つまり上の者の誠心に下の者が感動し、悦んで従ってくるのである ・至誠天に通ず、誠意をもって進んでゆけば危難を克服して志を成就できるのである ・また、上下の卦が口づけしている形でもあり、まごころによって結ばれた二人を象徴する卦でもある 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.28

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  【便利】ステーションワーク

  …最近、よく使う駅ナカに、巨大な電話ボックスのようなものが出来た。 気になったので調べてみたら、これは『ステーションワーク』と言われているものだと分かった。 【JR】ステーションワーク 15分単位で、勉強や仕事ができるシェアオフィスのようだ。これは便利だな！早速、Suicaで金払って入ってみた。 中はこんな感じ。ドアの鍵は自動で閉まるので、誰にも邪魔されずに集中できるよ！ これは良いサービス。こういうスペースがほしかった。ちょいちょい空いていたら使ってみよう。

  2020.11.28

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  【持論】逃げ道の確保 ～狡兎三窟の故事より～

  ～～～～～～～～過去の記事～～～～～～～～ 【戦国策】狡兎三窟 ～馮驩の計(はかりごと)～ ～～～～～～～～過去の記事～～～～～～～～ …上の記事は、過去に投稿した"狡兎三窟"についての記事である。この記事にある逸話から ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 「身の安全のために、たくさんの避難場所やさまざまな策を用意する」 「難を逃れるのに巧みなたとえ」 「ずる賢い者は用心深く、抜かりなく困難から逃れる手段を用意している」 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ という意味の"狡兎三窟"という四字熟語が生まれた。 「すばしっこいうさぎは三つの隠れ穴をもって危険から身を守る意から」生まれたこの四字熟語は、日頃の職場や自身の居場所について当てはめて考えることが出来る。 　たとえば、もし、現在勤めている会社で立ち行けなくなった場合どうするか？そのリスクヘッジをすることも大切だと思う。 　狡兎三窟では、最低でも３つの逃げ道を確保するたとえがある。３つも逃げ道があれば、途方にくれる恐れは軽減されるだろう。もし、３つどころか無数にあれば、常に気持ちに余裕をもって堂々としていられるであろう。 　大切なのは、視野を広くして世の中を見ることだ。そして、自身の実力を蓄え、その信頼を広く知られるようにしておくのだ。自身を売り込むことも大切。繋がりを広くもっておくと良い。決して安請け合いはしない。自身に価値があると思い込ませるよう、実力を養うのだ。そして、実際に協力することになったら、その実力を思う存分発揮するんだ。そうすることで、その信頼はますます深まり、広く知れ渡るのだ。 　実力を養い、その価値を高めること。自身を売り込むこと。信頼を広く知れ渡らせること。それが出来るのであれば、狡兎三窟は完成する。そうなれば、自分の居所は安泰になる。選択肢が無数に広がる。そうなれるよう、日頃からコツコツとやるべきことを仕留めていきたい。 Ｐ.Ｓ.今日の写真 狡兎三窟の逸話を知ってから、ウサギを見るたびにその故事を思い出すようになった。それにしても、ウサギは可愛いね！ 【"狡兎三窟"の商品】 狡兎三窟 (こうとさんくつ) オリジナル Tシャツ 書道家が書く プリント Tシャツ 【 四字熟語 】 メンズ レディース キッズ S M L LL XL XXL 120 130 140 150 G-S G-M G-L …テキトーに調べてみたら、狡兎三窟に関連した商品があったよ。まさかあるとは思わなかったから驚いたね。

  2020.11.28

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  【易経】巽為風 ～命を申ぬるなり。中正に巽いて志行なわる～

  ◯◯●巽為風◯◯● 【卦辞】 「巽は小しく亨る。往くところあるに利ろし。大人を見るに利ろし」 【彖伝】 「重巽はもって命を申(かさ)ぬるなり。剛は中正に巽いて志行なわれ、柔はみな剛に順う。ここをもって小しく亨り、往くところあるに利ろしく、大人を見るに利ろしきなり」 【大象】 風が吹きわたる、これが巽の卦象である。この卦象を見て、常に謙遜に事を行なうのである。 【六爻(○)】→水風井 謙遜も度が過ぎて誰彼の見境いもなく頭を下げるようであれば、財産も権威も失いつくしてしまう。正しくとも凶。 【五爻(○)】→山風蠱 中正を守ってゆけば吉。悔いはなくなる。順調にゆかぬものはない。初めは難航しても終わりは順調。改革にあたっては、熟慮して見通しをたててゆけば、吉。 【四爻(●)】→天風[女后] 悔いはなくなる。狩猟に出れば、さまざまな獲物がある。 【三爻(○)】→風水渙 謙遜も度がすぎれば、卑屈となる。吝。 【二爻(○)】→風山漸 謙虚な態度でひざまずき、しばしば史巫を頼んで神の託宣を受けるならば、吉にして咎めはない(中)。 【一爻(●)】→風天小畜 確固たる信念がなく、進退常なき有様ではいけない。死してなお変わらぬ武人の節操を見習うがよい。 《解説》 ・巽は風を象徴する。この卦は巽が二つ重なった形で、そよそよと吹きめぐる風である ・風は物に出遇えば、柔らかく身をよけて吹き過ぎる ・巽とは、遜のことで、へりくだる、譲ることである ・風はまた、どんな隙間にでも入りこんでゆく ・巽とは入ることでもある。どんな仕事にも、どんな人間関係の中にも、柔軟な適応性をもって入りこめる人間を表わす ・しかし柔軟性は悪くすると無原則性に陥る危険がある。優柔不断のそしりを受けることにもなりかねない ・進退に迷い、決断をためらうことが多いが、すぐれた指導者に従って、誤りなきを心がけねばならない 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.28

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  【易経】風火家人 ～家人に厳君ありとは父母の謂。しかして家道正し～

  ◯◯●風火家人◯●◯ 【卦辞】 「家人は女の貞に利ろし」 【彖伝】 「家人は女、位を内に正しくし、男、位を外に正しくす。男女正しきは、天地の大義なり。家人に厳君ありとは、父母の謂なり。父は父たり、子は子たり、兄は兄たり、弟は弟たり、夫は夫たり、婦は婦たり、しかして家道正し。家を正しくして天下定まる」 【大象】 火が燃えて風が起こる。これが家人の卦象である。小事は大事を呼ぶ。この卦象を見て、言行を慎み、言葉は必ず事実にもとづき、行動は常に原則に従う。 【六爻(○)】→水火既済 誠意をつくし、常にわが身を反省してゆけば、おのずから威厳が備わる。最後には、吉。 【五爻(○)】→沢火革 主人が立派に家で治めている。一家たがいに睦みあえば、何の心配もない。吉。 【四爻(●)】→天火同人 柔和な態度(陰)で家を治めてゆけば(正)、家を富ます。大吉。 【三爻(○)】→風雷益 家族に対して厳格すぎる。それを悔い改めて、寛厳よろしきを得れば、吉。しかし女子供が節度もなく笑い興ずるようになってしまえば、折り目がなくなって、結局は吝となる。 【二爻(●)】→風天小畜 我を通してはならない。自分の務めである料理に専念し、柔順な心を忘れなければ(中正)、吉。 【一爻(○)】→風山漸 正しく家を治めてゆけば、悔いはない。 《解説》 ・家人とは、文字通り家庭の人、家族である ・家庭の中心は夫婦、とりわけ主婦の役割が大きい ・家庭が常に和やかであるためには、主婦の温かい心づかいが必要である ・この卦は、夫を慰め、子をいつくしむ良妻賢母を表わしている ・卦の形は、上陽を除いてすべて正位にあり、しかも、上下が正応している ・家庭内での持ち場を守り、親子兄弟夫婦が水入らずに親しみあっているのである ・家庭の平和は往々にして女同士のいさかいから起こる。嫁と姑・小姑など。 ・上卦の巽は長女、下卦の離は中女。この卦は、上の長女に中女が従っており、こうあってこそ、万事まるく治まるのである 三国志:楊儀 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.27

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  【紹介】blogキャラの一覧

  【O・D・O】・初代ハンドルネーム・お調子者。ふざけたがり（実際にふざける）・自由奔放にみえるが臆病者・丁寧に話そうとし過ぎて、かえって伝わらなくなる・怒りと笑いは表裏一体と考えている・カオスな脳内の整理整頓のため、blogを開設した【小二津 健葉(kojitsu keNBA)】・２代目ハンドルネーム。由来は「故事付けNBA」・尊大な口調。ムダな礼儀を嫌う。箇条書きが好き・NBAや古典は、日常に活かしてこそ価値があると思っている・実践主義。言葉１割、行動９割と考えている・簡潔(ｼﾝﾌﾟﾙ)で読みやすい記事の投稿を心掛けている・考えの整理、知識や情報の蓄積等を目的としている【びずぼう】・主にコメント欄で登場・由来は"Biz坊"もしくは"ビジネス大冒険"・仕事やビジネスなどの独り言をつぶやく・活動的。忘れん坊なのでメモを怠らない・新聞やビジネス書籍を読みあさる・誠実そうに見える【こもろう】・主にコメント欄で登場・由来は"籠郎"。ジト目なイメージ・飄々としている・休みの日の過ごし方などについてつぶやく・基本ひきこもり。思い至ったら動く程度・予定が決まれば能動的に動き始める【あんさ】・うけてこたえるもの【おうが】・うけてうごくもの【過去記事】blog内の登場人物

  2020.11.27

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  【易経】風天小畜 ～密雲雨ふらず。施しいまだ行なわれざる～

  ◯◯●風天小畜◯◯◯ 【卦辞】 「小畜は亨る。密雲雨ふらず、わが西郊よりす」 【彖伝】 「小畜は柔、位を得て上下これに応ずを、小畜という。健にして巽い、剛中にして志行なわる。すなわち亨る。密雲雨ふらずとは、往くを尚ぶなり。わが西郊よりすとは、施しいまだ行なわれざるなり」 【大象】 風が天上に吹く、これが小畜の卦象である。風だけでは万物を潤すことはできない。この卦象を見て、いよいよわが身の文徳を磨くのである。 【六爻(○)】→水天需 努力を積み重ねて、ついに目的は達せられた。たれこめた密雲も雨となって万物を潤し、はやりたつ夫もとどめられた。しかし、婦女の常道は柔順にある。いかに正しくとも出過ぎては危うい。月も満月に近づけば、太陽と見まごうばかりになる。これは凶兆である。君子はこれ以上進んではならない。 【五爻(○)】→山天大畜 誠意をもって人々と手をたずさえて行く。富を独占せず、隣人とともに栄える。 【四爻(●)】→乾為天 誠意をもって事にあたれば、流血の惨事は避けられ、憂いは遠ざかる。上と心を合わせることができるからだ。咎めはない。 【三爻(○)】→風沢中孚 暴走したあげくに、車体と車輪がバラバラになる。はやりたつ夫(三陽)と、抑えとどめる妻(四陰)が睨みあうのだ。夫が家庭を治め得ないからである。 【二爻(○)】→風火家人 同類たち(初陽/三陽)と手をたずさえて正道に帰り(中)、中庸を守ってゆけば、吉。 【一爻(○)】→巽為風 はやりたつ心を抑えて正道に帰る(中)。なんの咎めがあろう。吉。 《解説》 ・畜とは、とどめる、たくわえる、やしなうこと ・小なる者が大なる者をとどめようとする。したがって少ししかとどめることができない ・小畜とは、小がとどめる、少しとどめることである ・常軌を逸した夫、君主を、妻、臣下がとどめようとするのである ・小が大をとどめるには、それなりの方法がなければならない。いたずらに張り合っては破綻する ・陰の力はまだ弱い。運気は充満しているが、それが形をなさぬときの陰鬱でイライラした気分、密雲雨ふらずである ・くれぐれも短気を起こしてはいけない 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.26

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  【独り言】一蓮托生(いちれんたくしょう)で取り組む

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【一蓮托生とは】 「よい行いをした者は極楽浄土に往生して、同じ蓮はすの花の上に身を託し生まれ変わること。転じて、事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにすること。▽もと仏教語。「托」は、よりどころとする、身をよせる意。「託」とも書く」by goo辞書 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「俺らは一蓮托生」 　いまの会社の勤務初日でいわれた言葉だ。 俺が成功すれば、それは上司の評価に繋がる。逆に、俺がやらかしたら、上司も責任を負うことになる。だから、それを一蓮托生と言ったのだろう。 　一蓮托生と言われてから数年経った。相変わらず『一蓮托生』で、日々仕事に取り組んでいる。やるべきことを分担し、俺は俺でやるべきことに注力している。成果を報告し、それを受けてアドバイスをもらう。そのアドバイスを元に活動を振り返り、次に活かしていく。それを相変わらず続けている。 　何も知らなかった当時より少しは進歩しているが、まだまだ求められる程の動きや成果が足りない。まだまだ足りないんだ。たとえ、社内で評価が高まっていたとしても、まだまだ俺の実力は足りない。一蓮托生で任せられているんだから、もっと皆が驚くような成果を挙げてみせよう。 「出来ない奴には言わねぇよ」 期待されているからこそ、アドバイスをくれるのだ。まだまだ足りない。この程度で満足してたまるもんか。集団内の平凡に染まってたまるものか。もっと飛び抜けた存在になる。世間一般でも優れた奴になろう。 【職人の手刷り技筆文字】浮世絵浪漫の漢字Tシャツ「江戸の風情」書道家が書く漢字屋の漢字Tシャツ■一蓮托生■【浮世絵】【漢字】【Tシャツ】【お土産】【海外】【外国】【プレゼント】海外の大きい方にもOKビッグサイズ対応TシャツXS〜5XL　

  2020.11.26

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  【易経】乾為天 ～万物資りて始む。庶物に首出して、万国咸く寧し～

  ◯◯◯乾為天◯◯◯ 【卦辞】 「乾は元いに亨る。貞に利ろし」 【彖伝】 「大いなるかな乾元、万物資(と)りて始む。すなわち天を統(す)ぶ。雲行き雨施して、品物形を流(し)く。大いに終始を明らかにし、六位時になる。時に六竜に乗じ、もって天を御す。乾道変化して、おのおの性命を正しくし、大和を保合するは、すなわち利貞なり。庶物に首出して、万国咸(ことごと)く寧(やす)し」 【大象】 天の運行は剛健積極、一瞬もやむことがない。この卦象を見て、一瞬も気をゆるめぬよう努め励むのである。 〔用陽〕 群なす竜が雲の中にその首を隠している。偉大な天の徳も、それを誇示することなく、一歩へりくだってこそ吉である。人の先頭に立ってはならぬ。 【六爻(○)】→沢天夬 昇りつめた竜。盈(み)つれば欠くる世のならい、永続は望めない。悔あり。 【五爻(○)】→火天大有 昇竜、天に達す。乾の極致。徳高き人にしてはじめてなしうるわざである。しかしなお、すぐれた人物の指導を仰ぐがよい。 【四爻(○)】→風天小畜 竜、まさに飛躍のとき。ひとたびは躍りながら、なお慎重に淵に沈んで力を蓄える。進退を慎むことかくのごとくならば、咎めを免れる。 【三爻(○)】→天沢履 調子に乗って動きすぎる傾向がある。危うい。終日努めて怠らず、夕べには必ず反省して慎み恐れるならば、危ういが咎めを免れる。 【二爻(○)】→天火同人 竜、地上に現わる。徳の恵みは天下にあまねくゆきわたる(中)。なおもすぐれた人物(五陽)の指導を仰ぐがよい。 【一爻(○)】→天風[女后] 地にひそむ竜。ひたすら力を蓄えて時を待て。力に充ちた陽竜もいまは下にあるのだ。 【文言伝( 乾 ver. )】 ※編集中 《解説》 ・乾とは健、健強で疲れを知らぬこと ・剛健、充実、能動である ・すべて陽爻は剛健で積極的なものを象徴するが、とくに全部陽爻でできているこの卦は、その純粋なものを意味する ・自然に当てはめれば天の動きがそれであり、人間では壮年期、事業ではフル稼働の状態である ・もちろん盛運を示す卦ではあるが、それだけに責任は重く、緊張も絶えない ・しかも、物盛んなれば必ず衰う、頂点に達することは衰落への第一歩である ・調子に乗りすぎないよう慎重を要する ・乾は竜に象(かたど)って説明される 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.25

