492325 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

家曜日~うちようび~

全14件 (14件中 1-10件目)

1 2 >

Q輔とU子と「中原中也」

2021.01.20
XML


「鍋」。

長女が描いた。

まったく子供がのびのび描いた絵はいいもんだ。

特に上の方、鍋が画用紙からはみ出してるところがいい。

描き直さないところがいい。

はみ出したまま描き切るところが、僕は好き。




ずいぶん前、とある芸術系の学校で改修工事をしたことがある。

んもお、大変だったよ。

何が大変って、とにかく教授も学生も、ほら、アーティストだから。

みなさん、掴みどころがない方々ばかりでね。

例えば、草刈り機でブインブイン除草してるとさ。

「すみません。今、降りてるところだから、一時間だけ静かにして下さい。」っつーんだよ。

学生がタバコ咥えて、彫刻刀持ってウーンなんつって唸っちゃって。

「降りてる」って何だよ。恐山のイタコじゃねーっつーんだよ。

ったく、こっちゃあ、何週間も前から工事告知してんだけどね。ははは。

そこは、ほら、アーティストだから。感性の人だから。従うしかない。ぶはは。

あと、給水管を埋設するので、敷地内の道路を三日間だけ車両通行止めにした時も、

教授が、夜中に急に何や知らんでっかいオブジェを持ち出したくなったから、車通してくれっつーんだよ。

施設側が「言い出したら聞かない人なので、何とかお願いします」っつーんだよ。たまんねーよ。

もちろん事前に施設に許可取って、入念な告知をしてんだけどね。だはは。

つくづくアーティストってのは、僕のような工事屋の頭では図りかねる人種だと思ったよ。

僕の経験上、学校の工事で一番難儀だったのがその芸術学校の改修工事。

次に難儀だったのが、工期が受験シーズンと重なった進学高校の改修工事。

ちなみに、逆に一番工事がやりやすかったのは、工業高校。

先生も生徒も、涙が出るほど協力的だった。

学校側にお願いするモノの移動とか雑用とか、アンタら職人かよ!って感じでテキパキと動いてくれた。




自分自身でおありなさい。

僕の大好きな詩人・中原中也が、かつての恋人・泰子に送った言葉。

自分自身でおありなさい。弱気のために喋ったり動いたりすることを断じておやめなさい。
断じてやめようと願なさい。そしてそれをほんの一時間でもつづけて御覧なさい。
すればそのうちきっと何か自分のアプリオリというか何かが働きだして、歌うことが出来ます。

女優志望の元カノ泰子が、自己の表現に悩んでいる時に、中也が書いた長い手紙の一文である。

もちろん、中也はこの言葉を有言実行した詩人だった。

自らの心を、自らえぐり取るような繊細な詩を多く発表し、

波乱の人生の末、最期は心も体もおかしくなって、三十歳という若さで死んだ。




十歳になるうちの長女の将来の夢は「芸術家」。

保育園の頃からの変わらぬ夢だ。

どーぞどーぞ、なれるもんならなってちょうだい芸術家、ってな感じよ、僕としては。

少なくとも親の経済的な理由で挫折だけはさせたくないので、がんばるしかない、父としては。

てかさ、詩人であれ、画家であれ、音楽家であれ、

その作品に世間の需要がなければ、当然芸術活動だけでは生活していけないのだけれど。

だからと言って、みんなが「いいね」と評価するような、世間に媚びた作品だけを作り、

いつしか他人の評価そのものが活動の目的と成り果て、

そしてその思惑が作品から世間へ露骨にダダ洩れしてしまうことで、

結果として、逆に評価を下げてしまうなんてこともあるにはある訳で。

重ねて言うが、アーティストってなあ、まったく不可解な人種だなあ。

自分自身であることで、世間の評価を得るのだ。

自分自身であり続けることが、仕事みたいなもんだ。

芸術を生業とし続けられる人ってのは、

はるか昔に、そんな感性をどこかに置き忘れてきた僕にとっては、

いやはや、やはりどこか図りかねる人達なのだよ。

兎にも角にも、長女よ、君の夢が夢ならば。

どうか自分自身でおありなさい。

一生涯絵筆を片手に、自分自身であり続けることが、さて、君には出来るかな?


