心を鏡にして見ておいで
昨日、ネットサーフィンをしていたら、山種美術館で東山魁夷の作品19点を展示していることに気がついた。しかも間もなく終了。これは、今行くしかないと思い、時間休をとって、出かけてきた。山種美術館は、恵比寿駅から徒歩10分の距離にあるこじんまりした美術館だが、東山魁夷の作品に遭いたいという人で溢れていた。 東山魁夷の19点の作品には、下書きが8枚含まれていたので、完成画としてはわずか11点であった。今回は、パンフレットに描かれた「年暮る」が最もメジャーな作品であった。しかし、他の10作品も、他の画家たちとは比較にならないほどすばらしいものであった。絵画の持つオーラが、色の深さが,重厚さが全く違うことを思い知らされた。東山魁夷は、師:結城素明の「自然の中に入り、心を鏡にして見ておいで」という言葉の通り、いつも自然を心の目で見つめ続けた、日本が世界に誇る芸術家だ。