カテゴリ:Q輔。「家」とは「ホーム」のこと。
先日、IKEA長久手に行ってきました。Q輔、IKEAデビューです。 まだオープンして間もない為、休日の昼間は大渋滞するので、平日の夜に行きました。 夜7時くらいなら、待ち時間無しで入店できましたよ。店内はすごい人でしたけど。 妻は、いよいよ子供部屋を作り始めるべく、ご覧のとおり、すっげー買い物してました。 子供部屋作りの模様は、いずれまた。 こらこら、Oちゃん。展示物のおもちゃで遊んではダメだよ。 こら!展示物のおはじきで遊ばないの! こら!展示物の・・えーと、なんか知らん赤い風船が光るやつで遊ばない! 三年間に煙草をやめてから、大の風呂好きになりやした。いや~人の趣味嗜好って変わるものなんですねぇ~。 もともと子供の頃から風呂は大嫌いでね。湯船に浸かって開口一番「はぁ~退屈ぅ~」と呟くタイプ。 そんで、煙草中毒の時は、風呂に入った途端に煙草が吸いてぇなんてこともよくあったので、 僕の入浴は、ワシャワシャと大急ぎで体洗って、サブンと数秒湯船に浸って出るという、 まさに烏の行水、て言うか刑務所の囚人、てか、ダチョウ倶楽部の熱湯風呂って感じの有様でした。 それがねぇ~、今やゆっくり湯船に浸かって美輪明宏のヨイトマケの唄なんか最後まで熱唱しちゃうぜ! 風呂はエコーが効くからね、「え~んやこらぁ~!」が響いてよ、上手く聞こえんだな、これが。 入浴剤なんかもガンガン入れちゃう。有馬、草津、下呂、なんていう日本の名湯に家庭で手軽に入れるってのがありがてぇや。 でも本当は、「ザ・昭和!」って感じの、昔ながらのバスクリンっぽいやつが好きだな。 浴槽にペンキひっくり返したのかよ!ってぐらい緑色のやつ、風情のかけらもない、雑ぅ~な香りのやつ。 自宅から目と鼻に先なのに、それまで行ったことのなかったスーパー銭湯や、 家族旅行や社員旅行でも、部屋のシャワーで済ませて、頑として入らなかった温泉施設も、 今じゃ、自分の小遣いはたいて頻繁に行きます。すんげー行きます。 繰り返し唸ります。いや~人の趣味嗜好って変わるものなんですねぇ~。 Oちゃんが特に興味をしめした、デッサン人形。 展示品はどっひゃーって感じで、陽気なポーズ決めてますけど、 うっ。ケース入った商品がこちら。 ねぇなんかグロくない? 怖くない? さてさて、今となっては、僕の仕事終わりの至福の時、疲れた身体を癒す時、荒んだ心が和む時、 そんな大切な僕の入浴タイムを、隙あらば、ブチ壊し、踏みにじり、邪魔する奴らがいる! 妻!長女!次女!女海賊、三悪人! ラム酒で乾杯!ヨォ~ソロォ~! まず、うちの妻は、僕が家に帰り、玄関の扉を開けるのと同時に、待ってましたとばかりに、「ちょっと聞いてよぉ~」なんつって、 今日パート先であったエピソードなど、その日の出来事を逐一報告してきます。夫婦の会話は大切、出来るだけ聞いてあげたいのですが、 僕が脱衣場で服を脱いでいる最中も、僕の傍でしゃべりっぱなし。浴室に入って身体を洗っている最中も、湯船に浸かっているいる最中も、 ず~と風呂の扉を開けてしゃべっりっぱなしなんです。信じられます? んもぉ~いい加減一人にしてくれ!静かに風呂に入らせてくれ!なんて僕が怒鳴ると、 「ちっ!何だ!ハゲのくせにシャンプーなんか使いやがってコノヤロー!頭に牛乳石鹸塗り付けとけバカヤロー!」 なんて逆ギレ。耳を疑うよな暴言吐いて、風呂の扉をバタンと閉めやがる。 んで。