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カテゴリ:洋楽
輸入盤 ZWAN / MARY STAR OF THE SEA [CD] ズワンの【メアリー・スター・オブ・ザ・シー】。 第一期スマッシング・パンプキンズを終わらせたビリー・コーガンが新たに結成したバンド「ズワン」のファースト。 これがコケた。大いにコケた。 結局バンドはこれ一枚で解散、欧州ツアーも中止。以降ビリーは長い低迷期に入った。 というわけで本作はビリー低迷の起点として「失敗作」との評価が確定してしまっている感がある。 いやでもまぁ、スマパンを期待して聴くから本作は駄作なのであって、これはこれで快作だと思う。 僕はリリース当時、肯定的に聴いていた。控えめに言って相当愛聴していた。 多分、「ビリーが変わった」ということにものすごく興奮と共感を感じて、夢中で聴いていたんだと思う。 バンド内の確執もあり、音楽シーンに恨み節をぶちまけ、まるで駄々っ子のようだったビリーが、こんなに明るく悦びに満ちたような曲ばかりやっている。PVで演奏している姿も楽しそうだ。 初めて聴いた時、とても感動したのを覚えている。 確かに本作は、スマパンの名作群と比べると全体のクオリティは数段落ちる。 リリースから随分と時が流れた今、聴くまでもない駄作かといえば、それは全然違う。いい曲入ってます。 一曲目【Lyric】。アルバム冒頭を飾るのにこの上ない、華々しくキャッチーな名曲だ。ジミーのドラムも暴れまわっていてカッコいい。 【Declarations Of Faith】、【Honestly】、【Ride a Black Swan】あたりの曲は本当に素晴らしい。 スマパンの名曲「Cherub Rock」や「Jellybelly」みたいな爆音ギターサウンドの上に、「1979」ばりのポップメロディが乗っている。 えっそれって最高じゃない?そう、最高なんです。 そして【Desire】。スマパンの「today」を超えちゃっているんじゃないかとすら思える名バラードだ。 とまぁここまでベタ誉めしてみたけど、正直駄曲も多いです。特に後半。 ビリーは曲詰め込みすぎなんですよね。 本作も前述曲を中心に10曲くらいのコンパクトさにまとめていたら、また評価も違っていたのでは。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.01.16 17:02:05
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