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  【持論】人間力を養う ～任せれば安心！～

  「この人に任せれば安心だ！」 そう思われるには、確かな"人間力"が必要だ。 　人間力とは何か？その人の、知識、教養、人望など、総合的な力である。その人の影響力である。 　知識、教養、人望は、どうすれば養えるか。吸収と実践を繰り返し、深掘りし続けることだ。継続が大事。 　人間力がある人は、何処へ行っても重宝される。人間関係や協力の原則を弁(わきま)えているからだ。たとえ知識や能力が足りなくても、実力者へ協力を要請できるだけの影響力がある。寓話に、以下のようなものもある。 ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー 【韓非子】勢柄を躬親らす~昭王の逸話~ ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー これは、その権力や役割を理解しているならば、新たに知識や能力を身に付ける必要は必ずしも必要ではない、ということを言っている。一部抜粋しよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 【昭王睡臥す】 　魏の昭王が政務に興味を持ち「私も政務をやってみたい」と孟嘗君に伝えた。 　孟嘗君は「政務をやるからには、法律の勉強をすべきです」と昭王に伝えた。 　そこから昭王は法律の勉強をしてみたが、暫くすると眠ってしまった。 「私は法律の勉強が出来ない」昭王はそう悟ったという。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ …この寓話に対して韓非子は「その権力を上手く扱わない内に、部下の役割を果たそうとしても、眠くなるのは当然だ」と言っている。王としての権力を理解して扱わないのに、他の役割を担うことは無理だ、ということだ。 　そもそも、その役割を理解して、今ある権限を有効活用しない間は、他の役割でもその権限を上手く扱うのは無理じゃないかな。荀子も、ものにつかわれるのではなく、ものをつかえと言っている。権力や権限も、結局は"もの"である。ものにつかわれる人が、人をつかえるわけがない。もののつかいかたを学ぶ必要もあるね。周囲に影響力を与えるために。 …話を戻そう。人間力とは、知識/教養/人望など、人間としての総合的な力を指す。人間力があれば、周りに与える影響力も大きくなる。人間力を養うには、日々コツコツ様々な経験と成果を積んで、周りからの信頼を得ていくことだ。これは口で言うほど簡単ではない。たとえば役職が与えられているのらば仮初(かりそ)めの影響力は得られるが、その働きが役職と一致しているか周りから常に注目されているのだ。もし、その役職に応じた働きをしているならば、それは信頼されて影響を与えることが出来るようになる。ま、役職なんて一種の基準でしかないがな。本当に人間力がある人は、その人自身がそもそもブランドになるんだ。○○さん、というように、そもそもその人自身が"役職"になるんだよね。そうなった人は、俺は何人も見てきた。唯一無二の存在、その人自体の存在感、それを見てきたんだ。だから、役職は単なる基準でしかない。 　人間力。それを養うにはどうするか？いまだ見当もつかない。そうなったら、分かった段階で、コメント欄にメモっていこう。 【"人間力"の電子書籍】 人間力を高める読書法【電子書籍】[ 武田鉄矢 ] 人間力の磨き方（きずな出版）【電子書籍】[ 池田貴将 ] ケースで鍛える　人間力リーダーシップ【電子書籍】[ 保田健治 ] 人間力の鍛え方【電子書籍】[ 大川隆法 ] トヨタ式人間力ものの見方・考え方と仕事の進め方【電子書籍】[ 若松義人,近藤哲夫 ] 斎藤一人 人間力 一人さんと二人で語った480分【電子書籍】[ 信長 ] 政治経済より人間力松下政経塾は何をするところか【電子書籍】[ 上坂冬子 ] 「人間力」で、運が開ける。技術力を逆転する50の具体例【電子書籍】[ 中谷彰宏 ] 主将心高校球児をまとめ上げるキャプテンたちの人間力【電子書籍】[ 保坂淑子 ] 耕さない教育-人間力育成の切り札「不耕起教育」-【電子書籍】[ 洲脇史朗 ] ヘッドハンターが教える 次世代トップリーダーの座標軸人間力を高める経営の心得とは【電子書籍】[ 古田英明 ] 人間力を高める脳の育て方鍛え方【電子書籍】[ 井口潔 ] 自信加乗　ハーバードの論理力　マッキンゼーの楽観力　ドクターの人間力【電子書籍】[ 富坂美織 ] 瞑想人間力ーーAI時代、ビジネス・パーソン必須の直観と心のマネージメント【電子書籍】[ 藤井義彦 ] 宇宙のしくみを活かして 人間力をグレードアップする！【電子書籍】[ 関口素男 ] 驚異の「ホルミシス」力眠っている能力を蘇らせ人間力をアップさせる【電子書籍】[ 篠浦 伸禎 ] 人間力がわかる心理学【電子書籍】[ 加藤諦三 ] 読むだけで人間力が磨かれる、大人の漢文こんな場面で使いこなしたい！【電子書籍】[ 田部井 文雄 ] 囲碁は人間力を高め豊かな人生にする【電子書籍】[ 潮田弘 ] 本物の学力・人間力がつく 尾木ママ流自然教育論【電子書籍】[ 尾木 直樹 ] 本物の学力・人間力がつく 尾木ママ流自然教育論【電子書籍】[ 尾木 直樹 ] 人間力【電子書籍】[ 田野倉悟 ] 一流のふるまい日本語編　美しい言葉えらび入門人間力を上げる敬語力【電子書籍】[ 小柴皐月 ]

  2020.11.25

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  【易経】山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実にして輝光あり～

  ○●●山天大畜○○○ 【卦辞】 「大畜は貞に利ろし。家食せずして吉。大川を渉るに利ろし」 【彖伝】 「大畜は剛健篤実にして輝光あり、日(ひび)にその徳を新たにす。剛上りて賢を尚ぶ。よく健を止むるは、大正なり。家食せずして吉なりとは、賢を養えばなり。大川を渉るに利ろしとは、天に応ずればなり」 【大象】 天の気が、山中にたくわえられている。これが大畜の卦象である。この卦象を見て、古代聖賢の教えを心に刻み、わが身の徳を畜うのである。 【六爻(○)】→地天泰 広大無辺の天の道を体得し、自在に行動できる。道大いに行なわれる。 【五爻(●)】→風天小畜 くいに繋がれた小豚。軽挙妄動を戒めれば、喜びあり、吉。 【四爻(●)】→火天大有 囲いの中の小牛。軽挙妄動を戒めれば、喜びあり、吉。 【三爻(○)】→山沢損 駿馬に乗って疾走する。なお変わることなく苦心努力を続けるがよい。日々武芸にはげみ、上と志を合わせて進むならば、順調にゆく。 【二爻(○)】→山火賁 車体から車輪がはずれる。猛進するものは捨ておいて中庸を守れば、咎めはない。 【一爻(○)】→山風蠱 進めば危うい。災いを避けてとどまれば、よい。 《解説》 ・大畜は小畜と対比され、大が小をとどめ、やしなう、つまり偉大な王者が人材を擁すること、また大いにとどめ、やしなうこと、実力をやしなうことを意味する ・田がしげる、つまり豊作のこと、大畜は大豊作で倉庫に穀物が山と積まれた状態である ・大望を抱く者は、まず力をたくわえなければならない ・人徳、知識、人材、資金を十分にたくわえ、気力充実、精気横溢してはじめて大事業がなしとげられる ・危険や障害も堂々と克服してゆける。卦の形は天の気を大いに蓄えて草木を養い育てる山を示している 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.24

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  【NBA】2020オフシーズンの動き２ ～主にFA契約～

  ～～過去の記事～～ パート１はこちらで ～～過去の記事～～ …どんどん進む NBA 2020 オフシーズン。情報が多いので、出来る限り(自分にとって)分かりやすくまとめてみた。 ～～～～参考記事～～～～ 交渉解禁後の初日合意一覧 ～～～～参考記事～～～～ 交渉解禁後の２日目の一欄 ～～～～参考記事～～～～ 【イースタン】 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■サウスイースト■ ・ダニーロ・ガリナーリ（サンダー→ホークス） 　3年6150万ドル ・ラジョン・ロンド （レイカーズ→ホークス） 　2年1500万ドル（約15億4500万円） ・クリス・ダン（ブルズ→ホークス） 　2年1000万ドル …若手が多いｱﾄﾗﾝﾀHawksにベテランが加わった。優勝経験があるロンドと、安定したｼｭｰﾀｰのガリナーリは、チームを大いに助けるだろう。 ・ゴードン・ヘイワード （セルティックス→ホーネッツ） 　4年1億2000万ドル …エース格がほしかったｼｬｰﾛｯﾄHornetsは、数年前のｵｰﾙｽﾀｰを獲得。ヘイワードは、この移籍をきっかけに復活するか注目。 ・ゴラン・ドラギッチ（ヒート再契約） 　2年約3740万ドル ・マイヤーズ・レナード（ヒート再契約） 　2年約2000万ドル ・エイブリー・ブラッドリー（レイカーズ→ヒート） 　2年1160万ドル ・モーリス・ハークレス（ニックス→ヒート） 　1年360万ドル …ﾌｧｲﾅﾙ進出を果たしたﾏｲｱﾐHeatは、ある程度の戦力確保に成功。それに加え、チームカルチャーに合う選手を獲得。両者ともﾃﾞｨﾌｪﾝｽ志向の選手なので、うまくマッチしそうだ。 ・ジェームズ・エニス3世（マジック再契約） 　契約合意（年数、金額不明） ・マイケル・カーター・ウィリアムズ （マジック再契約） 　1年約300万ドル ・ギャリー・クラーク（マジック再契約） 　2年410万ドル ・ドウェイン・ベーコン（ホーネッツ→マジック） 　2年契約（金額は不明） …ﾌﾟﾚｲｵﾌ当落線沿いを行き来しているｵｰﾗﾝﾄﾞMagicは、契約年数を少なくして若手選手を連れてきた。当たればラッキー、マッチしなくてもすぐ契約がきれる。サラリーの融通がきくね。 ・ダービス・ベルターンズ（ウィザーズ再契約） 　5年8000万ドル ・ロビン・ロペス（バックス→ウィザーズ） 　契約合意（年数、金額は不明） ・アンソニー・ギル（ロシア→ウィザーズ） 　2年契約（金額不明） ・ハウル・ネト（シクサーズ→ウィザーズ） 　1年180万ドル …最重要課題だったﾗﾄﾋﾞｱﾝﾚｰｻﾞｰとの再契約を果たしたﾜｼﾝﾄﾝWizardsは、更にCとPGの補強に成功。果たして、John Wallは残留するのだろうか。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■アトランティック■ ・トリスタン・トンプソン （キャブズ→セルティックス） 　2年約1900万ドル ・ジェフ・ティーグ（ホークス→セルティックス） 　1年契約（金額不明） …ヘイワードが移籍したﾎﾞｽﾄﾝCelticsは、PGとCに戦力になるベテランを獲得した。依然、選手層は厚い。 ・ジョー・ハリス（ネッツ再契約） 　4年7500万ドル ・ジェフ・グリーン（ロケッツ→ネッツ） 　1年契約（ベテラン最低保証額） …来季から本格稼働となるﾌﾞﾙｯｸﾘﾝNetsは、優れたｼｭｰﾀｰとの再契約を果たして一段落。ここから更に動くのだろうか。 ・エルフリッド・ペイトン（ニックス再契約） 　1年500万ドル ・アレック・バークス（シクサーズ→ニックス） 　1年600万ドル ・ナーレンズ・ノエル（サンダー→ニックス） 　1年約500万ドル …フロントを一新したﾆｭｰﾖｰｸKnicksは、今回は単年契約で選手を補強している。来季の大物市場に向けた準備だな。 ・ドワイト・ハワード（レイカーズ→シクサーズ） 　1年260万ドル …すでに大きく動いたﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ76ersは、更にベテランCを獲得した。怪我がちなエースCの後釜として、大きな戦力となるだろう。 ・フレッド・バンブリート（ラプターズ再契約） 　4年8500万ドル …一昨年の王者であるﾄﾛﾝﾄRaptorsは、近年の功労者に大型契約をプレゼントした。これでチームの核はしばらく安泰だろう。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■セントラル■ ・デンゼル・バレンタイン（ブルズ再契約） 　1年460万ドル（約4億7380万円） ・ギャレット・テンプル（ネッツ→ブルズ） 　1年500万ドル …そろそろﾌﾟﾚｲｵﾌに出たいｼｶｺﾞBullsは、単年でチームに合いそうな選手を獲得。ここから動きはあるのかな。 ・ジェレミー・グラント（ナゲッツ→ピストンズ） 　3年6000万ドル ・メイソン・プラムリー（ナゲッツ→ピストンズ） 　3年2500万ドル ・ジャリル・オカフォー（ペリカンズ→ピストンズ） 　2年契約（金額は不明） ・ジョシュ・ジャクソン （グリズリーズ→ピストンズ） 　契約合意（年数、金額不明） …チームの方向性が定まっていないﾃﾞﾄﾛｲﾄPistonsは、新たにセンターを複数獲得。怪我が多い大黒柱を助けられるか。 ・ジャスティン・ホリデー（ペイサーズ再契約） 　3年約1800万ドル …安定した強さがあるｲﾝﾃﾞｨｱﾅPacersは、3＆Dに定評があるホリデーと再契約。新ヘッドコーチのもと、どんなチームになるのだろうか。 ・パット・カナトン（バックス再契約） 　3年約1600万ドル ・DJ・オーガスティン（マジック→バックス） 　3年2100万ドル ・ボビー・ポーティス（ニックス→バックス） 　2年750万ドル …先日のトレードでｱｯﾌﾟｸﾞﾚｰﾄﾞに成功したﾐﾙｳｫｰｷｰBucksは、FAで更にベテランPGとビッグマンを獲得。個人的には、殴打事件で有名なポーティスが遂に才能開花となるか注目してる。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 【ウエスタン】 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■サウスウエスト■ ・トレイ・バーク（マブス再契約） 　3年約1000万ドル ・ウェス・アワンドゥ（マジック→マブス） 　契約合意（年数、金額不明） …将来が楽しみなﾀﾞﾗｽMavericksは、バブルで活躍したPGと再契約を果たす。 ・クリスチャン・ウッド（ピストンズ→ロケッツ） 　3年4100万ドル …ﾁｰﾑ解体の噂があるﾋｭｰｽﾄﾝRocketsは、とりあえず若手選手を獲得。今後の動向次第では、大きく動かざるをえなくなるかも。 ・ディアンソニー・メルトン（グリズリーズ再契約） 　4年3500万ドル ・ジョン・コンチャー（グリズリーズ再契約） 　4年900万ドル ・マリオ・ヘゾニャ（ブレイザーズ→グリズリーズ） ・デズモンド・ベイン（セルティックス→グリズリーズ） …渡邊雄太が所属していたﾒﾝﾌｨｽGrizzliesは、選手をキープしつつ、トレードで数名獲得。鼻っ柱の強いヘゾニャが遂に実力を発揮するのか、注目。 ・ヤコブ・ポートル（スパーズ再契約） 　3年約1800万ドル ・ドリュー・ユーバンクス（スパーズ再契約） 　3年契約（金額は不明） …久々にﾌﾟﾚｲｵﾌを逃したｻﾝｱﾝﾄﾆｵSpursは、とりあえず選手のキープに成功。来季から巻き返しがあるか。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■ノースウエスト■ ・ポール・ミルサップ（ナゲッツ再契約） 　1年1000万ドル ・ジャマイカル・グリーン （クリッパーズ→ナゲッツ） 　2年1500万ドル ・ファクンド・カンパッソ（スペイン→ナゲッツ） 　2年契約（金額不明） …ｶﾝﾌｧﾚﾝｽﾌｧｲﾅﾙにまで駒を進めたﾃﾞﾝﾊﾞｰNuggetsは、ベテラン確保と優れたロールプレイヤーを獲得。ここはあまり手を加えることはなさそう。 ・マリーク・ビーズリー（ウルブズ再契約） 　4年6000万ドル …友情コンビとドラ1に期待がかかるﾐﾈｿﾀTimber Wolvesは、ｼｭｰﾀｰのビーズリーとめでたく再契約。エースコンビを助けることができるか。 ・ロドニー・フッド（ブレイザーズ再契約） 　2年2100万ドル ・カーメロ・アンソニー（ブレイザーズ再契約） 　1年契約（金額不明） ・デリック・ジョーンズJr.（ヒート→ブレイザーズ） 　2年1900万ドル ・エネス・カンター （セルティックス→ブレイザーズ） …バブルで巻き返したﾎﾟｰﾄﾗﾝﾄﾞTrail Blazersは、主力選手の確保に成功。メロの活躍に期待！ ・ジョーダン・クラークソン（ジャズ再契約） 　4年5200万ドル ・デリック・フェイバーズ（ペリカンズ→ジャズ） 　3年約3000万ドル …ﾌﾟﾚｲｵﾌで上位進出を狙うﾕﾀJazzは、フェイバーズを呼び戻すことに成功。選手層が厚くなり、期待は高まる。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ■パシフィック■ ・ブラッド・ワナメイカー （セルティックス→ウォリアーズ） 　1年約225万ドル …ｽﾌﾟﾗｯｼｭﾌﾞﾗｻﾞｰｽﾞの片割れが来季絶望となったｺﾞｰﾙﾃﾞﾝｽﾃｲﾄWarriorsは、とりあえず単年契約で選手を獲得。ここからどう動くか。 ・マーカス・モリス（クリッパーズ再契約） 　4年6400万ドル ・パトリック・パターソン（クリッパーズ再契約） 　1年契約（金額不明） ・サージ・イバカ（ラプターズ→クリッパーズ） 　2年約1900万ドル …期待はずれ感が強かったﾛｻﾝｾﾞﾙｽClippersは、HCに続いて6th Manも失うことに。それでも、イバカ獲得は大きい！ ・ケンテイビアス・コールドウェル・ポープ （レイカーズ再契約） 　3年約4000万ドル ・モントレズ・ハレル（クリッパーズ→レイカーズ） 　2年約1900万ドル ・ウェスリー・マシューズ（バックス→レイカーズ） 　1年360万ドル（約3億7080万円） …前年王者のﾛｻﾝｾﾞﾙｽLakersは、Schroderに続いて優秀6th Manも獲得。だが、何名かはチームを離れてしまった。 ・ジェボン・カーター（サンズ再契約） 　3年約1150万ドル ・ジェイ・クラウダー（ヒート→サンズ） 　3年3000万ドル …Chris Paul獲得に湧くﾌｪﾆｯｸｽSunsは、優れた3＆D選手のクラウダーを獲得。若手とベテランが融合したバランス良いロスターが出来つつある。 ・ディアロン・フォックス（キングス契約延長） 　5年約1億6300万ドル …延々とドアマットに沈むｻｸﾗﾒﾝﾄKingsは、数少ない希望の星との契約延長にたどり着いた。そろそろ方向性をかためていきたいよね。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …今回は以上。続報があったら、再度投稿予定。 家庭でバスケの練習　スポルディング　バスケットゴール　NBAアクリルコンボ　家庭用 SPALDING