やっと妻のおしゃべりから解放されたと思い、風呂の扉に鍵をかけ、改めて風呂に浸かりかけたその時、 「パァパァーーー!」 出た!長女P子の金切り声。P子が夢中でテレビを見ている隙に、僕がこっそり風呂に入った事を、妻がP子にチクりやがった。 「パパ!何で一人で入るの!待っててねぇ~今P子が行くからね~!」脱衣場でばたばたと服を脱ぐ長女の影。 うるせぇな。まあいいさ。風呂に内側から鍵かけてるからね。入ってこれねーよ。パパ今日は一人で入りてーんだ、邪魔すんない。 てなこと一人で呟きながら、ユニットバスの扉を見ると、折れ戸の薄い半透明の樹脂ガラスに、P子が小さなお尻を押し付けている。 ワーオ!ガラスにお尻!往年の志村けんっ!パパが風呂の扉を開けるまで、この「ガラスにお尻大作戦」をやめないという持久戦の構えか? 無言でずっとやってんだ、これが!新手のプレッシャーについ根負けして風呂の扉を開けてしまう僕。 んで。P子にかけ湯をして、湯船に浸からせると、P子が「あ!パパ見て!」と大笑いしながら扉を指差す。 樹脂ガラスには、P子のお尻よりひとまわり小さい、コンビニの肉まんみたいな、二歳のOちゃんの「ガラスにお尻大作戦」が! ああ~、着々と馬鹿が、OちゃんにP子の馬鹿がうつってる。 んで。Oちゃんにかけ湯をして湯船に浸からせると、突然風呂の扉がバーンと全開!
湯煙が晴れると、そこには仁王立ちした全裸の妻の姿が! はっ?何事? 「はい!御免なすって!時間短縮ってことで!ガス代節約ってことで!御免なすって!」 なんつって、早々に体を洗い始める始末。風呂場はぎゅうぎゅうず詰めの地獄絵図。も~嫌、こんな生活! P子がこの夏育てたアサガオからとれた種を、何故か僕にくれました。ありがとね。P子。 僕の好きなブロガーさんが、ほぼ毎日更新されている超人気ブログの中で、 時折、母としての自分と、反抗期真っ只中の息子さんとの関係を書かれている回があります。 一見して決して取り乱すことのない落ち着いた文章なのですが、その活字に仮にプスリと針を刺すと、 活字からじんわりと血液が滲むような「生の文章」を書かれていて、同じ親として読んでいると鼻の奥がつーんと痛くなります。 僕の娘二人も、今はこっちが逃げ回る程まとわりついてくるけど、 年頃になれば、父親など毛嫌いして、会話などすっかりなくなってしまうのかなぁ。 どこの馬の骨とも知れぬ、しょーもない男との恋愛に夢中になるのかなぁ。 その時僕は父として、それを我が子の成長として静かに見守るしかないのかなぁ。 そうはいくかバカヤロー! そんな時こそ、娘が風呂に入っていたら、パパが「ガラスにお尻」だ!コノヤロー! 「ガラスに前」だ!コンチキショー! 無理やり風呂に入ってやっからな!覚えてやがれ!コンコンチキ! ・・・親子とは言え、訴えられるんかな? ダメだ。反省。自分さ。子供じゃねーんだからさ。 親なんだからさ。ちゃんとしよう。さ。 家族全員で一斉に風呂を出た後、 僕は風呂上りにサンルームで焼酎を飲んでいた。 何故親は、こと子供の悩みとなると、まるで子供のように悩むのだろう? そんなことをふと思って、空を見上げると、 風呂上りの夜空に、まん丸いお月様。 今宵の月は、 娘の「ガラスにお尻」みたいに丸くて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.10 18:17:08
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