テーマ:防災の話(1076)
カテゴリ:Q輔とU子と「新型コロナウイルス」
N95マスクが医療現場で不足しているらしい。
・・・知らなかった。 N95マスクとは、粒子状物質の吸引防止に用いられ、 元々は製造・建設現場のマスクとして使用されていたが、 結核やSARSなのどの感染症防止に効果を上げたことから、医療関係でも用いられるようになった。 もちろん新型コロナウイルス最前線の医療従事者の感染予防にも使用されている。 ・・・知らなかった。 てか、N95マスク。 うちに、40枚ありましたけど。 ・・・知らなかった。 しっかり者の妻が、東日本大震災の原発事故の時、 被災地から遠い愛知県に放射能が飛んで来るのを恐れ、 いち早く備えたらしい。 ・・・知らなかった。 ・・・ひとこと言ってくれればいいのに。 つったら。 さんざん伝えたっつーの、てめ! ふんふん返事してたろっつーの、おめ! と、こっぴどく叱られちゃいました。 ・・・人の話、全然聞いてなかった。 「このマスクを病院に寄付したい」と、妻が言う。 「全部? 全部あげちゃうの? ただで?」と、僕が訊いたら。 「当たり前だろ!」と、妻が言う。 「でも、また原発がどーにかなるかもしんないし、万が一の緊急事態に備えておいたら?」 つったら。 「今でしょ!今がその緊急事態でしょ!」と、妻が言う。 「ちーせえな、ったく、おちょこの裏」と、妻が言う。 ・・・そーか、僕の器、おちょこの裏か、知らなかった。 というわけで、妻、貰ってくれる病院を探すことに。 はじめは、家族がお世話になっている町医者の先生に相談してみようと思ったが、 やはり、新型コロナウイルス最前線の医療従事者に届けようと思い直す。 妻がツイッターにて、有効な寄付の方法を集ったら、 寄付者と医療機関との間に入ってくれるボランティアがあることを知る。 妻は先方とツイッターにて数回やり取りをしたのですが、 直接病院に電話してみるのも一考ですよ、とアドバイスを受ける。 そんなこんなで、 僕の妻は本日、愛知医科大学病院に、直接電話をかけました。 恐る恐る、 「あの、N95マスク40枚を寄付したいんですけど、貰っていただけますか?」つったら、 電話口の人、食い気味で、 すごく欲しい! って叫んだらしい。 ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとうございます! 恐縮するほど、お礼を連呼されたらしい。 現場は、とても切迫しているようです。 「よろしければ、直接お届けましょうか?」と、妻が尋ねると、 郵送して下さい。 と強くお願いされる。 ちゅーわけで、明日送ります。 ほんのひと粒の励ましですが、子供のメッセージを添えまする。 もし、このブログを読んでいる人のなかに、N95マスクをお持ちの方がいたら、 今まさに、緊急事態かと! 今まさに、あなたのマスクを生かす時かと! 新型コロナウイルス最前線の医療従事者に使ってもらうことが、あなたのマスクの本懐かと! れっつら、寄付! てか、こんなことが出来るのも、妻が、たまたま備えていたから。 人に貰っていただくという行為は、備えなくして出来ない選択。 この気持ちの余裕は、日頃の備えあればこそ。 いやはや、うちの奥さんってすっげーなー。 つって痛感、痛てて。 それに引き替え、お前はいったい何をしてきたのだと、 ああ、歴史が僕を問い詰める、眩しいほど青い空の真下で。 にほんブログ村 ↑ポチッと一枚! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.12.30 10:40:25
[Q輔とU子と「新型コロナウイルス」] カテゴリの最新記事
|
|