ちなみに、先ほどの手紙を、中原中也は「芸術の動機」と題した。


な~るほど、これから書くことに迷った時は、

僕は僕なりに「芸術」を「発信」にちょいと置き換えて、

自分自身でおありなさい。

これを「発信の動機」とするのもアリかも。

ベキかも。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村











最終更新日  2021.01.21 16:34:21
コメント(0) | コメントを書く


2021.01.02


この正月は、おせち料理を食べています。

例年は特別準備しないんだけどね。

ほら、今年はコロナで旅行を自粛したからね。

腹癒せに奮発しておせちイっとくかあっつってね。

妻が楽天で買いました。

「板前魂」というシリーズで、えらい人気があるみたいだよ。


詳しくはこちら↓ 

てか、もうほぼ売り切れなんだけどね。

妻は、今年始めて取り寄せるっちゅーんで、慎重にリーズナブルなおせちを選んだようですが。

あらやだ、めちゃんこ美味い!

来年はさらに奮発して、もうワン・ツーグレード上のおせちでも、じぇんじぇんオッケーよ。




酒呑んで、おせちつまんで、あ、酒呑んで。

すっかりいい気分になってきたので、ここはひとつ歌でも詠むかってんで。

突然ですが、自由律俳句って知ってますか?

定型に縛られず、感情の自由な律動を歌う俳句です。

例えば、


まっすぐな道でさみしい

(種田山頭火)


咳をしても一人

(尾崎放哉)


ずぶねれて犬ころ

(住宅顕信)


なんてのが有名。


最近では、せきしろ氏や又吉直樹氏が、


カキフライが無いなら来なかった


まさかジープで来るとは


などの歌集を出版している。


『この味がいいね』と君が言ったから

七月六日はサラダ記念日


俵万智さんの「サラダ記念日」。

これは短歌になるのかな?

