三反八畝の百姓です❣

2013/07/13(土)12:07

仙台で工芸展が開かれている。

東日本大震災(16)

日本新工芸東北会展が昨日7月12日から開催中  7月12~7月17日 10時~18時(最終日は17時)  仙台メディアテーク 5F  入場無料 審美眼や見識眼を養うにはとにかく良い物を数多く見る事につきるそうだ。 この作品展には日展の入賞者や参加者も多数出品されているとの事 見ておいて損はない。 染めと織り。 この方は毎年出品され、毎回緻密な技法と美しさに感心させられる。 染 福島県の方の公募作品。 福島県の作家ではかつて「漆」の優れた作品が毎回展示 されていたが、原発事故の影響か今回も展示は無かった。 金蒔絵様の美しい作品だったが早く復興を遂げてまた出品 される事を望んで止まない。 工芸はど素人なので批評など出来ようも無いが 好き嫌いだけで言えば青の釉薬の陶芸は好きでは無かった。 安物の陶器しか見たことが無い事に起因するのかも知れないが この作品を見て考えが少し変わった。 翡翠の様な青磁、備前の炎が描く個性そんな物が好きで陶・磁器は 良く見るのだがサファイアの様な色合いの透明感のある深い藍色は 見たことが無かったからか、好んで見た事が無かった。 特有の形状に絵付けと色合いが良く似合う作品 工芸と言う言葉だけで感じるのはどうしても美術と言う言葉と 比較すると洗練された感じは受けないのだが実際の作品は 当然の事ながら工芸は美術を凌駕する。 美術的な感性と経験と技が無ければ工芸は成り得ないので 工芸とは高度な美術品と言う事になる。 その様な意味では、優れた印鑑職人も工芸家と呼べるのでは無いか? 残念ながら、私の知る工芸家と呼べる様な印鑑職人は 殆ど居なくなってしまったが。 自然災害は好むと好まざると必ず起きる。 そして、その復興は工芸や美術と言った文化の面が 元に戻った時の事を言うと私は思っている。 昭和30年頃、既に戦後ではないと言われた時期、確かに 経済だけでなく文化も戦前に復興を遂げた。 しかるに、今はどうか? 未だに福島では避難者が多数に亘り、文化どころか経済さえ まま成らず、放射能による経済被害は今後何年続くか判らない。 4%経済の中の更に一部の経済被害などは国家にとっては何の痛みでも 無いようにアベノミクスに浮かれる者達。 いつ瓦解するか判らず、大規模な放射能汚染も今後心配されるにも 関わらず終息宣言する為政者。 ジャーナリズムの見地に立たないマスメディアに踊らされる市民。 はたして、本当にこの国は復興を遂げられるのか心配になってくる。 それでも、これらの芸術活動には心を癒される。 時間があれば、足を運んでみてはいかが?

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