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テーマ:ワイン大好き!(32395)
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あくまでも個人的な印象だけれど、
ボルドーにおけるワインの工業製品化は90年代後半に顕著になり、 それは1.自動選果、2.果汁濃縮、3.コンサルの採用 にあったように思う。 この流れは小規模シャトーの大手による買収、 あるいは大手企業や投資家集団による資本投下により加速化されていった。 その結果がボルドーの均質化であり、地区による特徴の消失であり、 ニューワールドがこの中に溶け込んでいった原因である。 ブルゴーニュが追随するのは想像に難くなく、 事実、02~03くらいにポンソがプラント(のような建物)を導入したときは、そこそこ騒がれたように記憶している。 決して近年の兆候などではない。 実際、ポンソの品質は05以降恐ろしいほど安定した。 あれほどまでにVt差のあったこの造り手が、実に均質化したワインを造り出すようになった。 もちろんこれはポンソだけのことではなく、フェヴレ、ランブレイ、フランタンなど大手が大幅に品質改善したのもこの前後だ。 当然のことながら、均質化というのは、質の低下を意味するものではない。 どのVtを飲んでも、飲みやすく果実味に富み、シームレスで、タンニンを感じさせないワイン。 ライトファンのなかに否定的な意見を者は少ないだろう。 僕が好きだった、追いかけていたポンソのワインはもうない。 Vtの強さを裏切り、がっかりさせられることも多かったけれど、 時々はっとするようなとびきりの美しさを見せてくれた、僕が好きだった造りは喪われてしまった。 誰が飲んでも美味しいワインは凄いのかもしれない。 一定の品質のものを供給し続けることは、製造業・サービス業としては必須のことなのかもしれない。 そこにとてつもない努力と技術の進歩があることも知っている。 でも僕が惹かれるのは、どこかの国のアイドルみたいに皆同じ顔のものではなくて。 工業製品からは得られない脆さとか美しさを懐かしみながら、 今日も同じ顔をした若いワインを舐める。 少し苦い味がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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