2020/09/06(日)07:23
スマホがない! 間が抜けてるのよアナタ。
なんかあれだね。
歳を取ると、だんだん物忘れが激しくなっちゃって、嫌になっちゃうよう。
てかさ、お恥ずかしながら、僕の物忘れは、ちょいと風変りでやんして。
過去の出来事に限らず、それがついさっきの出来事であっても、
すっぽーーんと豪快に記憶が飛んじゃうことがよくあるっす。
これぞ、文字通り、間抜け。
間が抜けてるのよアナタ。
スマホがない!
早朝、いつものように一番乗りで出勤して、
PCを立ち上げ~の、昨日やりかけの書類に手をかけ~の。
ふと、スマホの充電メモリが少ないのに気が付き~の。
デスクの後ろの、僕が荷物を置いている棚のコンセントでスマホを充電した。
そう、充電した。
ことを忘れた。
あ、先に結論から申しますと、今日の話はね、僕がスマホをなくした話ではなくて、
テメエが充電したことをド忘れして、スマホがないない騒ぐ、残念な男の話です。
スマホがないってばああ!
僕、朝っぱらから顔面蒼白、ひとりぽっちで大騒ぎさ。
あれれ!? ポケットにない! 机にない! 車にも落ちてない!
そりゃねーつーの。後ろで充電してっからね。
とりあえず会社の固定電話から、自分のスマホへ電話してみる。
んが、不幸にも、前日の会議前にマナーモード(僕は会議中はバイブも切る)にしたままだったらしい。
うんともすんとも、ブィーンとも鳴りゃしねえ。
そうか! 家に忘れたんだ! 自宅に電話してみる。
ガッデム! 妻も子供も出やしねー。
その時、部下が一人出勤してきたので、
「いや~参った、自宅にスマホ忘れたみたいだから、取りに帰るわ。朝礼遅れるかも、よろしく」
と伝えて、充電中のスマホを置き去りに、大急ぎで自宅へ戻る。
自宅へ戻ると、妻が開口一番。
会社から電話あったよ! マジあんた事故で死んだかと思った!
死んでねーよ! スマホがねーんだよ! てか、電話出ろよ!
死んだかと思った!
死んでねーよ!
死んだかと思った!
電話出ろよ!
死んだかと!
生きる!
不毛なラリーを数分繰り返し、その後、妻、子供、総動員で家中を捜索。
・・・見つからねえんだなこれが。
だって、会社で絶賛充電中だからね。
はっ! そういえば弁当袋の中に入れたかも! そんな気がしてきた! きっとそうだ!
今度は、自宅の固定電話から会社へ電話。
電話口には、僕が密かに「ミスター人間」と呼んでいる部下が出た。
ゴメン、○○君、僕のデスクの後ろの棚にある弁当袋の中に、僕のスマホがないか確認してくんないかな。
了解しました、探します。 では一度電話を切り、携帯にかけ直します。
ごめんねえ。その携帯電話を探しているんだよ。
その場で、僕の弁当袋の中を確認してもらう。
・・・スマホ的なものは確認できません。
あるわけないよね、君のすぐ近くでナウオン充電中なんだから。
その後会社に戻ると「部長の馬鹿がスマホ紛失した」ってんで、
みんなが、わちゃわちゃオフィスを捜索してくれていた。
社長までしゃしゃり出てきて、
ったく、たぁーけが! 朝起きてからの自分の行動をよく思い返してみよ! ったく、どたぁーけが!
なんつって、こんこんと説教されちゃって。
僕は、社長に言われたとおり、落ち着いて、朝起きてからの自分の行動を思い返してみた。
気が散らぬよう、集中して一点を見つめ、自分の記憶を辿った。
集中して、じーーっと一点を見つめ・・・
じーーっと、視線の先の探していた自分のスマホを見つめ・・・
・・・あ。
・・・充電完了してました。
社員のみんなも、あの馬鹿が落としそうな場所、馬鹿が失くしそうな場所という観点で探してくれていたようで、
まさか、当ったり前の場所で当ったり前に充電してるとは思わなかったらしく、
口を揃えて、風景と化してた!風景と化してて気が付かなかった!と言った。
僕もちゃっかりみんなに同調して、
だよね、風景と化しちゃって化しちゃって、いや~気をつけようねみんな、あは、あはは。
つったら、例のミスター人間が、
もう、あなたは何もおっしゃらないで下さい、社内に暴動が起きます。
だってさ、とっほほほおお。
世界中の人が信じ合い助け合っても、いつまでも紛争がなくならないのは、
僕のような人間の屑がいるからだろう。
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