がんと戦うために…

2006/03/21(火)00:03

NST(Nutrition Support Team=栄養サポートチーム)

病院にて(52)

最近、NSTを設立する施設が多くなってきました そういう自分の病院も 近々 NSTを立ち上げるそうです NSTとは栄養サポートチームのことで、入院患者さんの栄養状態を把握し、栄養管理や栄養状態の改善が必要な患者さんに対し、医師・看護師・栄養士・薬剤師・臨床検査技師をはじめとした多岐にわたる専門スタッフが連携し、最適な栄養を提供していこうという医療チームのことです。 <NSTの目的>  1.適切な栄養管理法の選択  2.適切かつ質の高い栄養管理の提供  3.栄養障害の早期発見と栄養療法の早期開始  4.栄養療法による合併症の予防  5.疾患罹患率・死亡率の減少  6.病院スタッフのレベルアップ  7.医療安全管理の確立とリスク回避  8.栄養素材・脂質の適正使用による経費削減  9.在院日数の短縮と入院費の節減  10.在宅治療症例の再入院や重症化の抑制  <NSTの役割>  1.栄養管理が必要か否かの判定→栄養評価  2.適切な栄養管理がなされているかをチェック  3.最もふさわしい栄養管理法の指導・提言  4.合併症の予防・早期発見・治療  5.栄養管理上の疑問点(コンサルテーション)に答える。  6.新しい知識・技術の紹介・啓蒙  7.栄養療法の評価・効果判定 欧米のNSTはいずれも4~7名のメンバーで構成される専属チームで、各職種が専門的な立場から栄養療法を実施しています。しかし、現在の日本の医療状況ではこのような専属チームを新規に設立することは困難と思われます。 そこで日本では 1998年頃より東口先生(現:藤田保健衛生大学医学部外科学・緩和ケア講座教授)が唱えたPPM(持ち寄りパーティー方式)が考案され普及しています。  ※PPMとは、「あたかも1皿ずつの料理を持ち寄ってパーティーを行うように、少しずつだが各部署から人・知恵・力をもちよってNSTなどのチーム医療を運営するシステムのことです。 自分はNSTのメンバーになることはないと思いますが、少しでもやくにたてればなぁ と思い Accessで必要カロリーの計算ソフトを作ってみました。 必要カロリーを計算するには Harris-Benedictの式で基礎エネルギー消費量(BEE)を算出し、それに「ストレス係数」と「活動係数」をかけたものが一日の必要カロリーとなります。   1日必要カロリー = BEE × ストレス係数 × 活動係数 このHarris-Benedictの式が意外とめんどくさい式です   BEEの算出方法 (Harris-Benedictの式)     男: 66.47+13.75×体重+5.0 ×身長-6.76×年齢     女: 655.1+ 9.56×体重+1.85×身長-4.68×年齢 めんどくさい部分を ちゃちゃっ と計算できます 良かったら使ってみてください 【ご注意】     Accessで作ってあるので、ご使用のPCにAccessが無いと動きませんよ     けど、NECのオーダリングシステムが入っているPCなら、Accessランタイムが     インストールされていると思うので 使えるかもしれないです 『栄養アセスメントサポート』       使用された方は感想とかいただけると嬉しいです(^^)  自分の必要カロリーを見て、お菓子の食べすぎを反省中…

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