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家曜日~うちようび~

2018.03.29
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離婚届を書いたことがあります。


いやいや、もちろん、

僕と今の妻とのことじゃねーよっ!

いやいや、だからって、

僕に前妻がいた訳でもねーからねっ!


今から27年前、僕が高校2年生の時、

僕の両親が離婚しました。

その父と母の離婚届の、父の署名の欄への記入は、

僕が代筆したのです。

僕が中学2年生の頃から、父は、女が出来たのか、仕事が面白くねーのか、原因は何だか知らねーけど、
徐々に家も会社にも寄り付かなくなっちまってさ。
僕が高校に入学する頃には、家庭は壊滅状。両親は夫婦として修復不可能な状態になっていましたね。
挙句の果てには、しばらくすると怖いおじさん達が、父がどっかでつくった借金の取り立てに、家に頻繁に来るようになって、
こりゃ急いで父と縁を切らないと、母や年頃の妹の身の保障がねーなぁつって、早急に離婚する必要があったのね。
ところが、肝心の父が、行方不明で捕まらねーじゃん。ったく馬鹿おやじ!
そんで、僕ね、日に日に心身共にぼろぼろになっていく母を、さすがに見かねてね、
「おっかあ、明日離婚届もらって来な、僕がオヤジの代わりに書いてやるから」つってね。

で、離婚届、書いた。

もちろん数か月後、ふらりと僕たちの前に現れた父に承諾は得ましたよ。

この時、僕、17歳。ははは。

なんか向こうが透けて見えるような薄っぺらい紙だったなぁ、離婚届。
ああ、こんな紙切れ一枚が、僕たち家族の将来を変えてしまうのだな・・、
なんつって、当時の僕が自らの人生を嘆いていたかというと、んなこと全然なくて、
僕ぁ~単純に、父と他人になったことで、借金取りが家に来なくなったのがすんげー嬉しかったっすね。

時は流れ、僕は大人になって、U子さんと結婚した。

父は、とっくに、どこかへ消え失せた。

母は、もう、この世にいない。


妻と付き合い始めた頃。U子さん、17歳。
外国へ行ったわけではありません。
これは、愛知県犬山市「明治村」へ遊びに行った時の写真。



仲の良い夫婦ですね。

と、よくまわりに言われます。

たしかにね、仲が良いか悪いかと問われれば、

手前味噌ですが、胸をはって「僕たちは大変仲の良い夫婦ですよ」と僕は答えますよ。

結婚する前も、結婚してからも、ずーっと仲良しです、Q輔とU子は。

ただぁーし!

奥様との相性がバッチリですね、とか、

ご夫婦で、考え方や性格が似てますね、とか言われると、

正直、うーんってなる。

はっきり言って、僕は妻と相性がいいなんて、これっぽっちも思ったことねーぞ!
何を隠そう、あの女の考えている事など、いまだに微塵も理解出来ねーんじゃい!
ぶっちゃけ、もともと赤の他人だった男女の性格がピッタリなんて、マジ有り得ねーっての!
U子ぉー!見ているだけで腹が立つんじゃい!おおぅ!
U子ぉー!毎日毎日、秒単位でガッカリさせやがって!こらぁ!
何じゃいっ!いつでもやったんぞっ!表出ろっ!

・・・と、常々思いながら、僕は、日々妻と生活しています。

そして、恐らく妻もそうでしょう。

「自分」以外に、本当に「自分」を理解出来できる人間は、いねーんじゃね?
結局「妻」という存在だってそうじゃんね。
妻の体は「僕の体」じゃないんだから、妻の心は「僕の心」じゃないんだから、
妻が、自分の思い通りになる訳ねーだろっての!
ましてや、妻が自分の「もの」だなんて、てめっ!何様のつもりだっての!

妻は、一番身近な「赤の他人」。

だからこそ、一番大切にしなければならない人。

そう思えば、いつまでも仲良く出来んじゃね?


・・・と、常々「自分」に言い聞かせながら、僕は、日々妻と生活しています。

そして、恐らく妻もそうでしょう。

(おっかあ、オヤジ、僕の考えは甘いかい?僕は間違っているかい?)


妻が、結婚式のウエディングドレスを試着してます。
U子さん、21歳。
この頃、すんげー痩せてました。
なんかね、狐狸物の怪の類に化かされているのではないかというぐらい綺麗でしたね。
ま、結婚したら、すぐ、タヌキが正体を現しましたけどね。
ああ、タヌキよ、化かすなら、死ぬまで化かして欲しかった。


さて、夫婦円満の秘訣と言えば、
「解り合う」とか「歩み寄る」とか「譲り合う」とか「許し合う」なんていう言葉で、よく表現されますが、
飾りっけ無しの言葉でサクッと言えば、要するに夫婦でお互いに「負け合う」ということだと、僕は思うんです。

今時、プロレスのことを「八百長だ!」と言って喜々としている馬鹿はいないでしょ?
夫婦もプロレスと一緒よ。夫婦生活なんて、観客のいない、たった二人のエンターテイメントショーだからね。
僕なんか、たとえ妻のドロップキックがかすりもしなくても、思いっきり大袈裟に倒れちゃうから。
たとえ妻のビンタが空振りでも、口に仕込んだ血糊袋噛み切って、口から血ヘド吐いちゃうから。
放送終了時間に向けて、上手にへろへろになって、終了5分前に、これ見よがしにスリーカウントとられちゃうから。

そして、恐らく妻もそうでしょう。

ただし、プロレスと違うところは、勝者がいらねーってとこ。
どっちかが勝ってしまっては、面白くねーってとこ。
「両者が最善を尽くして戦い、両者が最後は上手に負ける」ってとこじゃね?
いやぁ~、「惚れたら負け」とはよく言ったもんだ。
夫婦生活に勝者はいない。
いるのは、男一人、女一人、二人の敗者です。


Q輔とU子は、2002年の12月2日に結婚しました。

2018年の3月29日現在まで、5597日という、なっがーい日々を供に過ごしてきましたが、

夫婦の間だからこそ、ありのままの自分を理解して欲しいとか、

妻や夫という「一番身近な赤の他人」を、自分の思い通りにしたいとか、

僕達が、そんな気持ちで夫婦生活をしていたら、

今日まで毎日、離婚届けを書いたり破ったりして来たに違いあるめぇーよ!

離婚届が、いくらあっても足らなかったに違いあるめぇーよ!

今日だって、5597枚目の離婚届を二人で書いて、印鑑押して。

役所に出そか、やめよか、なんつって、顔を突き合わせてさ。

たとえ、かつては十字架の前で、

永遠の愛を誓い合った二人なのだとしても。


妻、38歳の誕生日。
どこ行きたい?って聞いたら、飛行機が見たい!ってことで、中部国際空港へ行きました。
なんか、コタツの掛布団みたいなモコモコのコートを着てました。
子供がいるので、飛行機ゆっくり見れなかった様子。いつかまた、二人きりで行こーかね、U子。



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最終更新日  2018.03.30 06:45:53
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