  2020.11.24

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  【易経】水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～

  ●○●水天需○○○ 【卦辞】 「需は孚あり。光いに亨る。貞なれば吉なり。大川を渉るに利ろし」 【彖伝】 「需は須(ま)つなり。険、前に在るなり、剛健にして陥らず、その義困窮せず。需は孚あり、光いに亨る、貞なれば吉なりとは、天位に位して、もって正中なればなり。大川を渉るに利ろしとは、往きて功あるなり」 【大象】 雲が天に上り、まだ雨となって大地を潤すに至らない、これが需の卦象である。この卦象を見て、悠々と飲食宴楽して時を待つ。 【六爻(●)】→風天小畜 険難の極(上)。窮地に陥る。思いがけない人々(初・二・三陽)から助力を受ける。敬虔な心で従うならば、とりかえしのつかぬ状態にならずにすむ。結局は、吉。 【五爻(○)】→地天泰 酒や食物を十分に備えて時を待つ。これこそ需の正しいあり方である。吉。 【四爻(●)】→沢天夬 流血の中で待つ。素直な心(陰)で周囲(初陽)の教えに従うならば、窮地から脱することができる。 【三爻(○)】→水沢節 渚の泥の中で待つ。災い(坎)が目前にありながら、進むことをやめないのは、災厄をみずから招くものだ。慎重に時を待って進めば、失敗することはない。 【二爻(○)】→水火既済 河原で待つ。やや危険に近く、多少の非難は受けるだろうが、心ゆたかに中庸の道を守るならば(中)、結局は、吉。 【一爻(○)】→水風井 田舎に引きこもって時を待つ。危険を遠く避け、みだりに動かぬがよい。つまらぬことにまどわされず、志操を守ってゆくならば、咎めを免れる。 《解説》 ・需とは待つこと、待望、待機である ・人生には、時節の到来まで隠忍自重しなければならぬことが多い ・時を待つ、その待ち方には人それぞれの違いがある ・しかし、いずれも動けば危険をともなうがゆえに、待つのである ・上卦の坎は危険な川、下卦の乾は剛健を意味する ・心身剛健でありながら、しかも、危険を前にして自重する形である ・暴虎馮河は勇ではない。焦らずに時を待つ、それが真の勇気である ・英気を養って時機を待てば、大きな成功が期待できるのだ 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.23

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  【易経】風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～

  ○○●風雷益●●○ 【卦辞】 「益は往くところあるに利ろし。大川を渉るに利ろし」 【彖伝】 「益は上を損して下を益す。民説(よろこ)ぶこと疆(かぎり)なし。上より下に下る、その道大いに光(あきら)かなり。往くところあるに利ろしとは、中正にして慶あるなり。大川を渉るに利ろしとは、木道すなわち行なわるるなり。益は動きて巽(したが)い、日に進むこと疆なし。天は施し地は生じ、その益、方なし。およそ益の道は、時とともに行なわる」 【大象】 疾風迅雷、これが益の卦象である。この卦象を見て、善を見ればただちに学びとり、過失があればただちに改めるのである。 【六爻(○)】→水雷屯 私利にとらわれ、民に恵む心がない(不中正)。外部から攻撃される。考えに原則がない。凶。 【五爻(○)】→山雷頤 誠意にみち、慈愛の心深い人は、占うまでもなく大吉。民(二陰)もまた誠意をもって応え、その恩恵に感謝する。志は大いに行なわれる。 【四爻(●)】→天雷无妄 中道をすすみ、国を益する志があれば、君主(五陽)に信任される。信託を受けて、国都を遷(うつ)すような大事も順調に遂行できる。 【三爻(●)】→風火家人 艱難を与えることによって人間を磨き上げる。志を固く守る者には咎めはない。誠意をもって中道をすすめば、君主に信任される。 【二爻(●)】→風沢中孚 思わぬ(五陽の)助力が得られる。どんなに鋭敏な亀甲で占っても、凶兆は全くない。まちがいなく吉が告げられる。王がこの人に上帝の祭祀をまかせるならば、神意にかなって、吉。 【一爻(○)】→風地観 大事業に邁進するがよい。大吉。咎めはない。下位にあっても、遠慮することはない。 《解説》 ・益とは、上を損(へら)して下を益(ふ)やすこと、上に立つ者がひろく人々を潤すことである ・それが究極において、わが身のためになる ・上卦の巽は風、従う、下卦の震は雷、動く、を示す ・下が動けば、上がそれに応じて従い助ける ・天が味方している。疾風迅雷、好機と見れば、かさにかかって突き進むがよい ・積極的に困難を克服して、広く社会的利益をはかるものには大吉の卦である ・また、損が下を損す、つまり民衆の権利を制限する非常時の権力集中であるとすれば、益は民主、平和の時代を示す 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.23

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  【易経】風山漸 ～帰ぐこと吉。進みて位得る、往きて功あるなり～

  ○○●風山漸○●● 【卦辞】 「漸は女の帰(とつ)ぐこと吉なり。貞に利ろし」 【彖伝】 「漸の進むや、女の帰ぐこと吉なり。進みて位を得るは、往きて功あるなり。進むに正をもってし、もって邦を正すべきなり。その位剛にして中を得るなり。止まりて巽(したが)い、動きて窮まらざるなり」 【大象】 山上の木が着実に伸びてゆく、これが漸の卦象である。この卦象を見て、賢徳を固く守り、しだいに一国の風俗を善くしてゆくのである。 【六爻(○)】→水山蹇 雁がはるかな雲路に進む。翼を並べて乱れぬ姿は、われわれの模範とすべきものである。吉。 【五爻(○)】→艮為山 雁が山頂にまで進む。願望ことごとく成就して、いかなる妨害にも負けることはない。しかし、妻は三年たっても子供ができない。 【四爻(●)】→天山遯 雁が木の枝にまで進む。従順さを失わなければ安定したとまり木を得て、咎めを免れることもあろう。 【三爻(○)】→風地観 雁が一挙に飛ぼうとして高地に進み、群と離れてしまう。夫は家を出たきり帰らず、妻は他の男と子供を作ったが育てようとしない。いずれも道に外れる結果になって、凶。勢いにさからわず退いて、防御の体制をとるがよい。 【二爻(●)】→巽為風 雁が岩上にまで進む。安定した場所で、飲食しながら悠々と英気を養っている。それはけっして無為従食しているのではない。飛躍の日を待っているのだ。吉。 【一爻(●)】→風火家人 雁が飛び立とうとして、水際まで進む。幼い者は急に飛びたっては危うい。非難を受けることがあるが、咎めはない。 《解説》 ・漸とは、徐々に進むこと ・急激な成長は望めないが、着実に、順を追って進んで行くのである ・卦の形は、山上の木が、目に見えぬ速度で、しかも着実に伸びゆくさまを表わす ・また、女子(巽)が落ち着いて(艮)求婚を待つさまでもある ・各爻の辞は、雁が水際から岩へ、さらに陸、樹上、山上、そしてはるかなる雲路へと順を追って進み行く姿に象(かたど)って懸けられている ・雁は厳重な一夫一婦を守る鳥で、理想的な夫関係の象徴、また飛ぶ時には決して序列を乱さない ・婚礼の儀式が正しい順序で行なわれるように何事も順序正しく進むならば、吉。 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.23

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  【易経】山火賁 ～柔来たりて剛を文る。剛を分かち上りて柔を文る～

  ○●●山火賁○●○ 【卦辞】 「賁は亨る。小しく往くところあるに利ろし」 【彖伝】 「賁は亨るとは、柔来たりて剛を文(かざ)る。故に亨るなり。剛を分かち上りて柔を文る、故に小しく往くところあるに利ろしきなり。剛柔交錯するは天文なり。文明にしてもって止まるは人文なり。天文を観てもって時変を察し、人文を観てもって天下を化成す」 【大象】 山の下に火(太陽)がある、これが賁の卦象である。この卦象を見て、日常の政務を処理するにとどめ、刑獄のような重大事は、軽々しい決定を控えるのである。 【六爻(○)】→地火明夷 美の極致は、極彩色ではなく、純白である。これを忘れなければ、咎めはない。 【五爻(●)】→風火家人 田畑を美しくすることに努め、贈り物などは虚礼を廃して質素にする。吝であるとの非難も受けるが、結局は吉。 【四爻(●)】→離為火 華美か、素朴か、疑い迷うとき、白馬が疾駆して来る。華美を攻撃するのではない。両者の調和をはかるのである。それができれば、結局は咎めを免れる。 【三爻(○)】→山雷頤 美(うるわ)しくして潤いあり。虚飾に流れることなければ、侮辱を加えるものなく、吉。 【二爻(●)】→山天大畜 あごひげを賁(かざ)る。あごひげはあごの動きに従う。出処進退は先輩長老(三陽)に従い、ひたすらわが身を美しくするがよい。 【一爻(○)】→艮為山 足を賁る。修養に努めて足もとからわが身を美しくするのである。義に反してまで車に乗る(立身出世)ことはしない。 《解説》 ・賁とは飾り、装飾のこと ・美しい装飾は人の心を喜ばせる ・躾とは身を美しくすることであり、それは礼となって社会秩序をととのえる ・卦の形は、山を意味する艮の下に太陽を意味する離があり、夕映えが、山の草木を美しくいろどっていることを示している ・しかしそれは同時に没落寸前の輝きをも暗示する ・文明が過度に進むと、頽廃美が好まれるようになり、やがて素朴な生命力を失うに至る ・個人にあてはめれば、外面ばかりを飾って、内面的な深みを失ってしまうのである ・何事にも外見の華美盛大につりこまれることなく慎重に内容を検討すべきである あごひげを賁る 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.23

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  【易経】天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健、中正にして応ず～

  ○○○天火同人○●○ 【卦辞】 「同人野をおいてす。亨る。大川を渉るに利ろし。君子の貞に利ろし」 【彖伝】 「同人は柔、位を得、中を得て、乾に応ずるを、同人という。同人野をおいてす、亨る、大川を渉るに利ろしとは、乾の行なり。文明にしてもって健、中正にして応ず、君子の正なり。ただ君子のみよく天下の志を通ずることをなす」 【大象】 常に高きにある天と、常に高きを目指す火、これが同人の卦象である。この卦象を見て、人物を見わけて同志を集める。 【六爻(○)】→沢火革 孤立無援。同志を求めて無人の地をさまよう。しかし悔いはない。 【五爻(○)】→離為火 同志とともに進みたい。しかし妨げる者が多く、自分自身も妥協を排するから、初めは孤独に泣き叫ぶ。しかし最後には喜びがおとずれよう。妨害する者には大軍を動かして打ち勝ち、同志(二陰)と結びつくことができる。 【四爻(○)】→風火家人 城壁にまで攻め登ったが、進退きわまる。野心を捨てて正道に帰れば、吉。 【三爻(○)】→天雷无妄 身の程知らずの野心を燃やし、伏兵を草むらに置き、丘に登って敵状をうかがう。しかし相手(五陽)は剛健中正、いつまで待っても進むことはできない。 【二爻(●)】→乾為天 狭い縁故だけで集まる。吝。 【一爻(○)】→天山遯 門を出て広く同志を求める。咎めはない。 《解説》 ・同人とは、人と志を同じくする、同志を求めてともに行くこと。同人雑誌の語源である ・上卦の乾は剛健不息の活動力、下卦の離は輝く知性を意味する ・青白きインテリや馬車馬的活動家ではない。豊かな知性と実行力とを身につけた組織者、工作者であり、広く柔軟な心の持ち主である ・人々を組織してゆくには、けっして旧来の私縁を頼りにしてはならない。あくまで公的な人間関係を創り出すことが大切である ・そのため、初めは孤独に苦しむだろうが、安易な道を選んではならない。初志を貫徹すれば、かならず喜びがおとずれる 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.23

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  【日常】倹約 と 節制

  「金銭の倹約 と 食の節制」 これを今後の方針としよう。 最近、金がドンドン減っていく。節度なく使っているからだ。ならば、金の減り具合が分かるように見える化し、その原因を明らかにして対策しよう。 他にも、最近は食欲旺盛で、時間帯関係なく食べ過ぎることがある。このままではいけない。金の倹約とともに、食の節制にも努めよう。 金を倹約するにはどうするか？帳簿をつけてみることだ。金の出入りを見える化すれば、何に金を使えるか分かるだろう。そして、その消費は必要か今一度考え、不要であればバッサリきりすてるんだ。 食の節制をするにはどうするか？足るを知ることだ。食べないと不安になるのは、エネルギー切れで能力を発揮できないと思い込んでいるからだ。大丈夫！少し空腹時の方が、集中力が上がる！そう思い込むとしよう(実際に、空腹を越えた先は安定する) 「要らないものはきりすて、必要なものだけに集中する」倹約と節制をするための心構えだ。要らないものをとり続けるから、余計なものを抱え込むんだ。本当に必要なものだけをもちこむんだ。余計なものはきりすてる。必要なものなんて、そんなに多くはないだろう。ま、多くなくても、気がつけば多くのものを抱え込んでいることになっているんだが。ときどき、見直しは必要だな。 必要なものだけ持ち込み、余計なものはきりすてる。その選別から始めていこう。 Ｐ.Ｓ.今日の写真 フクロウは「哲学者、ものしり博士、孤高の賢者」を象徴しているそうだ。いつか、そんな人になれたらいいね。 Ｐ.Ｓ.２ もやし は、倹約節制の強い味方！ もやしは、栄養価は低いが、満腹感をもたらし、安価で手に入る。しばらく、朝と晩は もやし を主食にしようかな。

  2020.11.23

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  【易経】水火既済 ～亨ること小なり。初めは吉にして終わりは乱る～

  ●○●水火既済○●○ 【卦辞】 「既済は亨ること小なり。貞に利ろし。初めは吉にして終わりは乱る」 【彖伝】 「既済は亨るとは、小なる者亨るなり。貞に利ろしとは、剛柔正しくして位当ればなり。初めは吉なりとは、柔中を得ればなり。終わりはすなわち乱るとは、その道窮まるなり」 【大象】 水が火の上にあって燃えさかる火を消そうとしている、これが既済の卦象である。この卦象を見て、災患が降りかかることを忘れ、その予防につとめるのである 【六爻(●)】→風火家人 進み過ぎて、深みに落ちこみ、頭までずぶ濡れになる。危うい。身を全うすることができない。 【五爻(○)】→地火明夷 東隣では牛を犠牲(いけにえ)にして盛大な祭りを行なう。しかし西隣の真心こめた質素な祭りの方がより多くの福を受けるであろう。 【四爻(●)】→沢火革 舟底の浸水をボロ布でとめる。油断せず、たえず警戒せねばならぬ。 【三爻(○)】→水雷屯 高宗(殷王武丁)は鬼方(北方の蛮族)を討伐し、三年を費してようやくこれを平定したが、国力ははなはだしく疲弊した。明君にしてしかり、小人は決してこのような冒険をおかしてはならぬ。 【二爻(●)】→水天需 馬車で行く婦人が、車のおおいを盗まれる。騒ぎたてずに棄ておけばよい。七日たてば自然にもどってくる(中)。 【一爻(○)】→水山蹇 進むべからずを知って車を引きとどめる。狐が尾を濡らして引き返す。控え目にしていれば、当然、咎めはない。 《解説》 ・既済とは、万事すでに成る、事がすべて成就したことである ・この卦は、各爻すべて正位(陰は2.4.6、陽は1.3.5)にあり、みな正応するものがある ・易の理論から言えば、もっとも理想的な形である ・苦難と努力の果てに、すべての人が相応の地位を得て安定し、一致協力して平和を守っている状態 ・しかし、易とはやむことなき変化であり、完成は同時に崩壊の始めである ・完成してしまえば創造のエネルギーが乏しくなる ・いまは新しい事業に手を出すことなく、ひたすら現状維持に意を注ぐことが大切である 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.22

