2018/03/17(土)09:28
消しゴムで消せる色鉛筆『ステッドラー(STAEDTLER)ノリスクラブ』と謎の数字35?
仕事でドイツに行った際、Mullerという定番の
スーパーマーケットで買ってきました。
消しゴムで消せる色鉛筆です。
ステッドラー(STAEDTLER)製です。
文房具が好きな人には、なかなかウケが
良い文房具メーカーですが、特にドイツ国内
では子供向けに文房具を一所懸命売って
いるように感じます。
小さいころから、素性の良い文房具を使い、
しっかり勉強させようという姿勢です。
自分も万年筆を若い頃から使っていますが、
ドイツでは小学校から使わせています
万年筆でゆっくりと手書きする際、
脳内にてしっかり文章を組み立てるので
子供の教育に良いということです。
これには、かなり同意見です。
似たようなことを一年ほど前にブログで熱く
書いたことがあります
↓お読みいただくと嬉しいです。
(過去ブログ)万年筆の筆記速度、新生活でどうですか。
万年筆は大井町にあるフルハルターという
有名な万年筆のお店の影響で、
”Füllhalter”と言うのだと思っていましたが、
ドイツでは”Füller”と呼ばれていました。
(諸説あるのだと思います。自分はドイツ語が
不得意で良くわかりません)
なお、大井町のフルハルターはこの2月に閉業し、
我孫子に拠点を移転されました。
(親指の関節症がお辛い様子です、残念ですが
ずっと応援しております)
万年筆専門店フルハルター(公式HP)
欧州に限らず、北米でも会議等でホワイト
ボードに字を書かせると、とても雑な人が
多いです。
字が汚いというより、丁寧に絶対書かない、
という感じです。
数字なのかアルファベットなのか区別が
つかないことも年中あり、”クセ字”という
レベルでは無いほどの人を大勢見かけます
・・・が、ドイツの方は綺麗な字を書く
人がとても多い印象です。
偶然、一昨日friedrichさんというドイツ人
からの連絡文書でシグネチャーを見ましたが、
『f』が非常に流麗で目を奪われました
(この方も万年筆を愛用しています)
まるでト音記号の様でした。
話が逸れましたが、このように子供が
文房具を使う為、安全性に十分配慮された
文房具がドイツには多いです。
この色鉛筆もEN71(*1)という欧州基準を
クリアし、使用している木材もCoC認証を
受けた環境に優しいものです
*1:
ENは欧州統一規格です。
欧州にはCENやCENELEC、ETSIなど専門に
応じた標準化団体があり、これらの団体が
発行したものです。
なお、これら欧州標準化団体は国際規格(ISO)
にfast-trackでvotingできるISOリエゾンです。
自分の経験では、CEN、CENELECはかなり
強力な団体でISO、IECをも揺るがせる
”組織力”を持っています。
EN71は"Safety of toys"と呼ばれ、玩具の
安全性を規定したもので、素材によって
カテゴリーが3分野に分かれており
(もろさ、粘性、掻き取れる等)、
カテゴリーごとに試験方法が最適化されて
います。
玩具の構成成分について19元素(アルミニウム、
ヒ素、カドミウム、鉛・・・)の含有量が
上限値以内に収まっているかを調べます。
ちょっと面白いのは、玩具に使われている素材
が同じであっても、色が違う場合、全ての色に
対して検査を実施しないとならない点です。
この色鉛筆は、冒頭で述べましたように、
普通の消しゴムで消すことができ、便利です。
消し跡は残りませんが、芯が硬めであるため、
筆圧を上げて色塗りをすると、綺麗に消し
きれないこともあります。
また、芯折れを防ぐABS(Anti-Break-System)
という処理が芯の周りにされています。
↓芯の外周をくるんでいます。
木目の美しさも気に入っているポイントです
良く見ると「35」という数字が見えます。
もっとよく見ますと、「5」がどうも
おかしな形です。
「3」もWかもしれません。
それとも、何かのマークでしょうか・・・
全部の色をチェックしたところ、
青だけ別のマークでした。
「A5」に見えそうですが、
やはり「A」では無いですし、
「5」では無いように思えます。
この謎は解けませんでした
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