まあ、お堅い講釈は抜きで行こうかね。

ちゅうわけで僕も、以下思いつくまま詠んでみまーす。

お題は、もちろん、

「恐妻」。







犬よりも早く気配に気づく




月曜日は心の休日




見えていないのだろうか 僕は消えかけているのだろうか




君のパンツに同情する



コンビニに料理酒は売ってないんだってば



また包丁を研ぐ音







僕だけ雑巾で体をふく六月の雨空



箸がないすら言い出せない



犬のウンコ拾いより後回しかよ



君を想うと心がかゆい



耳毛を切ってくれる世界でただ一人の人




ははは。

ダメだね、こりゃ。


ま、気が向いたら、また。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村






最終更新日  2021.01.05 18:02:19
コメント(0) | コメントを書く
2020.12.26
ふと見上げると 夕空に青い風船がひとつ

中日ビルの上空あたりを まるで止まってるみたいに飛んでいる

思い出した

あれは僕の風船だ

腕に打たれたBCGの跡はずっと消えないのだと知ったあの頃

ぞうさんユニーのおもちゃ売場で オバちゃんパーマのオバちゃんが僕にくれた

あの日の 僕の風船

さあ お逃げ 

もらったその日に 夕空に放した 青い風船




アスファルトを敷き均す工事現場のオッサンが見ていた

股に木魚をはさんで原付を走らせる法事帰りの坊さんが見上げた

ベランダで布団をパンパン叩く咥え煙草の団地妻が行方を気にしていた

あの時の 僕の 青い


驚いたな

ずいぶん長いこと飛んでんだな


僕は今 ツインタワーの間に挟まって

道に迷ってしまった

帰り道が分からなくなってしまった

とても大切な何かを ここで待っていた気もするが

いったいそれが何だったのか すっかり見失ってしまった


おーい 迎えに来てくれー


指折り数えていたのは 

今日までに吐いた溜息の数

いつまでも鳴りやまぬ耳鳴りは 

今日までに打ち続けた舌打ちの音


おーい 一緒に連れて行ってくれー






それから数分 あるいは数年 名駅あたりを彷徨って

僕は今 ナナちゃん人形の股下をくぐったところ

ふと足元を見ると 風船の破片がひとつ

間違いない

これは僕の風船だ

驚いたな

今頃世界の果てあたりを飛んでいるかと思ったが

ずいぶん近所に落ちたんだな


君らしくて ダセえよ 

まあ それならそれで いい


僕は 僕のかけらを拾って歩き出した


たぶんこっちが帰り道だと思うんだよね


とりあえず真っ直ぐ歩いてみようと思うんだよね


いつかきっと辿り着くと思うんだよね


向かい風が吹いている


それならそれで いい


舞い上がる土ぼこりが


僕の前途を祝しているようで








にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村









最終更新日  2021.01.16 07:31:33
コメント(0) | コメントを書く
2020.12.01


半年ぐらい前

会社の駐車場の場所が変わった 

会社まで 少し遠くなった 

墓地近くの貸駐車場から 徒歩で三分ぐらいになった 


その道すがら 一体のお地蔵さんにお会いします

路傍で朽ち果てながらも それはそれは凛とした佇まいの地蔵菩薩なので

いつの間にやら 仕事の行きがけ帰りがけ

あたくし その地蔵さんに欠かさず手を合わせちゃっている次第なのです

はじめのうちは 手を合わせながら あれやこれやと多種多様な祈りゴトを連呼していたのですが

毎日のことですので だんだん考えるのが面倒になり 

最近はもっぱら 厳選した祈りゴトの中から 

特にお気に入りの言葉だけを繰り返し繰り返し申しています

行きは 

私にシゴトをお与えください

帰りは 

今日もしゃーわせな一日に感謝

てな調子です

いい朝 いい夕べ

そうでもない朝 そうでもない夕べ 

雨の日も 風の日も

一日の 

始まりと 終わりに 

てな調子です


そうそう 最近ふと気が付いたのですが 

行きと 帰りで 

地蔵菩薩の お顔が違います



にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村


愛すべき恐妻の部屋↓






最終更新日  2020.12.02 06:54:31
コメント(2) | コメントを書く
2020.11.13


素直になれ。

物心がついた頃から、周りにさんざん言われてきた。

ツラい時にツラくない。悲しい時に悲しくない。寂しい時に寂しくない。

やせ我慢で、さも涼し気な顔。そんな子供だった。


素直になれも何も、

ツラい時にツラくない。悲しい時に悲しくない。寂しい時に寂しくない。

その時の僕には、そう言わざるを得ない、押さえきれない衝動が、確かにあって、

それは紛れもなく、今この瞬間、自分という人間は、かくありたいという、

僕の素直な気持ちだったのだけれど。


ぶっちゃけてる人が嫌いだった。すぐ開き直る人が嫌いだった。

ツラい時にツラくない。悲しい時に悲しくない。寂しい時に寂しくない。

そんなやせ我慢のなかに、大切なことがたくさんあった。

そんなやせ我慢をするたびに、みしみしと骨がきしむ音がした。


こうして僕は大人になり、いつしか僕のやせ我慢は、

反骨心むき出しの「鈍さ」として仕上がった。

我ながら見事な「先の尖った鈍感力」だ。


僕はね。

人は、鈍くあるべき時は、がんばって鈍くあるべきだと思うのです。


食べ過ぎてはいけないと分かっていても、ついつい食べ過ぎてしまう。

なんつって、ダイエットに失敗する時にかぎって、

気持ちのどこかしらで、そんな自分を肯定しているところがあるように。


呑み過ぎてはいけないと分かっていても、ついつい呑み過ぎてしまう。

なんつって、二日酔いの朝に、台無しになった一日を後悔つつ、

気持ちのどこかしらで、酒をこよなく愛する自分が好きだったりするように。


気にしてはいけないと分かっていても、ついつい気にし過ぎてしまう。

そんな「繊細さん」的自分を肯定してしまう時が、僕にだってあるのです。

いやホント、まじまじ。全くゼロではなのよね。

繊細な自分が心から嫌いか? 繊細な自分に憎悪すら感ずるか?