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  【NBA】2020オフシーズンの動き(2020.11.21の時点)

  …11月16日の選手補強の解禁日以降、様々なトレードが成立した。それらをまとめてみた↓。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 【NBA 2020オフシーズンまとめ】 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 〔サンズ⇔サンダー〕 ■サンズ獲得 (狙い:リーダーの獲得) ・クリス・ポール 　G 35歳 185cm/79kg ・アブドゥル・ネイダー 　F 27歳 196cm/102kg ■サンダー獲得 (狙い:若返り化) ・リッキー・ルビオ→ミネソタ 　G 30歳 190cm/86kg ・ケリー・ウーブレイJr. 　F 25歳 201cm/92kg ・ジェイレン・レック 　G 20歳 193cm/83kg ・2022年のドラフト１巡目指名権 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …１年通じてリーダーシップを発揮したクリポーは、今度はﾌｪﾆｯｸｽSunsでその力を使うことになった。 　ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderは、有望な若手を増やして、本格的な再建に移る…が、昨年も同じことを言われて予想外のﾌﾟﾚｰｵﾌ進出を果たしたチームだ。若返りを図りつつも、チームの土台を磐石にしようとしている。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 〔バックス⇔ペリカンズ〕 ■バックス獲得 (狙い:戦力増強) ・ドリュー・ホリデー 　G 30歳 190cm/93kg ■ペリカンズ獲得 (狙い:ドラフト指名権) ・エリック・ブレッドソー 　G 31歳 185cm/97kg ・ジョージ・ヒル 　G 34歳 190cm/85kg ・将来のドラフト指名権×３ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …ﾌﾟﾚｰｵﾌ二回戦敗退のﾐﾙｳｫｰｷｰBucksは、大黒柱のGiannis Antetokounmpoを助けられるベテランを獲得。エースの負担を軽減させ、今度こそﾌｧｲﾅﾙ進出を果たせるか注目だ。 　ﾆｭｰｵｰﾘﾝｽﾞPelicansは、着々とロスター整理を進めている。若手を中心に基盤を作り、長年の強豪化に向けて歩み出している。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ 〔バックス⇔キングス〕 ■バックス獲得 (狙い:戦力増強) ・ボグダン・ボグダノビッチ 　F 28歳 198cm/99kg ■キングス獲得 (狙い:若手獲得) ・ドンテ・ディビンチェンゾ 　G 23歳 193cm/92kg ・アーサン・イリャソワ 　F 33歳 206cm/106kg ・ＤＪ・ウィルソン 　F 24歳 208cm/104kg ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …ﾐﾙｳｫｰｷｰBucksは更に、ｼｭｰﾀｰとして活躍したBogdan Bogdanovicを獲得。攻撃オプションが広がり、チームのオフェンス力が高まった。 　ｻｸﾗﾒﾝﾄKingsはおそらく、Bogdan Bogdanovicが無償に出ていかれるのを防ぐために、最低限若手を獲得したかったのだろう。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ レイカーズ⇔サンダー ■レイカーズ獲得 (狙い:戦力増強と若返り) ・デニス・シュルーダー 　G 27歳 185cm/78kg ■サンダー獲得 (狙い:ドラフト指名権) ・ダニー・グリーン→76ersへ 　G 33歳 198cm/97kg ・2020年のドラフト１巡目指名権 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …ﾌｧｲﾅﾙ制覇を成しとげたﾛｻﾝｾﾞﾙｽLakersは、攻撃型ﾎﾟｲﾝﾄｶﾞｰﾄﾞのDennis Schroderを獲得。Danny Greenとは別タイプの選手ではあるが、チームの戦術とピッタリはまれば、数年間はAnthony Davisとともにチームの中核を担えるだろう。 　ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderが獲得したDanny Greenは、その後再びトレードに出されている。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ブレイザーズ⇔ロケッツ ■ブレイザーズ獲得 (狙い:戦力増強) ・ロバート・コビントン 　F 30歳 201cm/94kg ■ロケッツ獲得 (狙い:ドラフト指名権) ・トレバー・アリーザ 　F 35歳 203cm/97kg ・2020、21年のドラフト１巡目指名権 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …ﾌﾟﾚｲｵﾌ進出を果たしたﾎﾟｰﾄﾗﾝﾄﾞTrail Blazersは、エースガードコンビを支える選手としてRobert Covingtonを獲得。3&Dスタイルは、ガードコンビとの相性は良いだろう。 　チーム解体の危機に立たされているﾋｭｰｽﾄﾝRocketsは、ドラフト指名権を獲得して戦力の無償放出を防いだ印象を受ける。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ シクサーズ⇔サンダー ■シクサーズ獲得 (狙い:シューター獲得) ・ダニー・グリーン 　G 33歳 198cm/97kg ・テレンス・ファーガソン 　G 22歳 198cm/86kg ■サンダー獲得 (狙い:ドラフト指名権) ・アル・ホーフォード 　C 34歳 206cm/108kg ・今年のドラフト二巡指名権(バシリイェ・ミチッチ) ・将来のドラフト一巡指名権 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …二人のエースを助ける選手を狙ったﾌｨﾗﾃﾞﾙﾌｨｱ76ersは、Lakersの優勝に貢献したDanny Greenを獲得。だいぶ年齢はいっているが、その3＆Dスタイルは二大エースを大いに助けるだろう。 　ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderは、再びドラフト指名権を獲得。自前の指名でチーム作りをするｽﾓｰﾙﾏｰｹｯﾄは、将来に向けて着々と準備を進めている。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ シクサーズ⇔マーベリックス ■シクサーズ (狙い:シューター獲得) ・セス・カリー ■マーベリックス (狙い:戦力増強) ・ジョシュ・リチャードソン ・今年のドラフト2巡指名権 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …76ersは更に、高精度のシュート力をもつSeth Curryを獲得。Ben SimmonsとJoel Embiidを中心としたチーム作りは順調に進んでいる。 　もし、Josh Richardsonが２年前に見せた活躍をするならば、ﾀﾞﾗｽMavericksはこのトレードの勝者となるだろう。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ホークス⇔ピストンズ ■ホークス (狙い:ベテラン獲得) ・トニー・スネル ■ピストンズ (狙い:センター獲得) ・ドウェイン・デッドモン ・カイリー・トーマス→解雇 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …若手が多くて将来が楽しみなｱﾄﾗﾝﾀHawksは、控えでもスタメンでも対応できるTony Snellを獲得。ﾛｯｶｰﾙｰﾑで頼りになるベテランの需要は近年高まっている。 　ﾃﾞﾄﾛｲﾄPistonsは、Blake Griffinの相棒候補としてベテランセンターを獲得した。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ウルブズ⇔サンダー⇔ニックス ■ウルブズ獲得 ・リッキー・ルビオ ・ジェイデン・マクダニエルズ(ﾄﾞﾗﾌﾄ28位) ■サンダー獲得 ・ジェームズ・ジョンソン ・アレクセイ・ポクシェフスキー(ﾄﾞﾗﾌﾄ17位) ■ニックス獲得 ・レアンドロ・ボルマロ(ﾄﾞﾗﾌﾄ23位) ・イマニュエル・クイックリー(ﾄﾞﾗﾌﾄ25位) ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …低迷から脱却したいﾐﾈｿﾀTimber Wolvesは、３年前まで在籍していたRicky Rubioを連れ戻すことに成功。様々な経験を通じてたくましくなったPGのリーダーシップに期待がかかる。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ネッツ⇔クリッパーズ⇔ピストンズ ■ネッツ獲得 ・ランドリー・シャメット ・2020年ドラフト2巡目57位指名 ・ブルース・ブラウン ■クリッパーズ獲得 ・ルーク・ケナード ・ジャスティン・パットン ・2020年ドラフト2巡目55位指名 ・2023年ドラフト2巡目指名権 ・2024年ドラフト2巡目指名権 ・2025年ドラフト2巡目指名権 ・2026年ドラフト2巡目指名権 ■ピストンズ獲得 ・ジャナン・ムサ ・ロドニー・マグルーダー ・2020年ドラフト1巡目19位指名 ・2019年ドラフト2巡目56位指名 　ジェイレン・ハンズの交渉権 ・2021年ドラフト2巡目指名権 ・金銭 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …ドラフト指名権が多く絡んだトレード。戦力増強は、ﾌﾞﾙｯｸﾘﾝNetsに移籍したLandry Shametと、ﾛｻﾝｾﾞﾙｽClippersに移籍したLuke Kennardくらいかな。 ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ ～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～ …今回のところは以上。また移籍情報が出てきたら、随時投稿の予定だ。 バスケットボール 7号球 試合球(屋内用) オフィシャルNBAゲームボール NBA公認 オレンジ バスケ バスケット 74-569Z

  2020.11.22

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  【易経】風水渙 ～柔位外に得て上同す。木に乗りて功あるなり～

  ○○●風水渙●○● 【卦辞】 「渙は亨る。王有廟に仮(いた)る。大川を渉るに利ろし。貞に利ろし」 【彖伝】 「渙は亨る。剛来たりて窮まらず。柔位を外に得て上同す。王有廟に仮るとは、王すなわち中に在ればなり。大川を渉るに利ろしとは、木に乗りて功あるなり。貞に利ろし」 【大象】 風が水面を吹き渡る、これが渙の卦象である。この卦象を見て、天帝を祭り、宗廟を建立して、民の離散を防いだのである。 【六爻(○)】→坎為水 流血の難に遇う。心して危害から遠ざかるならば、咎めはない。 【五爻(○)】→山水蒙 離散の危機に直面したさい、天下に号令を発してそれを防げば、王位は安泰で(中)、咎めはない。 【四爻(●)】→天水訟 私党を解消すれば、大吉。いったん解散してこそ、大同団結が可能となる。破天荒の大事業が達成できる。 【三爻(●)】→巽為風 身を粉にして、人(上陽)の為につくす。悔いはない。 【二爻(○)】→風地観 離散の危機には、急いで支援者(初陰)に頼ることだ。願望がかなえられて、悔いはなくなる。 【一爻(●)】→風沢中孚 危機から救われる。救ってくれる馬(二陽・協力者)は精悍である。そのまま従ってゆけば、吉。 《解説》 ・渙は散る、散らすという意味である ・帆を張って舟が水上を行く卦と言われ、外に向かって大いにエネルギーを発散させ、大事業をなしとげていく時である ・卦の形は、水面を吹く風がただよう木の葉やくずを吹き散らすさまを表わす ・停滞を吹き飛ばして新しい出発をはかるに良い卦 ・しかし、散るというのは、民心離反、国内分裂、一家離散の暗い前途をも暗示する ・出発に際しては、まずそのことを考慮に入れ、気をひきしめてかからねばならない ・そうすれば、大危難を克服し、志を果たすことができるのである 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.21

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  【動画漫画】宮大工シリーズ ～誠実な青年と巫女(?)の物語～

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【YouTube】宮大工とオオカミ様の物語 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー …嬉しいね。俺の大好きな"宮大工の話"が、動画漫画として制作されていたよ。 【小説】宮大工の話 by エブリスタ 元ネタはコレ↑。すごく良い話。読んでいてほっこりした気持ちになるよ。真面目に一生懸命とりくむ青年と、それに感謝しておもてなしをする巫女さん。そこから様々な案件を通じて、繋がっていく関係。神秘的でありながらも、頑張る尊(とうと)さも描かれている。 いつか、もっと様々なメディア展開をしてくれないかな。書籍化とか映像化など。この物語が、広く伝わるといいね。 【宮大工の電子書籍】 プロフェッショナル　仕事の流儀　菊池恭二　宮大工　棟梁の器は、人生の深さ【電子書籍】 「千年品質」の家は新・伝統工法で建てる宮大工の技と最新技術で災害に強い家づくり【電子書籍】[ 吉村孝文 ] 宮大工西岡常一の遺言【電子書籍】[ 山崎佑次 ]

  2020.11.20

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  【易経】天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～

  ○○○天風コウ○○● 【卦辞】 「コウは女壮なり。女を取(めと)るに用いることなかれ」 【彖伝】 「コウは遇なり。柔、剛に遇うなり。女を取(めと)るに用いることなかれとは、ともに長かるべからざればなり。天地あい遇いて、品物咸(ことごと)く章(あきら)かなり。剛、中正に遇いて、天下大いに行なわるるなり。コウの時義大いなるかな」 【大象】 天の下に風が吹きわたる。これがコウの卦象である。この卦象を見て、あまねく政令を施行して、天下に布告するのである。 【六爻(○)】→沢風大過 角つきあう。高慢、強情、これでは他人とうまく行かない。行きづまって吝だが、咎めはない。 【五爻(○)】→火風鼎 やなぎの籠に瓜を入れる。美徳を内に蔵してむき出しにすることがなければ(中正)、思いがけぬ天寵を受ける。常に天命を忘れなかったからである。 【四爻(○)】→巽為風 苞に包んであった魚(初陰)がなくなる。凶事のもとである。協力すべき者と別れてしまうのだ。為政者にとっては、民衆から遠ざかることを意味する。 【三爻(○)】→天水訟 尻の皮がすりむけ、歩くことも思うにまかせす、ぐずぐずしている。まだ抜きさしならぬ関係(初陰と)ではない。それがかえって幸いして、危ういが大きな咎めはない。 【二爻(○)】→天山遯 苞になまぐさい魚(初陰)が包んである。それだけなら咎めはないが、その魚を客にさし出すのはよくない。家の内で処理すべきである。 【一爻(●)】→乾為天 鉄のくいにしっかりとつなぎとめよ。そのまま行けば、吉。軽率に進ませるならば、凶にあう。やせた豚がむやみに動きまわるようなものだ。 《解説》 ・コウとは、邂逅の逅と同じで、偶然の出会いのことである ・夬において小人の勢力を駆逐して、平和な時代がおとずれたと思っていると、思いがけぬところで災禍に見舞われることを意味する ・卦の形は、一本の陰爻が、五本の陽爻を乗せている、つまり一人の女が五人の男を相手にしている形、水商売ふうの女でしかも相当かやり手である ・そういう方向にはよい卦であるが、結婚の相手としては良くない。女を娶るに用いることなかれ、である ・それはそれとして、この卦を悪い面からばかり見てはいけない ・偶然の出会いは、美しい人間模様を生むこともある 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.19

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  【持論】基準は"最低限"で ～妙な期待はするな～

  ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー 【説林】駄馬と名馬～何をゆるせるか～ ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー …世の中、少なくとも身の回りには、９割方のヒトは"愚か者"と思っておいた方がよい。期待するだけムダだ。期待するから失望する。だったら、はじめから期待しないことだ。淡々と粛々と対応する。冷静に、客観的に。そして、身の回りの９割方は愚か者だと思っておくことだ。そうすれば、そもそも期待することを諦めるだろう。 　大半の人が"愚か者"だ。だが、人間は社会的動物だ。人と関わらなければ、仲間を増やしていかなければ、健やかに生きていくことが難しくなる。上記の寓話は、人を見抜くためのヒントが書かれている。その寓話は以下の通りだ。 ▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼ 【名馬より駄馬】 　とある馬の鑑定士は、嫌いな相手には名馬の鑑定法を教え、気に入った相手には駄馬の鑑定法を教えた。 　名馬といえるような馬は滅多に現れるものではないので、鑑定人の利益も少ない。 　ところが駄馬となると毎日のように売買されるから利益が大きいというわけだ。 「程度の低い言葉が、時として高度の役に立つ」という言葉があるが、この馬の鑑定士の話もその一例だろう。 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ …つまり、優れた人を追い求めるよりも、愚かな人を見抜く力を養えれば、人を採用する時に役に立つだろう。最低限、ここだけ問題なければ良い。そんな基準を、自分の中で設けておくのだ。もちろん、人を育てる力量があれば、採用基準が低くても問題はなくなる。自ら育て上げれば良いからだ。だが、人を育てる力量がある人は、優れた人よりも希少な存在だ。だからこそ、採用基準を自分の中でかためておく必要がある。それに加え、自分の力量を客観視することも大切だ。 　基準を設けることは大事だ。だが、その基準をかためるのも骨がおれるものだ。なぜなら、人それぞれ適材適所があるからだ。個性が各々あるからである。それに、どうしても好き嫌いの感情もある。私情が入り過ぎてしまうと、誤った判断につながる場合もある。そこが大変だ。そこあたりは、経験と反省を繰り返して感覚を磨くしかない。そして、そこから明文化して、基準をコツコツと築き上げていくんだ。 　愚か者をあつかえる人は強い。もしかしたら、愚か者だと思っていたら、一定の分野で大化けする可能性だってある。だからこそ、人を育てる力量や度量が広い者は重宝される。適材適所の判断ができるからだ。それに、愚か者だと思われて自信を損失している人が、教育によって一人前になれたなら、忠誠心は自ずと高くなるだろう。感謝の念が強いからだ。だからこそ、愚か者(だと思われている人)をうまくあつかう術(すべ)は、是非とも身に付けておきたい。 　これは一朝一夕で身に付くものではない。人と関わり、コツコツと経験と勘を身に付けていきたい。 【多くの食客(仲間)を抱えた人物】 孟嘗君　全5冊合本版【電子書籍】[ 宮城谷昌光 ]

