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Oct 1, 2012
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カテゴリ:Dogニュース

◇肩落とす職員ら「無力感でいっぱい」

鼻の周囲だけ黒い1匹の犬が、おり越しにじっと私(記者)を見つめていた。まだ古びていない青い革の首輪が、最近まで飼い犬だったことをうかがわせる。前日に別の施設から連れてこられたのだろう。かける言葉が見つからず思わず目をそらした。同じ犬舎の中には元飼い犬らしく、必死に尾を振って近寄ってくる犬もいた。車輪がついた小型のおりからは、数十匹もの子猫が、小さな鳴き声を上げながらこちらを見ていた。

 三原市にある県動物愛護センターでは毎週3回、広島市を除く県内各地から収容されてくる犬や猫を殺処分している。処分する年間計約5000匹の半数は子犬や子猫。まだ目が開いていない子猫もいる。首輪を付けたままの犬もいる。

 「この子たちは誰にも愛されることもなく、ただ死ぬためにここにいる。でも僕たち獣医は、動物が好きで病気やけがを治す仕事を夢見てこの仕事についた。悔しくて、無力感でいっぱいになる」。朝から1匹ずつ声をかけていた松本修所長(58)が声を震わせた。 
やがて処分の時間が来た。30匹ほどの子猫や子犬が入ったガラス張りのおりに鉄の扉が下ろされ、炭酸ガスが注入された。成犬は通路の壁が動いてドリームボックスと呼ばれる密閉装置に追い込まれた。今まで静かだった犬たちが動揺し、悲鳴に似た声を上げる。青い首輪の犬はこちらをちらりと見ると、抵抗もせずまっすぐ装置に入っていった。

 松本所長が赤いボタンを押す。ガスが噴出する音がした後、鉄の壁や床に犬がぶつかる音が響いた。炭酸ガスで低酸素状態になると、意識がなくなるため痛みは感じなくなるという。それでも筋肉がけいれんし、壁に強くぶつかったりする。10分後に扉が開くと、犬たちは折り重なって倒れていた。直前までと違う静けさが不気味にも感じた。

 獣医師免許を持つ職員らの大きな仕事が、処分された動物の検視だ。薄いゴムの手袋越しに、まだ温かい体温が伝わってくる。1匹ずつ丁寧に手を添え、松本所長がその死を確認していく。「時々、いっそ犬や猫がこの世界にいなければ、とすら思う。そうすればこんなこと、しなくて済むんだ」

処分前に抱き上げた子猫は、目を開けたまま動かなくなっていた。持ち上げてみると、ずいぶんと軽く感じる。入り口近くで息絶えていた青い首輪の犬を引き寄せようとしたが、ぐにゃりと体が曲がってしまった。この犬はおそらく、最期の瞬間まで飼い主を待っていたはずだ。その飼い主は今、どこにいるのだろう。死骸はドリームボックスの下の焼却炉に、どさりと音を立てて落とされた。

 動物愛護法では、行政は住民からの引き取り要請を拒めない。センターで飼育指導にあたる土井章三指導課長(52)は「他人に処分させておいて、『どこかに引き取られ、可愛いがられているはず』というのは勝手なごまかし。自分の腕の中で安楽死させる覚悟がないなら、飼うなと言いたい」と話す。ここでは誰もが悔しさと戦いながら、持ち込まれる犬や猫の検視を続けている。・・・・≪続き・・・・≫




http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20120928ddlk34040560000c.html


コメント:

なんとも虚しい気持ちになります。

この子たちはなんのためにこの世に生まれてきたのでしょうか?

生後間もなく、目も開かないうちに殺される・・・。
生まれて来なければいいのに・・・。







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Last updated  Oct 1, 2012 10:55:57 PM
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