と問われると、実際のところ、そんな自分が、けっこー好きだったりするものです。


でも、やっぱ、あれっすね。

少し冷静になって、自己を客観的に見てみれば、

食べ過ぎも、呑み過ぎも、気にし過ぎも、同じようにルーズな印象しかないっすね。

何事も、度が過ぎるのは、だらしがねっす。

そんな自分は、ポイっと捨てちまうにかぎる。

重ねて言うが、人は、鈍くあるべき時は、がんばって鈍くあるべきだ。

ちなみに「鈍さ」は、必ずしも天性のものではねっす。

人工的に作り上げることも出来る、と僕は断言できる。

だって、その生き証人が、ここにいるからね。


まあ、友っちゅーか、同士っちゅーか、勝手にそう呼びたい人へ、

気にすんなっつーの!

色々あるっつーの!

とっとと忘れろっつーの!

なんつって、温かき励ましの言葉をかけるたびに、

僕の何が悪いのか、てか僕に恨みでもあんのか何なのか、

君に私の気持ちの万分の一も分かるまい、立ち去れ、この人でなし!

的な言霊を、あまた頂戴してきた僕っちなのですが、

ま、言うのはタダですからね。

おいよー、あんま気にすんなよー。

ぐらいのことは、この人でなしにも、どうか言わせていただきたいです。



人は、鈍くあるべき時は、がんばって鈍くあるべきだ。


んとぉー、

ここまで書いて、書斎の窓から闇を愛でれば。

スモッグだらけの薄汚い夜空に、まばらな星屑。

都会の星たちが、今宵も鈍く僕を照らしておわします。

今日なんて日は、仕事でクソ面白くねえことがあったけど、

こんな日は、いつもの「先の尖った鈍感力」にまたがって、

星空をぴゅーっと散歩して、忘れっちまうのさあ。

自慢の鈍さにまたがりつつ、

明日は、きっと良い日でありますように。




にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村






最終更新日  2020.11.14 07:09:14
コメント(0) | コメントを書く
2020.10.18


もう何年も友達と会っていない。
もう何年も会っていない人物を、こちらの心象的都合で勝手に友達と呼び続けてよいのか?
そればっかりは当の本人たちに直接聞いてみないと分からないのだけれど。
僕はといえば、かつて彼らと原っぱで、草や木を石コロですり潰して遊んだ青臭い時間の、
その原色の青の真っ只中にあっても、
「ねえねえ、僕と君って友達だよね?」なんちゅう~青汁ほとばしる質問は、
僕が僕であるために絶対してなるものか!と心に決めて生きてきたし、これからもおそらく出来っこないし。
オイよお。たまには飲もうぜ。おごるぜ。
昔話にぱっと花を咲かせ、差し向かいで冷やのポン酒をぐびりぐびりといこうじゃねーか。
なぁ~んて有難いお誘いは、かつても今も、無いわけでは無いのであるが、
また、ただ酒というジャンルの酒は、極めて飲酒欲求をそそる酒なのであるが、
僕は会わない。会えない。
それは何故かってえと、
例えば友人知人が結婚したとか死んだとかの、のっぴきならぬ事情で、
かつての友達が集うこと絶対不可避なタイミングがあるよね。
そういった場で、共有出来なかった今日までが醸し出す違和感にギクシャクしながら、
それでも酒など酌み交わし何気に会話を弾ませていると、
その友達は、必ずしみじみとした口調で僕に「お前は変わった」と言うのです。
もしくは「見失った」「染まった」「売った」「踊らされた」などの類語です。
そんな時、僕はしどろもどろになって1000の弁解をするのであるが、
それ分の1も相手に理解を得られず仕舞いで、結局二度とその友達とは会わなくなるのだ。
やりきれない。
かつて彼らと過ごした黄金の日々は、僕の記憶の中ではセピア色の画像として輝いている。
動画のように決して動かない、その静止した記憶の画像の断片たちは、
色あせたセピア色をしているにもかかわらず、何故か眩しく輝いているのだ。
不用意に出会った途端に、静止したセピア色が、突如極彩に色づき動き出すような。
そして、その動画フィルムはぢりぢりと焦げ、煙を立て、ぶちっと引きちぎれ、
あとは、アナログテレビの深夜の砂嵐のように何も映らなくなってしまうような恐怖がある。
まったくもって、やりきれない。
だから僕は、あえて古い友達との集いに出向くことはないし、
同窓会などのお誘いも丁重にお断りし続けている。

まったく、この後ろめたさの正体は何だろう?