  2020.11.19

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  【易経】山風蠱 ～大川を渉るに利ろし。終わるときはすなわち始めあり～

  ○●●山風蠱○○● 【卦辞】 「蠱は元いに亨る。大川を渉るに利ろし。甲に先だつこと三日、甲に後るること三日」 【彖伝】 「蠱は剛上りて柔下る。巽(したが)いて止まるは蠱なり。蠱は元いに亨りて天下治まるなり。大川を渉るに利ろしとは、往きて事あるなり。甲に先だつこと三日、甲に後るること三日とは、終わるときはすなわち始めあり、天行なるなり」 【大象】 山の下に風が吹き荒れる、これが蠱の卦象である。この卦象を見て、悩める民を救い、身の徳を養うのである。 【六爻(○)】→地風升 王侯につかえず、野にいて一身を高潔に保つ。その志は模範とするに足る。 【五爻(●)】→巽為風 父の難事を処理する。盛徳(中)をもって父の意を承けるがゆえに、弊風を一新して大いなる賞賛を受ける。 【四爻(●)】→火風鼎 父の難事をのんびりと傍観する。やってもうまくは行かない。志を得ずして、吝。 【三爻(○)】→山水蒙 父の難事を処理する。やり過ぎてやや悔いを残すこともあるが、大きな咎めはない。 【二爻(○)】→艮為山 母(四陰)の難事を処理する。中道を守り、臨機応変に解決してゆくこと。原則一点ばりはよくない。 【一爻(●)】→山天大畜 父の難事を処理する。よく意を承けて改革をなしとげる子があるならば父にも咎めはないであろう。困難危険をともなうが、最後には吉。 《解説》 ・蠱とは、皿(器物)を虫が食い荒らす、または皿に盛った食物に虫が湧いていることである ・泰平がつづけば内部に腐敗と混乱が進行する ・卦の形も、山のふもとに風が吹きこんで災害を起こすフェーン現象、また年増が若者を蠱惑するさまをも表わしている ・天変地異、風紀紊乱、まことに前途多難である ・しかし、絶望することはない。窮すれば通ず、矛盾が深ければ深いほど、逆に根本的解決が可能となる ・これを機会に、内部に巣くう病根を徹底的に摘出することだ ・腐敗と混乱の時は、同時に革新、新生の時代でもある 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.18

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  【易経】水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～

  ●○●水風井○○● 【卦辞】 「井は邑(ゆう)を改めて井を改めず。喪うことなく得ることなし。往来井を井とす。ホトんど至らんとして、またいまだ井にツルベせず、そのツルベを羸(やぶ)る。凶なり」 【彖伝】 「水に巽(い)れて水を上ぐるは井なり。井は養いて窮まらざるなり。邑を改めて井を改めずとは、すなわち剛中をもってなり。ホトんど至らんとして、またいまだ井にツルベせずとは、いまだ功あらざるなり。そのツルベを羸る、ここをもって凶なるなり」 【大象】 木のこずえにまで水の養いが達する、これが井の卦象である。この卦象を見て、民をねぎらい、はげまし、たすけるのである。 【六爻(●)】→巽為風 井戸はすべての人に水を汲ませるべきである。一人占めして蓋をかけるようなことをしてはならない。誠意があれば、大吉。大成するであろう。 【五爻(○)】→地沢臨 井戸は清く澄み、冷たい水は人々に喜ばれる。 【四爻(●)】→沢風大過 井戸の内側に甃(しきがわら)を敷きつめて、立派に改修する。咎めはない。 【三爻(○)】→坎為水 せっかく井戸をさらったのに、誰も飲んではくれない。心は悩み、悲しむ。汲めば清い水なのだ。王もし聖明ならば、この人を用いてともに慶福を受けるであろうに。 【二爻(○)】→水山蹇 ちょろちょろ湧く水が、ふなを養う程度でしかない。釣瓶もこわれて漏れてしまう。用いてくれる人がないのだ(応なし)。 【一爻(●)】→水天需 濁って人に飲まれもせず、鳥さえも寄りつかぬ古井戸である。世人に見捨てられる。 《解説》 ・井とは井戸のこと ・卦象は水の下に木があり、井戸に鶴瓶を入れた形 ・井戸はそのたたずまいはひっそりとしているが、汲めども尽きぬ生命を持つ ・人間生活に欠くことのできないものでありながら、ふだんはその有り難みが忘れられている ・あらゆる人間に開放されており、行きずりの旅人もその恩恵を受ける ・井戸はまた時々さらわねばならない。新陳代謝が必要である。井戸には鶴瓶がなければならない。せっかくの清水も汲み上げられず、虚しく腐ってしまう ・井戸は移動することもない。ジっと居場所を守っている ・これらの性質を人事にあてはめて考えさせるのがこの卦である 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.18

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  【NBA】『迷ったときは、話し合う』～クリポーのｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ術～

  ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー【NBA】クリポーの１年～食管理&ｺﾐｯﾄ～ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー…NBAの2019-2020シーズンで、再建モードと思われたｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderをﾌﾟﾚｲｵﾌに導く原動力となったChris Paul。過去の記事にも書いていたが、そのｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ術を改めてまとめてみた。▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽・2016年以来となるｵｰﾙｽﾀｰﾁｰﾑに選出されたとき、彼はコーチングスタッフ全員に会って、彼らの努力に直接感謝の気持ちを伝えている・彼は、ロッカールームでも、円陣でも、コート上でも、飛行機の中でも、バスの中でも、チームメイトの近くにいるときはいつでも、彼らを盛り上げ、指導し、あるいは単にジョークを飛ばしていた・同じﾎﾟｼﾞｼｮﾝ(ＰＧ)3人体制をうまく機能させるために、その状況を受け入れなければならなかった・彼は、最初は1人の人間として、二人の同ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ選手に絶えず働きかけた。そして次第に、ＰＧ3人体制は自然になっていった・自分がボールを持つ時間が短くなるとわかっていながら、ポールは自分と同じＰＧたちとの絆を深め、全員の力を最大限に活かせるようにまとめあげた・『迷ったときは、話し合う』Chris Paulが従っている徹底的なｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝの信条である・彼は、コート上でも外でも、絶えず話し、手助けし、ゲームに関わっていた△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△△…とにかく、自ら積極的にｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝを図り、少しずつ全員との絆を深めていった、ということだろう。特に、同じﾎﾟｼﾞｼｮﾝのShai Gilgeous AlexanderとDennis Schroderとは密にｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝを図り、困難だと思われたPG３人体制を上手く機能させた。　昨シーズンのｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderは若手選手が多かった。それが、チームが低迷すると評された大きな理由だ。それに、当初Chris Paulは、優勝を狙えるチームへの移籍を希望していると目されていた。しかし、Chris Paulは移籍希望を出すことなく、自身の役割を受け入れ、チームを勝利へと導いたのだ。そして再び、Chris Paulは"ﾎﾟｲﾝﾄｺﾞｯﾄ"と呼ばれる程のリーダーシップを、一年を通じて再び証明してみせたのだ。　ﾏｲｱﾐHeatのJimmy Butlerも、若手中心のチームをNBAﾌｧｲﾅﾙまで導いたが、そのやり方は、自ら試合や練習への取り組む姿勢を実践してみせ、それにﾏｲｱﾐの若手達が賛同した、という感じだった。ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderのChris Paulの場合は、持ち前のｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ力とリーダーシップを発揮し、皆を導いた感じだな。どちらのケースでも、たとえ経験が浅い若手が多かったとしても、強力なリーダーがいれば化ける可能性がある、ってことだ。ﾏｲｱﾐHeatではBam AdebayoやTyler Herroが、ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderではS.G.AlexanderやLuguentz Dortなどが特に成長した。もちろん、各々の努力による成果ではあるが、彼らを導くリーダーシップに影響を受けたことも大きな要因だろう。『チームケミストリー』それ如何により、前評価とは全く違う結果になる。それが、NBAの面白さの一つと言える。Chris PaulやJimmy Butlerなど、彼らのリーダーシップや取り組む姿勢は、実生活でも参考になるのではないか。今後も引き続き、観ていくことにしよう。【ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderの面々】・Chris Paul・Shai Gilgeous Alexander・Dennis Schroder・Luguentz Dort【追記】トレード成立・Chris PaulがﾌｪﾆｯｸｽSunsへトレード・Dennis SchroderがﾛｻﾝｾﾞﾙｽLakersへトレード…どうやら、ｵｸﾗﾎﾏｼﾃｨThunderは、本格的に再建モードへ舵をきることにしたようだ。この２件のトレードにより、多くの若手とドラフト指名権を獲得する見込み。　Chris Paulは、プレーオフ争いで大躍進したﾌｪﾆｯｸｽSunsへ移籍。スターター4名を残すことに成功し、来季は注目チームへと変化しそうだ。久々のプレーオフ進出ができるか、期待が高まる。　Dennis Schroderは、連覇を目指すﾛｻﾝｾﾞﾙｽLakersに移籍となりそうだ。攻撃的なスタイルがLeBron JamesやAnthony Davisとマッチすれば、ﾛｻﾝｾﾞﾙｽLakersはしばらく安泰だろう。

  2020.11.18

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  【易経】天沢履 ～虎の尾を履むも人を咥らず。説びて乾に応ず～

  ○○○天沢履●○○ 【卦辞】 「虎の尾を履むも人を咥わず。亨る」 【彖伝】 「履は柔にして剛を履むなり。説びて乾に応ず。ここをもって虎の尾を履むも人を咥わず、亨るなり。剛、中正にして、帝位を履みて疚しからず、光明あるなり」 【大象】 天は上に、沢は下に、これが履の卦象である。この卦象を見て、上下貴賤の分を明らかにし、礼儀を定めて、人民に秩序の観念を植えつける 【六爻(○)】→兌為沢 過去の実践をかえりみて、未来の吉凶を考察せよ。出処進退みな大吉を得る。最後(上爻)に笑うものこそ、大いなる慶福に恵まれる。 【五爻(○)】→火沢[目癸] 独断専行は、正しくとも危い。それが可能であればあるほど慎まねばならぬ。 【四爻(○)】→風沢中孚 虎の尾を踏む危険をあえてせよ。慎重ささえ失わなければ、最後まで目的を達して、吉。 【三爻(●)】→乾為天 片眼、片足でありながら人並み以上の視力、脚力があると自惚れている。こんな者と行動をともにすることはできない。自己の非才(陰)をかえりみずに進めば(不正)、虎の尾を踏んでがっぷりやられてしまう。凶。武者が大君になったようなもの(不正)。剛強一点ばりでは永続きしない。 【二爻(○)】→天山遯 ひとり大道を行く。誘惑や喧騒に心を乱さなければ(中)、正道を得て、吉。 【一爻(○)】→天水訟 あるがままの心で、ひとりわが道を実践せよ。進んで行なっても咎めはない。 《解説》 ・履とは、ふむ、実践することである ・実践には常に危険がともなう ・だが危険を恐れていてはなにもできない ・虎の尾を踏むような危険の中でどのように身を全うすればよいか ・この卦は、剛強・有為を示す上卦の乾に、柔順を意味する兌が従っている形である ・目上の者や経験者の言葉に素直に従い、先人の経験から教訓をとり出す心構えが必要である ・猪突猛進すれば必ず失敗する ・自分の力を考えて、着実に進んで行けば、初めは危険に遭遇しても、必ず目的を達成することができるだろう 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.17

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  {歌}頭の中のszkieletor/k_zero+A

  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【YouTube】頭の中のszkieletor/k_zero+A ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「Szkieletor（シュキェレトル）」とは、骸骨ビル という意味。ポーランドのクラクフにある建築放棄されたビルの俗称。 外観が骸骨のように見えるのでそう呼ばれる様になった。by 初音ミクWiki ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「常識で隙間を埋めた　知るべきことはなくなった 　標識で行き場を詰めた　知るべき所はなくなった」 「常識で隙間を埋めた　知らないことはなくなった 　標識で行き場を詰めた　知らない所はなくなった」 …最近、ここの部分が頭の中で反響する。頭に残るね、この歌は。カラオケで入ってないから、歌えないのは残念だな。いつか入ってくれるといいね。Joyさん、DAMさん、頼みますよ。 　歌詞も良いね。言葉の使い方が独特。頭に入ってくる。印象に残る。"知らない意味を、知ればいい"とか、"憂く浮遊、行く普通、すぐ狂う、来るスルー"とか、記憶に残る歌い方をする。 　この歌のテーマは何だろうな？ 知っていることと知らないこと。現実と虚構。常識と標識。ホントと嘘。単語を連ねたら、こんなところかな。すぐに答えは出ないが、こんなところだろう。 　しばらく聴くことになるだろうから、思い付いたら追加で書いていこう。 【収録アルバム】 aNOThEr_ _ [ 腹話 ] 【♪頭の中のSzkieletor♪歌詞♪】 「当タリ前の」タリ無い　「甘え」の世界 それが君の世界だ（と皆が言う） 走れ走れそのまま　どこまでだって いずれいつか知るのさ　普通であれば。 知らない意味を　知ればいい 置かれた意義は　切ればいい 空の天井　通り越し コロナの模様　見ずに知る　 憂く浮遊　行く普通 すぐ狂う　来るスルー 常識で隙間を埋めた　知るべきことは無くなった 明日は雨が降るようだ　呵う気持ちを失った 標識で行き場を詰めた　知るべき所は無くなった 明日長靴履かなくちゃ　生きてる意味も失った 探せるかな？ 「君たち」でもきたナイ　「道」になりたい （これが僕の世界だ）と皆が言う 乗らせ行かせそのまま　どこまでだって 続けば気付くだろな　汚れなければ。 知らない意味を　知ればいい 知られた意味を　知ればいい 地面の小窓　通り越し マントルの色　見ずに知る 意味滲み　未知見聞き 色響き　四季意識 常識で隙間を埋めた　知らないことは無くなった 二年後の今日雨が降る　嗤う以外を失った 標識で行き場を詰めた　知らない所は無くなった 明日長靴買わなくちゃ　生きてる意味も失った 探せないよな･･･ 君の喋る　ホントは どこで読んだ　本から 伝え聞いた　ウワサが 日々を縛る　血になる ラララララ←これはレの音 ラララララララ♪　それは嘘 常識で隙間を埋めた　知らないことは無くなった 二年後の今日雨が降る　傘は歴史に捨てられた 標識で行き場を埋めた　知らない所は無くなった 明日はあれやこれやそれ　揃えて捨ててそしてまた 探しに行こ

  2020.11.17

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  【易経】山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～

  ○●●山沢損●○○ 【卦辞】 「損は孚あり、元吉なり。咎なし。貞にすべし。往くところあるに利ろし。なにをかこれ用いん。二キもって亨すべし」 【彖伝】 「損は下を損して上を益し、その道上行す。損して孚あり、元吉にして、咎なし、貞にすべし、往くところあるに利ろし、なにをかこれ用いん、二キもって亨すべしとは、二キもてするはまさに時あるべし。剛を損して柔を益するに時あり。損益盈虚は、時とトモに行なわる」 【大象】 山のふもとに沢がある。これが損の卦象である。この卦象を見て、高い理想のために、低い欲望をなくすよう努めるのである。 【六爻(○)】→地沢臨 無理せずに、人を助けることができる。咎めはない。それを一貫してゆけば、吉。進んで行なうがよい。大いに人望を集め、家を忘れて、社会のためにつくす。 【五爻(●)】→風沢中孚 過去の努力が報いられる。どんなに鋭敏な亀甲で占っても、凶兆は全くない。まちがいなく大吉を告げられる。天がこの人を助けるのだ。 【四爻(●)】→火沢[目癸] すみやかに病根を切り捨てれば、全快の喜びがあろう。咎めはない。 【三爻(●)】→山天大畜 三人で行けば、腹の探りあいになって、一人が除け者にされる。一人で行けば協力者が得られる。 【二爻(○)】→山雷頤 わが道を守るがよい(中)。みだりに飛び出しては、凶。無理に人を助けようとしないことが、結局助けることになる。 【一爻(○)】→山水蒙 自分の仕事を投げ出しても、すみやかに奉仕するならば、他社(四陰)と心を一つにすることができて、咎めはない。ただし、よく実状を斟酌することが大切である。 《解説》 ・損とは、損減、損失のことである ・単なる損害ではなく、むしろ奉仕という言葉に近い ・自分の力をさいて、他人に与える、社会に奉仕することである ・一文の得にもならぬことをと、まわりから嘲笑されながらも、一念を貫き通す、これが損の道である ・それを単なる損失と見るか、喜びを見出だすかは、その人間の精神にかかわる問題である ・大目的のために小利を捨てる、損して得とる、愛するもののために自己を犠牲にする、つまり目先の利益を捨てて、遠い未来をかちとることが大切である ・卦の形は、山のふもとの沢、沢がおのれを低くしてこそ、山はより高くなる 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.16

