2008/02/06(水)11:15
世界の子どもたちを救うー不要入れ歯の話
世界中で毎年1,000万人近い子ども達が
命を落としています
「世界中で、毎年1,000万人近くの罪もない子ども達が5歳の誕生日を迎えることなく飢えや病気で命を落としています。」ーこのコピーを目にしたとき、私は胸が痛くなりました。
そして、昨年、関西テレビの報道番組を見て初めて知ったのが、不要な入れ歯が世界の子どもたちを救うというニュースでした。『NPO法人日本入れ歯リサイクル協会』に、不要になった入れ歯を送れば、それが世界の子どもたちに役立つと言う内容に私はビックリしました。
そこで、調べてみました。
『NPO法人日本入れ歯リサイクル協会』にアクセスしてみました。
ホームページには、次のようなコピーがありました。
【世界中で、毎年1,000万人以上の罪もない子ども達が飢えや病気で命を落としています。ほんの少しの水と予防接種で、たくさんの子供たちの命が救われます。1人でも多くの命が助かってほしい。それは、私たち大人の共通する願いです。】
日本入れ歯リサイクル協会は、「不要入れ歯リサイクル」の収益金により世界中の恵まれない子供達を支援するNPO法人だそうです。
なぜ、入れ歯なのでしょうか?
「入れ歯には金属のクラスプ(歯にかけるバネ)がついていますが、そのクラスプには貴重な貴金属が含まれています。(クラウン、インレー、ブリッジも同様)この金属をリサイクルすることにより、資源として生まれ変わり、その益金でユニセフを通して世界の子供たちに希望を与えることができるのです。一つひとつでは再製のコストの方が高くなってしまいますが、たくさん集まると大きな援助になるのです。 上記の貴金属類は、その鉱石にもわずかにしか含まれていないため、抽出には多大なエネルギーを必要とします。その貴重品をそのままゴミとして捨ててしまうのは、地球環境保護の観点からも非常に「もったいない」ことです」とありました。
1個の入れ歯でどれぐらいの支援ができると思いますか?
もちろん、入れ歯といっても種類があり、あくまでも参考のためのだいたいの概算だそうですが...
・暖かく寝るための毛布なら…8枚
・10リットル貯水容器なら… 4個
・HIV/エイズ簡易検査セットなら… 40セット
・マラリアから身を守る蚊帳なら…4張り
・予防接種をする注射器の針なら…250人分
・勉強するための鉛筆とノートなら… 60人分
ちなみに、同協会が現時点で、日本ユニセフ協会への寄付総額は13,064,448円となったとありました。
ユニセフのホームページのお知らせには次のような文章がありました。「NPO法人 日本入れ歯リサイクル協会は、不要となった古い入れ歯を回収し、 その入れ歯に使われている貴金属を精製することにより得た益金を、 世界の子どもたちのためにユニセフ募金としてご協力くださっています。」
それにしても、入れ歯1個で手に入れられるものって結構あるんですねーこれは驚きです。
うちのおじいちゃんの使わなくなった入れ歯があったことを思い出しました。
不要の入れ歯があれば、まず、汚れを落とし、熱湯か入れ歯洗浄剤で消毒し、紙に包んでビニール袋に入れ、郵送。
詳しくは『NPO法人日本入れ歯リサイクル協会』へ。
じいちゃんの不要入れ歯が、世界の子どもを救うなんて、ある意味、奇跡かも...。(じいちゃんも申しておりました)
(働きウーマンの樹理でした)
※写真はイメージで、入れ歯ではありません。念のため。
※ このブログは,女性のためのネットマガジン『エルバイエル』でも紹介されています。