もう何年も友達と会っていない。
もう何年も会っていない人物を、こちらの心象的都合で勝手に友達と呼び続けてよいのか?
それでも友よ。
友達よ。
かつて僕たちは、変わり続けていた。
毎日、毎時、毎分、いや秒速で変化を遂げていた。
僕は何も変わってなんかいない。
君たちが、いつの間にか放棄してしまった「変化」という行為を、
僕は今も懲りずに続けているだけだ。
節足動物の昆虫類や甲殻類が変態をするかのような毎日のなかで、
確かに僕は、大切なことを見失い、社会に染まり、魂を売り、時代に踊らされてきた。
それでも僕はこれからも変わり続けようと思う。
いつかもっと大切なことを見付け、社会を彩り、不屈の魂を持つ、時代の作り手になりたいから。
変わり続ける者でありたい。
この気持ちは、昔からずっと変わっていないのだ。



にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村







最終更新日  2020.10.23 19:34:36
コメント(2) | コメントを書く
2020.07.09
朝っぱら

何の音

じゅーじゅー

目玉焼きを焼く音


うるせえ

何の音

ぶぃーん 

全自動洗濯機が回る音


やかましい

何の音

カリカリカリ

犬コロがエサを食べる音


騒がしい

何の音

ぎゃははは

家族の笑い声


朝っぱら

何の音

幸せの音

も~ちょい寝かせて

幸せの音



この家が鳴らす幸せに


思わず耳をふさぐこの幸せ






じょぼじょぼじょぼ


にほんブログ村 にほんブログ村へ
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村






最終更新日  2020.07.11 07:35:03
コメント(0) | コメントを書く
2020.05.16
突然ですが、

​​あなたは、何者ですか? ​​


ひと言でお願いします。

そんな質問に、僕なら、どう答えるだろう。





自分のアイデンティティとは何だろう?

てなことを、
ノンベンダラリと大酒を飲みながら考えていたら、
そんな自問自答に至ったのです。

例えばさ。死んでさ。
死んで、三途の川の向こう岸に渡る手続きの際に、
係の人に、白い三角のやつを、頭に巻いてもらった後、
記帳と筆をもった別の係の人に、

えーと、あなたは、何者ですか?

と聞かれる。

係の人) わりーね、全員に聞く決まりなんでね。閻魔がうるせーから。

僕) は、はい。えー私は、愛知県名古屋市・・・

係の人) 
あの、住所とか、名前とか、もう関係ねーから。あんた死んでっからね。
あなたは、何者ですか?って聞いてんの。
ほらほら、後ろがつかえてるから、ひと言でお願いしますよ。

と、せかされた時に、何と答えるか?

ちなみに、僕の答えは、

私は、水道屋です。

・・・でした。

・・・だな。

紛れもなく、これが僕のアイデンティティだな。

全く面白味のない答えだが、意外と悲観的ではない。
大工です。教師です。看護師です。八百屋です。弁護士です。エンジニアです。
何だかんだ言って、真っ先に自分の職業が出る人は、けっこー幸せな人生かもしれない。と思う。
他の人は、どうだろう?
例えば、安倍さんは?
私は、日本の内閣総理大臣です。
と、迷いなく答えてくれるかなあ。答えて欲しいなあ。
吉村さんは?
私は、大阪府知事です。
と、あの人は、きっと胸を張って答えてくれることだろう。

今の時代、仕事以外のことを答える人も多のかな。
例えば、仕事はそこそこに、趣味の登山に人生のウェイトを置いている人は、
私は、登山家です。
と答えるのかもしれない。
読書家です。芸術家です。釣り人です。草野球のピッチャーです。宗教家です。運動家です。
即座にそう答えられる人生も、それならそれで、いいなあ。
つってもまあ、僕の場合、「私はブロガーです」と答えられる境地には、とてもとても至っていない。