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  【易経】水沢節 ～説びて険を行く。苦節は貞にすべからず～

  ●○●水沢節●○○ 【卦辞】 「節は亨る。苦節は貞にすべからず」 【彖伝】 「節は亨る。剛柔分かれて剛中を得たり。苦節は貞にすべからずとは、その道窮まればなり。説びてもって険を行き、位に当りてもって節あり、中正にしてもって通ず。天地は節ありて四時成る。節してもって度を制すれば、財を傷(やぶ)らず民を害せず」 【大象】 沼沢が水をたたえている、これが節の卦象である。この卦象を見て、生活の規律を定め、徳行の基準を討議する 【六爻(●)】→風沢中孚 苦節を貫く。あまりに原則に固執すれば、行きづまって、凶。しかし悔いはない。 【五爻(○)】→地沢臨 節度を守って中庸に安ずる(中正)。吉。だが、なすべきことは進んで行なえ。栄誉を受けよう。 【四爻(●)】→兌為沢 上(五陽)の定めた道に従い、安んじて節度を守ってゆけば、伸び栄える。 【三爻(●)】→水天需 誘惑に負けて節度を失ったために、嘆き悲しむ結果となる。みずから招いたことだ。誰を怨むことができよう。 【二爻(○)】→水雷屯 家に閉じこもっていては、凶。機会を失って行きづまる。 【一爻(○)】→坎為水 時の利不利を考慮して、軽挙妄動せず、慎重に構えること。家に閉じこもっていれば、咎めはない。 《解説》 ・節とは、限りありて止まる、いわゆる節度を守ることである ・節の本来の意味は竹のフシで、区切りをつけてしめくくるものである ・個人の健康(節制)から、対人関係(節操)、政治(節義)、さらに天地の推移(節季)も、すべて節があってこそ順調に行なわれる ・卦の形は、沼沢が水をたたえている状態を示し、川の水が氾濫もせず、枯渇もしないよう調節しているのである ・節を守ってこそ真の幸福があるのだ ・しかし、節に固執しすぎるのもよくない。節倹が過ぎて病気になるのはつまらぬことである ・卦辞の"苦節、不可貞"は、「苦節は貞うべからず」と読むのが原義であるが、伝統的な読み方に従っておく 虞翻(三国志) 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.15

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  【易経】火天大有 ～その徳剛健にして文明、天に応じて時に行なう～

  ○●○火天大有○○○ 【卦辞】 「大有は元いに亨る」 【彖伝】 「大有は柔尊位を得、大中にして上下これに応ずるを、大有という。その徳剛健にして文明、天に応じて時に行なう。ここをもって元いに亨るなり」 【大象】 太陽が中天高く昇っている、これが大有の卦象である。この卦象を見て、善悪を照らし出し、悪を抑え善を顕彰して、天の大いなる命に従うのである。 【六爻(○)】→雷天大壮 天はこの人を助け、吉にして万事順調である。 【五爻(●)】→乾為天 誠の心で人に接し、しかも犯しがたい威厳を備えている。構えて尊厳をつくろうのではない。吉である。 【四爻(○)】→山天大畜 君主(五陰)を凌ぐ権勢を持つが、強く自制する。理性と判断力で謙虚に行動すれば咎めはない。 【三爻(○)】→火沢[目癸] 諸侯が天子の饗宴を賜わる。小人はこれにあずかれない。不相応な寵遇は、かえって害になる。 【二爻(○)】→離為火 任重くして道遠し。しかし大車が満載した荷物の重みに耐えうるように、大任を果たせるであろう(中)。進んで行っても咎めはない。 【一爻(○)】→火風鼎 有害なものを遠ざけ、勤倹努力すれば、咎めはない。 《解説》 ・大有とは、大いに有(たも)つこと ・すべてを包容し、盛運を保ちつづける卦である ・大有とはまた、豊年を意味する ・穀物が倉庫に満ち溢れており、裕福で円満具足を表わす卦である ・上卦の離は太陽、下卦の乾は天を表わす ・太陽が中天高く昇って強い光と熱を隅々まで与えている形であり、また尊貴の地位にある陰爻が柔和な包容力でまわりの陽爻を従えている形である ・なにをやっても順風満帆、すべてが自分に味方する ・いまこそ積極的に行動する時だ ・ただし、互卦は夬である。盛運の中にひそむつまずきの要因をあくまでも忘れぬように 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.15

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  【易経】沢天夬 ～剛、柔を決する。その危ぶむことすなわち光いなるなり～

  ●○○沢天夬○○○ 【卦辞】 「夬は王庭に揚ぐ。孚ありて号(さけ)び、アヤうきことあり。告ぐるに邑(むら)よりす。戎に即くに利ろしからず。往くところあるに利ろし」 【彖伝】 「夬は決なり。剛、柔を決するなり。健にして説び、決して和す。王庭に揚ぐとは、柔、五陽に乗ればなり。孚ありて号び、アヤうきことありとは、その危ぶむことすなわち光(おお)いなるなり。告ぐるに邑よりす、戎に即くに利ろしからずとは、尚ぶところすなわち窮まればなり。往くところあるに利ろしとは、剛長ずればすなわち終わればなり」 【大象】 沢が天上にある、これが夬の卦象である。天上の沢水は、出口さえあれば万物を潤す。この卦象を見て、下に恩沢を施し、私利私欲を貪るようなことは深く慎むのである。 【六爻(●)】→乾為天 助けを求めたところで無駄だ。余命いくばくもない。結局は凶(独裁者の末路)。 【五爻(○)】→雷天大壮 陰湿の地にはびこる山ごぼう。思い切りよく抜きとり、中道を守ってゆけば、咎めを免れる。 【四爻(○)】→水天需 尻の皮がすりむけ、歩くことも思うにまかせず、ぐずぐずしている(不正)。大衆をリードしてゆけば悔いはなくなるのだが、人の忠言も信じかねる優柔不断さが惜しまれる。 【三爻(○)】→兌為沢 決意が顔に現れるようでは、凶。思いきりよく、ただひとり飛び出し、豪雨に遇ってずぶ濡れになる。味方の者に怒られるが、結局は咎めはない。 【二爻(○)】→沢火革 前途を憂え、同志に呼びかけてゆく。夜中、不意を襲われることがあるが、心配するには及ばない(中)。 【一爻(○)】→沢風大過 歩を進めること勇壮だが、勝算もなく進んで、失敗する。咎めを受ける。 《解説》 ・夬とは、決潰、決裂の決にあたる言葉で、切り開く、重大事を決行することである。 ・最上位に陰爻があり、五つの陽爻を抑えつけている ・独裁者が世論を無視して圧政を布いている形である ・たとい危険はともなっても、また非常事態に訴えても、この独裁者を排除(夬)しなければならない ・剛毅な精神(乾)でそれを行なってこそ、人々は悦び(兌)和らぐのである ・それには不純な動機があってはならない ・私利私欲を去って正義を貫くこと、また自己の足場を固めてから行なうこと、暴力はできるだけ避けることが大切である 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.14

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  【易経】地天泰 ～小往き大来たる。天地交わりて万物通ずる～

  ●●●地天泰○○○ 【卦辞】 「泰は小往き大来たる。吉にして亨る」 【彖伝】 「泰は小往き大来たる、吉にして亨るとは、すなわち天地交わりて万物通ずるなり。上下交わりてその志同じきなり。内陽にして外陰なり、内健にして外順なり、内君子にして外小人なり。君子道長じて、小人道消ゆるなり」 【大象】 天地が和合する、これが泰の卦象である。この卦象を見て、天地の働きにさらに人工を加え、民を安泰に導くのである。 【六爻(●)】→山天大畜 城壁がくずれて濠を埋めつくす。泰平窮まって動乱の兆(きざし)が現れたのだ。いたずらに軍を動かして力で抑えようとしてはいけない。国内が分裂する。正しくとも、吝。 【五爻(●)】→水天需 殷王帝乙は、深く賢臣を敬愛し、その妹をめあわせた。この謙虚さで事を行なえば、慶福がおとすれ、大吉である。 【四爻(●)】→雷天大壮 鳳凰が群をなして地上に舞い降りる。富貴の身で、自己満足に陥らず、人々(五陰)とつれだって賢者(初陽)の教えを乞うのである。自己の非才(陰)をわきまえているからだ。心から教えを願うならば、誠心はおのずとつちかわれる。 【三爻(○)】→地沢臨 往くものは必ず帰る。泰平の世もいつかは傾く。治にいて乱を忘れぬ心を一貫すれば、咎めはない。ひたすらに誠の心を保て。咎めはないから心配するな、誠さえあれば食うに困らない。相手にそれが通ぜずとも、思い悩むことはない。安定した生活にも恵まれよう。 【二爻(○)】→地火明夷 汚濁を包容する度量、大河を徒渉する果敢さ、疎遠な者と親しむ配慮、私縁を断ち切る公平さ、これらの大いなる徳を備えるならば(中)、泰平の世に沿うことができよう。 【一爻(○)】→地風升 茅を一本引き抜けば、一株全部がつき従う。多くの同志(二陽・三陽)とともに積極的に活動するがよい。吉。 《解説》 ・泰とは、やすらか、安泰のこと。 ・卦の形を見ると、がっしりした地盤に立つ建築物を連想させる。安定した繁栄である ・天を意味する乾が下にあり、地を意味する坤が上にある。つまり天地が逆きなっているわけだが、これがかえってよい ・天の気は上へ上へと昇り、地の気は下へ下へと降る性質をもつ。逆になっているからこそ、両者がぴったりふれあい、そこで万物が生み出される ・ここでは、対立物の統一を動的にとらえる易経の理想的な形が示されている ・人間関係でいえば、上司と下僚、夫と妻、親と子、強者と弱者、あるいは友人同士が和合一致して万事順調に運ぶにはどうすればよいかということを示している ・大吉は凶にかえる。油断は禁物 ・第三爻、上爻の言葉を銘記すること 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.14

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  【易経】山雷頤 ～正を養う。養うところを観る。自ら養う～

  ○●●山雷頤●●○ 【卦辞】 「頤は貞なれば吉なり。頤を観て自ら口実を求む」 【彖伝】 「頤は貞なれば吉なりとは、正を養えばすなわち吉なるなり。頤を観るとは、その養うところを観るなり。自ら口実を求むとは、その自ら養うところを観るなり。天地は万物を養い、聖人は賢を養いてもって万民に及ぼす。頤の時おおいなるかな」 【大象】 山の下に雷鳴のエネルギーが隠れている。これが頤の卦象である。この卦象を見て、言語を慎み、飲食を節制するのである。 【六爻(○)】→地雷復 すべてのものを養い、頼りにされる。任重くして艱難が多いが、吉。大いなる喜びがある。大河を渡るような危険を犯しても、順調に行く。 【五爻(●)】→風雷益 常道に反してはいるが、おのれを虚しうして上(上爻)に従い、そのまま変わることがなければ、吉。大河を渡るような冒険はひかえること。 【四爻(●)】→火雷噬ゴウ 目下(四陽)の者に養われるが、吉。大いに下に恩沢を施すからである。虎視眈々、欲望を逞しうしても、咎めはない。 【三爻(●)】→山火賁 野望に駆られ、養の道に反する。凶。十年間、時を待って動くな。もし動けば害になるばかりである。 【二爻(●)】→山沢損 目下(初陽)の者に養われ、常道に反しているが、それだけならまだよい。友人妻子まで捨てて、いたずらに高き(上陽)を望めば、凶。 【一爻(○)】→山地剝 自分の食べている亀の美肉を捨てて、他人のものによだれを流す。自己の美質をおきざりにして他人の才能を羨むのだ。もちろん貴ぶにたりぬ。凶。 《解説》 ・頤は、あごのことである。上あごと下あごを示す ・上卦の艮は止まる、下卦の震は動くを表わし、ちょうどあごの動きと一致する ・人はあごを動かして飲食物をとり入れ、自分の身体を養う ・そのことから、頤は"養う"意味になる ・身体を養う、精神を養う、他人を養う、物を養う等々、養の道はまことに多様であり、それだけに慎み深くあることが第一である ・病は口より入り、禍は口より出ず、言語飲食にはとくに注意しなければならない 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.14

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  【易経】地風観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～

  ○○●風地観●●● 【卦辞】 「観は盥(てあら)いて薦めず。孚ありてギョウ若たり」 【彖伝】 「大観上に在り、順にして巽、中正もって天下を観るなり。観は盥いて薦めず、孚ありてギョウ若たりとは、下観て化するなり。天の神道を観るに、四時タガわず。聖人神道をもって教を設け、而して天下服す」 【大象】 風が地上を吹き渡る、これが観の卦象である。この卦象を見て、くまなく天下を巡察し、民の風俗を観て教えを立てたのである。 【六爻(○)】→水地比 民生を観る。満足して気をゆるめるようではいけない。君子の道にかなっていれば、咎めはない。 【五爻(○)】→山地剝 天子は民を観てわが身をかえりみる。君子の道にかなっていれば、咎めはない。 【四爻(●)】→天地否 国の栄光を観る。それをさらにいっそう輝かすことを願えば、王(五陽)の賓客(諸侯)として優遇されよう。 【三爻(●)】→風山漸 わが身の行ないをかえりみて、進退を決せよ。そうすれば道を失わずにすむ。 【二爻(●)】→風水渙 視野の狭い観方。家庭を守る婦女子にはよいが、君子としては恥ずべき観方である。 【一爻(●)】→風雷益 幼稚な観方。小人ならばそれでも咎めはないが、君子は吝。 《解説》 ・観は凝視すること、ただ漠然と見るのではなく、よくよく見つめる、奥底まで見抜くことである ・陰の勢力が上の陽を押しのけんばかりの勢いをみせている ・地上に風が吹き荒れているさまを表わす ・君子道が衰え、利欲がせめぎあってまさに秩序崩壊のときである ・こういう時こそ静思して現象の奥底まで見抜かなければならない ・そういう態度が本当に身につけば、徳となって人々を感化することができる ・行動よりも静思の段階であるから指導的な地位にある人、教育者、学者、研究者にとってはよい卦である ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー 【易経】みてみられ ～易経の"観"～ ーーーーーーー過去の記事ーーーーーーー 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.14

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  【易経】水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～

  ●○●水雷屯●●○ 【卦辞】 「屯は、元いに亨る。貞に利ろし。往くところあるに用いることなかれ。侯を建つるに利ろし」 【彖伝】 「屯は剛柔始めて交わりて難生じ、険中に動くなり。大いにに亨りて貞なるは、雷・雨の動き満盈すればなり。天造草昧、よろしく侯を建つるべきも寧(やす)からず」 【大象】 雲がたれこめ、雷がとどろきながら、まだ雨となって万物を潤すに至らない、これが屯の卦象である。この卦象を見て、停滞を打破するために国家経綸の大志をおこすのである。 【六爻(●)】→風雷益 馬に乗って出かけはしたが、行くあてもなく引き返す。困窮のはて、血涙とめどもなく流れる。余命いくばくもない。 【五爻(○)】→地雷復 恩沢を広く及ぼすに至っていない。分相応のことをする場合には吉であるが、力以上のことをやろうとすれば、凶。 【四爻(●)】→沢雷随 馬に乗ってでかけたが、ためらいがちにまた引き返す。しかし思いきって求婚すれば、吉にして順調である。自己の非才(陰)を知り、同志(初陽)を求めてともに困難を克服するのが賢明である。 【三爻(●)】→水火既済 獲物に目がくらみ、案内者もなく林の奥深く進むようなものだ。危険の兆(きざし)を見ればただちに追うことをやめねばならぬ。深追いすれば必ず行きづまって、吝。 【二爻(●)】→水沢節 行き悩み、引き返し、馬ででかけてはまた帰る。嫁入る娘はためらい悩む。近所の男(初陽)が想いを懸けて、娘の気を引き続けるからだ。しかし娘は貞操堅固(中正)、安売りすることなくひたすら時を待ち、ついには常道に帰って正しい相手(五陽)と晴れて結ばれる。 【一爻(○)】→水地比 行き悩む。みだりに動かず、初志を貫くがよい。間違ってはいないのだ。人材を適所に配置してともに困難を克服するがよい。謙虚な心で人に接するならば、大いに民心を得るであろう。 《解説》 ・屯とは、とどこおる、行き悩むこと ・草木の芽が固い地面を突き破ることができない状態を示す ・内に生命力を抱きながら、まだ十分に伸びることができない ・人間ならば悩み多い青年期、事業だと困難する創業期にあたる ・上卦の坎は陥ること、下の震は動くことを示し、動こうとして困難に陥る状態である ・これは悪いことばかりではない。若々しい生命力で困難に耐えてこそ、新しい発展が約束されるのだ 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.13

