サイトウ・キネン・フェスティバル松本閉幕
9月12日、今年もサイトウ・キネン・フェスティバル松本2006が閉幕した。 今年は音楽監督の小澤さんが急病で開催が危ぶまれたが、開幕前に復帰。今年も元気な指揮ぶりだったようだ。私は残念ながら、仕事の関係で六本木の生中継にも行けなかったので、演奏の詳細はわからない。もし、行かれた方がいらしたらコメントを書きこんで行ってくださいね。 さて、公式HPではすでに来年の計画が発表されていました。1.オーケストラコサート 小澤さん以外にゲストコンダクターとして、広上淳一氏が登場。これまた指揮台の上で大暴れしてくれることだろう。 広上さんと言えば、NHK響で聞かせてくれたマーラーの交響曲「大地の歌」の名演が忘れられない。わたしにとって「大地の歌」は特別な想いがある大事な曲で、録音なら今もってバーンスタイン指揮ウィーンフィル(キング、フィッシャー=ディスカウ)盤が最高だと思う。が、広上さんの演奏はそれを超えるかもしれないぐらい、強烈なインパクトを与えてくれた。歌手も日本人だったけど、とってもよかった。声を張り上げるのではなく、むしろ語りかえるような歌いかたに正直涙がこぼれました。 来年は、フランスの現代作曲界の大御所、アンリ・デュティーユの委嘱作品を初演するらしい。2.オペラ おっとついに来ました。小澤が得意とするチャイコフスキー「スペードの女王」がサイトウ・キネンフェスで上演だ。チャイコフスキーのオペラと言えば、小澤のウィーンにおけるオペラ指揮者としての評価を決定づけた重要なレパートリー。歌劇「エフゲニー・オネーギン」とともに「スペードの女王」でも彼の地でも大成功を収めている(92年)だけに、今回の上演は「世界が認めた」演目と言える。これは期待が大きい。 今回はメトロポリタン歌劇場所有のプロダクションを使用するとのこと。演出は小澤オペラに欠かせない、デイヴィッド・ニース。 オーケストラコンサートの演目がまだだけど、小澤ファンとしては一度は行って見たいですね。