遠隔の2つの道、信頼の道と気づきの道。
遠隔でよくなる道には2つある。 ひとつは信頼の道。 遠隔の依頼をいただいて以後、特に頻繁に連絡をいただくわけではないのだが、よくなっていく。 極端な方になると遠隔期間中、まったく連絡がないのに、継続の依頼だけがくる。 こういう方は以前にも遠隔をさせていただいて、効果を十分に体感しておられる方が多い。 「難しいことはわからないけれど、よろしくお願いします。」と全面的に信頼してくださる方は、浄化がすっと入っていく。 もうひとつは気づきの道。 浄化の他に、メールや電話で連絡し、コミュニケーションによって気づきを深めることで、浄化が進んでいく。 その症状から気づきを読み解いてわかちあっていく。 「なるほど、そうだったのか。」という気づきが、長く引っかかっていた症状(因果)を解きほぐす。 この人は信頼の道だなぁという人もおられるし、この方は気づきに道だなぁという方もおられる。 通常はこの二つがミックスしている。 初めての方にいきなり見えな世界の話をしても「はっ?」ということになるので、まずは結果を出して信頼関係を作り、それから気づきをわかちあっていく。見えない世界は信頼がないと伝わりにくい。 特に唯物的な現代社会ではそうだ。 身近に神秘があふれ人々が素朴だった時代、仏陀やイエスの時代では信頼の道が通用したかもしれないが、唯物的で頭でっかちな現代人は、人を簡単に信頼しない。それが世知辛い現代社会を生き延びる道というものだ。簡単に信頼すれば騙される。 現代人はすっかり擦れっからしになってしまった。 だから先に結果が必要だ。それをあとから気づきにつなげていく。 私の方では気づきをわかちあってどんどん浄化を進めていく用意があるが、人にはその人にあったペースがある。 私は無理をしない。 ああ、でも無理をした方がいいこともある。 末期がんで手術もできなかった方を遠隔させていただいているが、その方は今元気に社会生活に復帰されている。 その方には、私もよく知っている妹さんを癌治療でなくした友達がいて、その方が「あなたを妹のようには絶対にさせない。」「手術をしちゃだめだ。抗癌剤や放射線を使っちゃだめだ。」と涙ながらに話してくれた。 私は遠隔をさせて頂く方にはほどんど会ったことがなく面識がない。 だから、こういう薬事法に引っかかるようなことは絶対に言えない。 もしその友人がいなかったら、ここまで順調にいくことはなかったと思う。 やはり見えないことを伝えるのは信頼が大切なのだ。 私に遠隔を依頼される方は圧倒的に女性が多いが、それは女性の方が男性よりも信頼するという質を保っているからではないかと思っている。 男は世知辛い世の中を、人を疑って生き抜かなければならないが、女性は妊娠と出産がある。 こればかりは、十月十日の日々をただ自然の摂理を信頼して身をゆだねるしかない。自分では何ひとつコントロールできない。 出産と子育ての間、誰かが自分の生活を支えてくれるのを信頼するしかない。 この命を引き継ぐ上で不可欠な妊娠と出産という自然の神秘を女性は身をもって経験する。それが現代社会においても、なお女性が信頼という質を保ってきたのではないかと思っている。