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  【まとめ】情報過多の弊害 ～決められているかが大事～

  【Smart News】情報過多の弊害●考えすぎて動けない人○考えすぎずに最適に動ける人・行動は素早く合理的。無策・無鉄砲ではない・たくさん情報を集めたり時間かけることは、かえってよくない選択をすることにつながる場合がある・サッカーの試合。どっち勝つか予想実験1.「よく考える」グループ。どちらのチームが勝つかしっかり予測する時間を与えられ、考えたうえで予想2.「当てずっぽう」のグループ。完全なる勘でどちらが勝つか予想3.「短時間で決める」グループ。試合とは関係ない課題（パズルなど）をまず行ってから時間のない中で予想を行う・上記3グループで最も正解率が高かったのは「短時間で決める」グループだった・その正答率は、他グループの3倍以上になった・理由:短時間で決めなくてはいけないグループは、時間がない分、情報に正しく優先順位をつけて、合理的に選択できたと考えられている・よく考えるグループに起きたのは"情報過多"による混乱だ・小さな欠点やﾏｲﾅｽ要因が大きな問題のように見えた・あれもこれもと検討を重ねているうちに、最適でない答えにたどりついてしまうことがある・何事も万全を期すことは重要だが、「時間さえあればいい選択はできる」「情報は多いほうがいい」とは限らない・仕事のできる人というのは、頭の回転が速い、センスがいい、直感で動いている、などと言われることもある。だが、その本質は「無意識を上手に使っている」のではないか・優先順位をつけておき、細かいところには目を向けない(＝忘れていく)。このような習慣が思考のムダを省き、より素早い行動につながっている・別調査:「コイン投げの決断によって人生がどう変化したか」の追跡調査・その63％がコイン投げの結果に従って行動していた・コイン投げの結果が表だろうが裏だろうが、悩みの解決に向かって何かしら行動を起こした人は、半年後の幸福度が高くなる★決断においては「どう決めるか」ではなく、「そもそも決められるかどうか」のほうが重要☆・やると決める、やらないと決める、そうして腹をくくることが、結局のところ人生の満足度を大きく左右する・なかなか決断できないことで悩んでいるときは、例えば「これから3カ月は今の仕事をやる！」とまず決めて、やめるかどうかはそのあと考えようなど、期限つきで選択をしてみるのもいいかもしれない最先端研究で導きだされた「考えすぎない」人の考え方【電子書籍】[ 堀田秀吾 ]

  2020.11.13

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  【易経】天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～

  ○○○天雷无妄●●○ 【卦辞】 「无妄は元いに亨る。貞に利ろし。それ正にあらざるときはワザワいあり。往くところあるに利ろしからず」 【彖伝】 「无妄は剛外より来たりて内に主となる。動きて健なり。剛中にして応ず。大いに亨りてもって正しきは、天の命なればなり。それ正にあらざるときはワザワいあり、往くところあるに利ろしからずとは、无妄の往くは、いずれにか往かん、天命祐けず、行かんや」 【大象】 天空に雷鳴とどろき、ものみな天の摂理に従ってその生を遂げる。これが无妄の卦象である。この卦象を見て、時に順応して万物を養い育てたのである。 【六爻(○)】→沢雷随 自然のなりゆきにみをまかせよ。作為を施せば、災禍がふりかかる。行きづまって害があるばかりだ。 【五爻(○)】→火雷噬ゴウ 思いがけぬ病気にかかる。しかしあわてて薬など用いず、自然のままにまかせれば、まもなく快癒する。 【四爻(○)】→風雷益 正道を守れ。固く守り抜くならば、咎めはない。 【三爻(●)】→天火同人 思いがけぬ災難に遇う。たとえば、繋いでおいた牛が通りすがりの者に盗み去られ、なにも知らぬ村人に嫌疑がかかるというような。 【二爻(●)】→天沢履 収穫の如何(いかん)にかかわらずひたすら耕作し、成功するか否かなど考えずにひたすら開拓するならば、万事順調にゆく。富貴を求めず日々の務めをやりおおせること。 【一爻(○)】→天地否 無心に進むならば、志を得て、吉。 《解説》 ・无は無、妄は望、こうしたいという期待や予定、下心や手練手管を捨てて、なりゆきのままに身をゆだねることである。 ・老子の無為自然に近い ・無望とはまた、思いもかけぬこと、予期せぬことである ・天の摂理に身をまかせ、思いがけない出来事にぶつかっても、動揺したり、作為を働かせたりしないで、静かにまた素直に受け入れることだ ・それは単なる消極とはちがう。日照りや洪水に見舞われても、黙々と大地と取り組んで離れない農夫の心、苦しみに堪えて子を育てる母の態度である ・妄をいつわり、でたらめと解し、无妄とは至誠真実のことだと宋代の学者は説明する 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.13

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  【易経】天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～

  ○○○天山遯○●● 【卦辞】 「遯は亨る。小しく貞に利ろし」 【彖伝】 「遯は亨るとは、遯(のが)れて亨るなり。剛、位に当りて応じ、時とともに行なうなり。小(すこ)しく貞に利ろしとは、侵(ようや)くにして長ずればなり。遯の時義、大いなるかな」 【大象】 天に対して下から山が迫っている、これが遯の卦象である。この卦象を見て、憎むことなく、しかも厳として小人を遠ざけるのである。 【六爻(○)】→沢山咸 豚を肥らせる(肥かに遯れる)。何のわだかまりもなく悠々としてのがれ隠れるならば、万事順調である。 【五爻(○)】→火山旅 豚を立派に飾る(立派に遯れる)。一貫して志を守れば(中)、吉。 【四爻(○)】→風山漸 豚を好む(こころよく遯れる)。君子ならそれができるが、小人はできない。 【三爻(○)】→天地否 豚を繋ぐ(係累(二陰)に縛られて思うままに遯れられない)。苦悩のために疲れはてて、危うい。臣・妾をなつけるような小事にはよいが、大事を行なってはならぬ。 【二爻(●)】→天風コウ 黄牛の皮で縛りつければ、決して解けない。志操を固くして主上(五陽)と結びついてゆけば、つながりを裂くことのできるものはない。 【一爻(●)】→天火同人 豚の尾である(遯れることにおくれたもの)。みだりに進まず時を待て。じっとしておれば禍はない。 《解説》 ・遯とは、のがれ引くこと。また豚と通ずる ・豚は逃げ足の早い動物である ・運気が衰えて、時流われに味方せず、こういうときには、さっさと退くことが最上の道である ・卦の形は、陰の勢力が勃興して、上にある陽が隠遁することを示している ・力まかせに切り抜けようとせず、衰運の過ぎるのを待つこと ・春秋戦国時代を生きた朱熹(朱子)は、この卦象を見て、上奏文を焼き払って隠居した 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.12

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  【易経】艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～

  ○●●艮為山○●● 【卦辞】 「その背に艮(とど)まりてその身を獲(え)ず。その庭に行きてその人を見ず。咎なし」 【彖伝】 「艮は山なり。時止まるべければすなわち止まり、時行くべければすなわち行き、動静その時を失わず、その道光明なり。その止に艮まるとは、その所に止まるなり。上下敵応して、あい与せず。ここをもってその身を獲ず、その庭に行きてその人を見ず、咎なきなり」 【大象】 連なる山々、これが艮の卦象である。この卦象を見て、自己本来の立場を守り、野心を抱くことがない。 【六爻(○)】→地山謙 静居の悩み、吉。終わりを全うする。 【五爻(●)】→風山漸 じっとして、頬を動かさない。言葉を慎むならば、悔いはなくなる。 【四爻(●)】→火山旅 じっとして、上半身を動かさない。消極を守れば、咎めはない。 【三爻(○)】→山地剝 じっとして、腰を動かさない。身体を屈伸することがなく、そのため背肉の裂けるような痛みがある。迫りくる危険が心を焦がす。 【二爻(●)】→山風蠱 じっとして、ふくらはぎを動かさない。上(三陽)(腰)に従って、やむを得ずとどまっているのだ。意見が聴き入れられないため、いつも不愉快で楽しまない。 【一爻(●)】→山火賁 じっとして、足を動かさない。自己の立場を固く守ってゆくならば(中)、咎めはない。 《解説》 ・艮は泰然として動かぬ山である(震とは逆) ・沈思黙考して、軽挙妄動を慎むべき時である ・軽率に動けば、山また山の難儀がひかえている ・卦の形は、各爻とも正応するものがない。協力者は期待できず、ひとりわが道をゆく覚悟が必要である。 ・依頼心は禁物。地道な努力で、現在の地位、境遇を守ってゆくことが大切である ・身体の各部を例に、足から頭へ順に昇っていく 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.11

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  【易経】水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～

  ●○●水山蹇○●● 【卦辞】 「蹇は、西南に利ろし。東北に利ろしからず。大人を見るに利ろし。貞なれば吉なり」 【彖伝】 「蹇は難なり。険、前に在るなり。険を見てよく止まる、知なるかな。蹇は西南に利ろしとは、往きて中を得るなり。東北に利ろしからずとは、その道窮まるなり。大人を見るに利ろしとは、往きて功あるなり。位に当り貞なれば吉なりとは、もって邦を正すなり。蹇の時大いなるかな」 【大象】 険しい山の上に激しい流れがある。これが蹇の卦象である。この卦象を見て、困難に直面すれば、まずわが身を反省し、徳を修める。 【六爻(●)】→風山漸 進んで行けば艱難に遇うが、退いて守れば天子(五陽)のために大功を樹てることができる。吉。すぐれた人物の指導を仰ぐがよい。 【五爻(○)】→地山謙 大いに苦しむが、節度を守っていれば(中)、助けてくれる友(二陰)が現れる。 【四爻(●)】→沢山咸 進んで行けば艱難に遇うが、退いて充実をはかれば人々と協力して切り抜けることができる。 【三爻(○)】→水地比 進んで行けば艱難に遇うが、退いて守れば悩みはなく、仲間(初/二)たちに喜ばれる。 【二爻(●)】→水風井 主君(五陽)のためにあらゆる辛酸をなめる。利己のためではないから、最後には咎めを免れる。 【一爻(●)】→水火既済 進んで行けば艱難に遇い、退いて守れば誉れを受ける。時を待つがよい。 《解説》 ・蹇とは、足かなえのことで、行き悩む意味になる ・前も後も危険だらけ、八方塞がりでにっちもさっちもいかない状態 ・険阻な山と危険な大河を示す ・こういう時はなるべく無理をせず平易な道を選び、見識ある人に意見を傾けることが大切である ・それでも苦難が続くのは、どうしようもない運命 ・険を見てよく止まる、知なるかな。徒(いたずら)に進むことなく静かにわが身を振り返り、人徳を磨いて危難の時が過ぎるのを待つべきである 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.10

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  【寓話】信頼を惜しむ人 ～韓非子の説林篇～

  韓非子の説林篇にある、信用に関する寓話。 ↓引用元(2015/4/30投稿)↓ 【古典】説林 ～韓非子の寓話集～ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【信用の方が大切】 『斉』という国が『魯』という国に戦いで勝ったとき、魯国の宝物を要求した。魯国はニセモノを持っていかせたが見破られてしまった。 {斉の者}「ニセモノではないか」 {魯の者}「いえ、本物です」 {斉の者}「では、信用できる鑑定士にみてもらおう」 魯国の王は鑑定士に上手くごまかすように頼んだ。 {鑑定士}「なぜ本物を持っていかれないのですか？」 鑑定士は魯国の王にたずねた。 {魯の王}「本物は惜しいからだ」 {鑑定士}「わたしも、自分の信用を惜しみます」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 【信用が商売道具】 ・鑑定士は、鑑定士としての信用を損なうことをおそれ、本物をニセモノと判断するのを拒む ・信用を損なえば依頼が来なくなる。結果、鑑定士として生きていけなくなる ・鑑定士は、品物を鑑定してこそ鑑定士と呼べる。たとえ相手が王であろうと、そこはゆずれない 【信用で成り立っている】 ・人間関係や社会的立場は、信用で成り立っている ・肩書きを偽れば、人間として信用されなくなる ・嘘偽りなく、肩書きにふさわしい働きをすべき ・その肩書き通りの働きをするのは、当たり前といえば当たり前である 【その肩書きにふさわしい働きか】 ・肩書きで信用を得ている。その肩書きにふさわしい働きをしているだろうか ・及ばないと判断されれば、それは信用問題につながる危険性がある ・名と働きが一致しているか。それを今一度振り返る 「韓非子」の知恵現代に活かす帝王学【電子書籍】[ 狩野直禎 ]

  2020.11.10

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  【易経】離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～

  ○●○離為火○●○ 【卦辞】 「離は貞に利ろし。亨る。牝牛を畜(やしな)えば吉なり」 【彖伝】 「離は麗なり。日月は天に麗き、百穀草木は土に麗く。重明もって正に麗けば、すなわち天下を化成す。柔、中正に麗く、故に亨る。ここをもって牝牛を畜えば吉なるなり」 【大象】 明が重なっている。これが離の卦象である。この卦象を見て、いやがうえにも明知を磨き、あまねく天下を照らすのである。 【六爻(○)】→雷火豊 王は兵を率いて出征し、乱賊を平らげて国を正す。慶賀すべき結果となり、元凶を誅殺することができる。しかし手下どもは寛大に処置すべきである。そうすれば咎めはない。 【五爻(●)】→天火同人 王公の位にあって、不幸なものに涙を流し、無道なものに心痛めるならば、吉(中)。 【四爻(○)】→山火賁 猪突し、暴走し、焼かれ、殺され、棄てられる。身の置きどころなく破滅するのだ。 【三爻(○)】→火雷噬ゴウ 夕陽が西に傾くとき、缶(ふ)をたたいて歌った日々は遠くなり、いまはただ老いの身を嘆くばかり。余命はいくばくもない。凶。 【二爻(●)】→火天大有 太陽が中天にかかり、黄金色の光で万物を照らす。大吉(中正)。 【一爻(○)】→火山旅 未明のとき。つまずいて足もとが危うい。慎重に行けば咎めはない。 《解説》 ・離の卦は、火、太陽を象徴する ・また明であり、知性である ・燃えつくことから、付着することでもある ・明るい太陽、火のような情熱、そして明晰な知性を表わす ・自己の立場にしっかり根を据えて(付着)、能力をあるかぎり発揮すべき時である ・しかし、情熱にまかせてやや軽率な行動に走る傾向もある ・牝牛のような柔順さを持つことが大切 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.09

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  【易経】沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～

  ●○○沢火革○●○ 【卦辞】 「革は已日にしてすなわち孚とせらる。元いに亨る。貞に利ろし。悔い亡ぶ」 【彖伝】 「革は水火あい息し、二女同居して、その志あい得ざるを革という。已日にしてすなわち孚とせらるとは、革(あらた)めてこれを信ずるなり。文明にしてもって説び、大いに亨りてもって正し。革めて当れば、その悔すなわち亡ぶ。天地革まりて四時成り、湯武命を革めて、天に順い人に応ず。革の時大いなるかな」 【大象】 水と火が争う、これが革の卦象である。この卦象を見て、改革の始めに当って、まず暦を定めて時を明らかにするのである。 【六爻(●)】→天火同人 君子豹変す。小人もまた態度を革めて、素直に君主に従ってくる。しかし粛清を強行すれば、凶。革命の成果を固く守り、体制の維持をはかれば、吉。 【五爻(○)】→雷火豊 大人虎変す。占うまでもなく、天下万民の信頼を受ける。 【四爻(○)】→水火既済 悔いはなくなる。万民の信頼厚く、革命を断行する時だ。吉。志を果たすことができるであろう。 【三爻(○)】→沢雷随 猪突猛進すれば、凶。正しいとも危うい。改革を求める世論が盛りあがり、他にとるべき道がないという状態になってから実行するならば、万民の信頼を受けて、成功する。 【二爻(●)】→沢天夬 十分時機が熟してから改革を行なう。前進すれば、喜びがあって吉。咎めはない。 【一爻(○)】→沢山咸 黄牛の革で固く縛る。軽はずみな行動は絶対にとってはならない。 《解説》 ・革とは、あらためること ・革命、革新、変革の革であり、古いものを変えて新しいものを創り出す過程である ・火と沢が消しあう形、中女と少女、つまり上下が対抗激突する形でもある ・革は、この矛盾相剋を解決する道である ・それには小細工を弄したり私欲で動いたりしてはならない ・多少の混乱は避けられないが、あくまで正道を守るべきである ・革新は単なる変化ではない。そこには積極的な価値が含まれているのだ ・醜い手段によって目的を汚すことなく、離の示す明知と勇気で、より高い段階に飛躍すべき時である 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.09

