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家曜日~うちようび~

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2020.05.16
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突然ですが、

​​あなたは、何者ですか? ​​


ひと言でお願いします。

そんな質問に、僕なら、どう答えるだろう。





自分のアイデンティティとは何だろう?

てなことを、
ノンベンダラリと大酒を飲みながら考えていたら、
そんな自問自答に至ったのです。

例えばさ。死んでさ。
死んで、三途の川の向こう岸に渡る手続きの際に、
係の人に、白い三角のやつを、頭に巻いてもらった後、
記帳と筆をもった別の係の人に、

えーと、あなたは、何者ですか?

と聞かれる。

係の人) わりーね、全員に聞く決まりなんでね。閻魔がうるせーから。

僕) は、はい。えー私は、愛知県名古屋市・・・

係の人) 
あの、住所とか、名前とか、もう関係ねーから。あんた死んでっからね。
あなたは、何者ですか?って聞いてんの。
ほらほら、後ろがつかえてるから、ひと言でお願いしますよ。

と、せかされた時に、何と答えるか?

ちなみに、僕の答えは、

私は、水道屋です。

・・・でした。

・・・だな。

紛れもなく、これが僕のアイデンティティだな。

全く面白味のない答えだが、意外と悲観的ではない。
大工です。教師です。看護師です。八百屋です。弁護士です。エンジニアです。
何だかんだ言って、真っ先に自分の職業が出る人は、けっこー幸せな人生かもしれない。と思う。
他の人は、どうだろう?
例えば、安倍さんは?
私は、日本の内閣総理大臣です。
と、迷いなく答えてくれるかなあ。答えて欲しいなあ。
吉村さんは?
私は、大阪府知事です。
と、あの人は、きっと胸を張って答えてくれることだろう。

今の時代、仕事以外のことを答える人も多のかな。
例えば、仕事はそこそこに、趣味の登山に人生のウェイトを置いている人は、
私は、登山家です。
と答えるのかもしれない。
読書家です。芸術家です。釣り人です。草野球のピッチャーです。宗教家です。運動家です。
即座にそう答えられる人生も、それならそれで、いいなあ。
つってもまあ、僕の場合、「私はブロガーです」と答えられる境地には、とてもとても至っていない。

僕の妻は、何と答えるだろう?
私は、主婦です。
そう、堂々と答えるのかもしれない。
私は、Q輔の妻です。
そう、恥ずかし気に答えるのかもしれない。
ははは、だとしたら、密かに嬉しい。

僕) 私は、水道屋です。

係の人) は~い、水道屋さんね。では、さっさと渡し舟に乗って。

僕) うわあ、僕の後ろも死人がいっぱい。お仕事、大変ですね。

係の人) 大変だよ~、最近マトモに答えない人も多いしね。

僕) マトモに答えない人?

係の人) 
たまに「私は、私です」とか「私は、何者でもない自分です」とか答える人がいてね。
困っちゃうよ。いったいどんな人生送ってきたんだろうと思うよ。
まあ、しゃーねーから、記帳には「ただの人」って書くようにしてっけど。

今、僕のまわりを見渡して、
「私は、私です」とか「私は、何者でもない自分です」とか答えそうな人はいない。
それは、僕がそういった人を、極力避けて生活しているからだ。
学生さんならまだしも、少なくとも僕らの年齢に及んで、
まだそんなことを言っている人と、付き合う器が僕にはない。
何よりも先ず、そういう人たちが、薄ら怖い。
それは僕がかつて、あちら側の典型のような人間だったから、
正直、引きずり戻されるのが怖いのだ。ははは。
「何者でもない自分」は、決して自由なんかじゃない。
大海原に浮かぶ帰り港なき小舟は、決して自由に漂っている訳ではないのです。
あれは遭難しているだけです。



それにつけても、今日は、雨だねえ・・・。


私は、水道屋です。

あなたは、何者ですか?



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最終更新日  2020.05.20 06:55:34
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