僕の妻は、何と答えるだろう?
私は、主婦です。
そう、堂々と答えるのかもしれない。
私は、Q輔の妻です。
そう、恥ずかし気に答えるのかもしれない。
ははは、だとしたら、密かに嬉しい。

僕) 私は、水道屋です。

係の人) は~い、水道屋さんね。では、さっさと渡し舟に乗って。

僕) うわあ、僕の後ろも死人がいっぱい。お仕事、大変ですね。

係の人) 大変だよ~、最近マトモに答えない人も多いしね。

僕) マトモに答えない人?

係の人) 
たまに「私は、私です」とか「私は、何者でもない自分です」とか答える人がいてね。
困っちゃうよ。いったいどんな人生送ってきたんだろうと思うよ。
まあ、しゃーねーから、記帳には「ただの人」って書くようにしてっけど。

今、僕のまわりを見渡して、
「私は、私です」とか「私は、何者でもない自分です」とか答えそうな人はいない。
それは、僕がそういった人を、極力避けて生活しているからだ。
学生さんならまだしも、少なくとも僕らの年齢に及んで、
まだそんなことを言っている人と、付き合う器が僕にはない。
何よりも先ず、そういう人たちが、薄ら怖い。
それは僕がかつて、あちら側の典型のような人間だったから、
正直、引きずり戻されるのが怖いのだ。ははは。
「何者でもない自分」は、決して自由なんかじゃない。
大海原に浮かぶ帰り港なき小舟は、決して自由に漂っている訳ではないのです。
あれは遭難しているだけです。



それにつけても、今日は、雨だねえ・・・。


私は、水道屋です。

あなたは、何者ですか?



にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村







最終更新日  2020.05.20 06:55:34
コメント(0) | コメントを書く
2020.03.11
近づけ 心 


東北の空


近づけ 心 


東北の空





午後2時46分のアナウンスに合わせ 


黙祷をしました


薄暗い市役所の廊下の片隅で


一分間 


心を近づけました






どれほど怖かっただろう


どれほど冷たかっただろう


どれほど生きたかっただろう




どれほど探しただろう


どれほど願っただろう


どれほど生きていてほしかっただろう




同じ空の下の者として


ただ 心を近づける


それしかすべがなく






九年前僕は


テレビの向こうに 大津波を見た


九年前僕は


モバイルの向こうに 原発事故を見た


九年前僕は


週刊誌の向こうに 瓦礫の町を見た




近づけ 心


東北の空


近づけ 心


東北の空



居なくなった友達の心




にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村







最終更新日  2020.03.18 06:41:45
コメント(2) | コメントを書く
2020.02.24
「鏡」


この役立たず

いったい君は何のために存在するのだ

何度お湯をかけても曇る 風呂場の鏡に物申す

違います

鏡に申しているのです

鏡に映る

あなたのことではありません






「ダンディズム」


ハゲをカツラで

おおい隠すダンディズムがあるように

あるがままハゲちらかし

ずるむけで街を闊歩する

そんなダンディズムも

あるにはあるんだけどなあ






「真っ暗闇」



真っ暗闇を

真昼のように歩くためには

目を凝らしてはなりません

いっそ瞳は閉じましょう






「死のうと心に」


死のう

と心に決めたのだが

いかんせんさっきから

ケツの穴がかゆいのである

新陳代謝が活発なのである

死んでいる場合じゃないのである

みずからの体に翻弄されるがまま

今日を生きるよりすべがなく

今はただ

かゆみに身をよじっている





おっしょさーん!

すずひー!

届いたぞー!

読者に任せろだぜー!

100点満点中、

600点だバカヤロー!

にほんブログ村 にほんブログ村へ

にほんブログ村
↑ポチッと一枚!
PVアクセスランキング にほんブログ村







最終更新日  2020.02.25 19:27:11
コメント(0) | コメントを書く

全14件 (14件中 1-10件目)

1 2 >


Copyright (c) 1997-2021 Rakuten, Inc. All Rights Reserved.