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  【易経】地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～

  ●●●地火明夷○●○ 【卦辞】 「明夷は艱(くる)しみて貞なるに利ろし」 【彖伝】 「明の地中に入るは明夷なり。内文明にして外柔順、もって大難を蒙(こうむ)る。文王これをもってせり。艱しみて貞なるに利ろしとは、その明をクラますなり。内難にしてよく志を正しくす。箕子これをもってせり。」 【大象】 太陽が地中に隠れる、これが明夷の卦象である。この卦象を見て、世間に対しては明徳をつつみ隠し、しかも心の明を失わない。 【六爻(●)】→山火賁 明徳なく暗愚。はじめは天子として四海に君臨するが、道を失ってついには転落する。 【五爻(●)】→水火既済 箕子は明をくらまして、志操を貫いた。しかしかれの明はやむことなく光りつづけていた。 【四爻(●)】→雷火豊 暗黒支配者の内部にいて、その腹中を知りつくす。すみやかに国外へのがれ去るべきだ。 【三爻(○)】→地雷復 明が夷(やぶ)れ、暗黒が支配する。断固として起ちあがり、南方へ討伐の軍を進め、明夷の元凶を捕えて志を果たすことができる。しかしあまり性急に正そうとしてはいけない。 【二爻(●)】→地天泰 明が夷(やぶ)れ、暗黒の支配が進む。左股を傷つけられる。しかし柔順(陰)、端正(中正)であるから、馬(賢明な部下(初陽))さえ強壮であれば、救われて、吉。 【一爻(○)】→地山謙 明が夷(やぶ)れ、暗黒が支配する。そのかすかな兆(きざし)を見たならば、すみやかに群を離れて翼をおさめることだ。暗黒の世に禄を食(は)むのは義に反する。そのため飢えに苦しむこともあろう。行くさきざきで非難されるが気にすることはない。 《解説》 ・明夷とは、明が夷れる、賢明なるものが傷つき害されることである ・晋とは反対で太陽が地の下に没し、暗黒が支配している形である ・暗愚な者が上にあって、せっかくの才能ある部下を抑えつけている ・こんな時に、なまじ才能を発揮して局面打開をはかろうとすれば、たちまち周囲から叩きつぶされることになりかねない ・明知を暗愚な顔つきでつつみ隠しておいて、着々と内面の充実をはかることだ。昼行灯と呼ばれるくらいのほうがいい ・苦難の中で磨かれた実力は、やがて玉のごとく輝く 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.08

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  【易経】天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～

  ○○○天水訟●○● 【卦辞】 「訟は孚ありて窒(ふさ)がる。オソれて中すれば吉、終われば凶なり。大人を見るに利ろし。大川を渉るに利ろしからず」 【彖伝】 「訟は上剛にして下険なり。険にして健なるは訟なり。訟は孚ありて窒がる、オソれて中すれば吉とは、剛来たりて中を得ればなり。終われば凶とは、訟は成すべからざればなり。大人を見るに利ろしとは、中正を尚ぶなり。大川を渉るに利ろしからずとは、淵に入るべければなり」 【大象】 天は上に向かい、水は下に流れる。たがいに背反するのが訟の卦象である。この卦象を見て、何事にも出発点から熟慮して後日の争いなきを期するのである。 【六爻(○)】→沢水困 訴訟に勝ち、栄誉の革帯を賜わることもあろうが、けっして、永続きするものではない。短時日のうちに奪われる結果となる。もともと訴訟で得た栄誉などは尊ぶに値しないのだ。 【五爻(○)】→火水未済 訴訟に大吉(中正)。中正を守るからだ。 【四爻(○)】→風水渙 敗訴する(不中)。退いて天命に従い、態度を改めて正道に安じていれば、吉。 【三爻(●)】→天風コウ 現在の待遇に甘んじて、恭順を堅く守ってゆけば、危いが結局は吉。時として王業に従うことがあろうが、華々しい成功を願って出過ぎたことをしてはならぬ(陰)。 【二爻(○)】→天地否 敗訴する(不正)。下のものが道に反して上(五陽)と争うのだ。禍いを招くのは当然である。争いからのがれ、自己のささやかな領分を守って慎んでいれば、禍いにはならない。 【一爻(●)】→天沢履 争いは長びかせてはいけない。適当なところで切りあげるならば、多少の紛争はあるが、結局は理非曲直が明らかとなり、吉。 《解説》 ・訟とは訴訟、裁判のことである ・人の世に争いごとはつきもの ・個人、集団、国家間の対立、さらにはそれぞれの内部における矛盾相剋は絶えることがない ・天は上に、水は下に、と完全に意見と方向を異にしている形が訟卦である ・このようなときに、あくまで自説を通そうとすれば、ますます対立は激しくなり、逆に不利な結果を招くものである ・いま運気は衰えている。つまらぬ片意地を捨てて、親愛と協調を心がけることだ ・あくなき追求は、反動もまた大きいことに心せよ 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.08

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  【易経】山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～

  ○●●山水蒙●○● 【卦辞】 「蒙は亨る。我より童蒙に求むるにあらず、童蒙より我に求む。初筮には告ぐ。再三すればケガる。ケガるればすなわち告げず。貞に利ろし」 【彖伝】 「蒙は山下に険あり。険にして止まるは蒙なり。蒙は亨るとは、亨をもって行ない、時中するなり。我より童蒙に求むるにあらず、童蒙より我に求むとは、志応ずるなり。初筮には告ぐとは、剛中をもってするなり。再三すればケガる、ケガるればすなわち告げずとは、蒙をケガせばなり。蒙もって正を養うは、聖の功なり」 【大象】 山のふもとに湧く泉、これが蒙の卦象である。この卦象を見て、泉が大河となるように、果敢に為すべきことを為しとげ、山の揺るがぬ姿に似せて、わが身の徳を養う。 【六爻(○)】→地水師 あまりに厳格すぎる。これでは幼児に害を与える。むしろ外部からの害を防ぐことを心がけよ。そうしてこそ導く者と導かれるものがしっくりゆくのだ。 【五爻(●)】→風水渙 無知な幼児。高い地位(五爻)にありながらうやうやしい態度で教えを乞う。それゆえに吉。 【四爻(●)】→火水未済 一生涯、無知に苦しむであろう。賢明な指導者に恵まれないからである(応比なし)。吝。 【三爻(●)】→山風蠱 この女を妻にしてはならぬ。金持(二陽)と見ればわれから誘いをかける。道にはずれ、身持の悪いことおびただしい。どこに行ってもうまくいかない。 【二爻(○)】→山地剝 無知な幼児を包容し、妻(初陰)と和合して、吉。母(五陰)を助けてよく家庭を治めていく(中正)。 【一爻(●)】→山沢損 無知な者を啓発するには、刑罰をもって厳しくしつけるがよい。規律正しくするためだ。いたずらに放任するのは、吝。 《解説》 ・蒙とは蔓草の一種、はびこって樹をおおいつくし、その下は暗くなることから、くらい、おおう、の意味になる ・この卦は、生まれ出たばかりの状態を示す屯のあとを受けて、無知蒙昧な幼児の状態を表わし、その知能をいかに啓発していくかが大事 ・啓発の道を説いている ・知的な仕事にたずさわる者には明るい未来を告げる ・山のふもとに湧く泉の形 ・泉の水の流れは細くたよりないが、やがては大河となる可能性をもつ ・幼児もまた無限の可能性を秘めている ・その可能性を全面的に実現するには、素直な心でよき指導者につかねばならない 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.08

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  【易経】坎為水 ～孚あり、これ心亨る。往きて功あるなり～

  ●○●坎為水●○● 【卦辞】 「習坎は孚あり、これ心亨る。行くときは尚ばるることあり」 【彖伝】 「習坎は重険なり。水は流れてミたず、険を行きてその信を失わざるなり。これ心亨るとは、すなわち剛中なるをもってなり。行くときは尚ばるることありとは、往きて功あるなり。天険は升るべからざるなり。地険は山川丘陵なり。王公険を設け、もってその国を守る。険の時用大いなるかな」 【大象】 洪水しきりに至る、これが習坎の卦象である。この卦象を見て、徳行を養い、民の教育に専念する。 【六爻(●)】→風水渙 ギリギリ巻きに縛りあげられ、牢獄につながれる。脱出の道はない。三年の久しきにわたって、凶。 【五爻(○)】→地水師 険難はまだ終わっていない。万事平穏になってから動けば、咎めを免れる。 【四爻(●)】→沢水困 坎難脱出の方策を樹てるにあたり、儀礼は質朴に、意見は簡約にすれば、君臣(五陽)の心が通じあい、最後には咎めを免れる。 【三爻(●)】→水風井 前門の虎、後門の狼。進退きわまる。手枷、首枷をはめられて、穴の中に陥る。何をやっても効果はない(不中正)。悪あがきせず時を待て。 【二爻(○)】→水地比 危険に陥って、苦労する。容易に脱出することはできないが、真剣に努力すれば、すこしは道がひらける(中)。 【一爻(●)】→水沢節 穴に陥り、脱出の道がわからぬ。凶。 《解説》 ・四大難卦(屯/習坎/蹇/困)のひとつ ・坎は険難に陥ることを意味し、坎が２つ重なり(習)、つぎつぎに険難に陥ることを表わす ・この時にどうするかにより、人間の真価が決まる ・困難に打ちひしがれるか、苦労を重ねることによっておのれをきたえ、勇気と力を養うか ・いますぐ困難を解決することはむずかしい ・何事をも恐れぬ信念と、姑息を排した至誠とをもって激流に立ち向かう以外にない ・身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ、である 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.08

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  【易経】火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～

  ○●○火風鼎○○● 【卦辞】 「鼎は元いに吉にして亨る」 【彖伝】 「鼎は象なり。木をもって火に巽(い)れて、亨(ホウ)ジンするなり。聖人亨してもって上帝を亨(まつ)り、大亨してもって聖賢を養う。巽にして耳目聡明なり。柔進みて上行し、中を得て剛に応ず。ここをもって元いに亨るなり」 【大象】 木に火がついて燃えあがる。これが鼎の卦象である。この卦象を見て、秩序を整え、与えられた天命を成就するのである。 【六爻(○)】→雷風恆 鼎に玉の鉉(つる)がついている。剛柔よろしきを得て、吉。何事も順調にゆく。 【五爻(●)】→天風コウ 鼎に黄金の耳と鉉がついている。賢者(上陽)に従い、謙虚に言を聞き入れる(耳)態度を貫くがよい。 【四爻(○)】→山風蠱 公式の宴会で、鼎の足が折れ、料理が散乱する。大失態だ。重刑に処せられる。凶。 【三爻(○)】→火水未済 鼎の耳を取りかえる。そのため、持ち運びができない。行きづまる。せっかくの雉の肉も食べられない。雨が降って鼎が破損することさえある。悔いがあるが、最後には、吉。 【二爻(○)】→火山旅 鼎に料理が盛られている。煮炊きを慎重にせねばならぬ(妊娠)。妻はつわりで同衾できない。結局は咎めなく、吉。 【一爻(●)】→火天大有 鼎をさかさまにして、底にたまったかすを一掃するがよい。常道ではないが、旧来の悪弊を一新して、尊貴(四陽)に従うのである。嗣子を得るためならば妾をかこっても、常道ではないが、咎めはない。 《解説》 ・鼎とは、かなえのこと。煮炊きする器で、三本の足でささえられている ・神霊に捧げる供物を煮る祭器であり、また国家権威の象徴でもあった ・権威を疑うことを鼎の軽重を問うというのはここから来た言葉である ・三本の足は、協力と安定を示す。三点は一平面を決定し、三本足が最も安定がよいのである ・三人が力をあわせて、重いものをささえてゆく形、個人ではいわゆる三拍子そろった形で、何事も順調な進展を示す卦である ・男女関係では三角関係を表わすが、それも円満におさまる(初爻)のである。 ・あくまで協力関係を失わぬことが肝要 【参考資料】 中国の思想（7）　易経（改訂版）【電子書籍】[ 松枝茂夫 ] 易経読本 入門と実践 [ 河村真光 ] 【易経のblog記事】 01乾為天 ～万物資り始む。庶物に首出し咸く寧し～ 02坤為地 ～大地の働き、牝馬の貞に利ろし～ 03水雷屯 ～天造草眛、剛柔始めて交わり難生ず～ 04山水蒙 ～童蒙より我に求む。初筮には告ぐ～ 05水天需 ～需は須つなり。その義困窮せず～ 06天水訟 ～中すれば吉、終われば凶～ 07地水師 ～原則貞正。丈人なれば吉にして咎なし～ 08水地比 ～輔くるなり。後るる夫は凶～ 09風天小畜 ～密雲雨ふらず。施し未だ行われざる～ 10天沢履 ～虎尾履むも人咥らず。説びて乾に応ず～ 11地天泰 ～小往き大来たる。交わりて万物通ずる～ 12天地否 ～大往き小来たる、万物通せざる～ 13天火同人 ～同人野をおいてす。文明にして健～ 14火天大有 ～徳剛健にし文明、天に応じ時行なう～ 15地山謙 ～そびえ立つ高山、地にへりくだる～ 16雷地豫 ～準備万端、大事に挑む～ 17沢雷随 ～主体性もって随う。四季は秋～ 18山風蠱 ～大川渉るに利。終わるときは始めあり～ 19地沢臨 ～支配と保護。急速な盛と衰～ 20風地観 ～下観て化す。教設け、而して天下服す～ 21火雷噬ゴウ ～頤中に物ある。噬みアワせて亨る～ 22山火賁 ～柔来たり剛文る。剛分かち上り柔文る～ 23山地剝 ～剝は剝ぐ。柔、剛を変ずるなり～ 24地雷復 ～出入疾なし。朋来たる。七日して来復～ 25天雷无妄 ～天命に従う。作為には災禍～ 26山天大畜 ～家食せずして吉。剛健篤実で輝光～ 27山雷頤 ～正を養う。養うところ観る。自ら養う～ 28沢風大過 ～棟撓む。大なる者過ぐる～ 29坎為水 ～孚あり、心亨る。往きて功あるなり～ 30離為火 ～重明もって正に麗く。牝牛を畜えば吉～ 31沢山咸 ～若い男女、柔上りて剛下る～ 32雷風恆 ～恒常な道、誘惑にまけず～ 33天山遯 ～遯れて亨る。時とともに行うなり～ 34雷天大壮 ～貞に利ろし。正大にし天地の情見る～ 35火地晋 ～日の出のとき、進み行く～ 36地火明夷 ～艱しみて貞なるに利ろし～ 37風火家人 ～厳君父母の謂。しかして家道正し～ 38火沢[目癸] ～小事に吉。同じくして而も異なる～ 39水山蹇 ～険を見てよく止まる、知なるかな～ 40雷水解 ～難事解決、新たな出発～ 41山沢損 ～損益盈虚、時とトモに行なわる～ 42風雷益 ～上を損して下を益す。民説ぶこと疆なし～ 43沢天夬 ～剛、柔を決する。危ぶむ光いなるなり～ 44天風[女后] ～柔、剛に遇う。品物咸く章かなり～ 45沢地萃 ～オアシスに聚まる～ 46地風升 ～元いに亨る。恤うることなかれ～ 47沢水困 ～貞なれ。言うことあるも信ぜられず～ 48水風井 ～邑を改めて井を改めず。羸るは凶～ 49沢火革 ～革めて当れば、その悔い亡ぶ～ 50火風鼎 ～鼎は象なり。巽にして耳目聡明なり～ 51震為雷 ～驚かせども、あっけなく通り過ぎる～ 52艮為山 ～動静その時を失わず、その道光明なり～ 53風山漸 ～帰ぐこと吉。進み位得て、往きて功～ 54雷沢帰妹 ～人の終始なり。説びもって動く～ 55雷火豊 ～救いの道か、盛運への警告か～ 56火山旅 ～小しく亨る。貞なれば吉～ 57巽為風 ～命申ぬるなり。中正に巽い志行なわる～ 58兌為沢 ～説びてもって貞なるに利ろし～ 59風水渙 ～柔位外得て上同。木に乗りて功あり～ 60水沢節 ～説びて険を行く。苦節貞にすべからず～ 61風沢中孚 ～豚魚吉なり。信豚魚に及ぶ～ 62雷山小過 ～小事に大吉。飛鳥これに離る～ 63水火既済 ～亨ること小。初め吉、終わり乱る～ 64火水未済 ～その尾を濡らす。剛柔応ずるなり～

  2020.11.08

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