がんと戦うために…

2006/09/08(金)00:23

格差

緩和医療(4)

癌治療の地域格差についていろいろといわれている たしかにある程度充実した設備でないと出来ない治療もあると思う ただ、自分の勤務している病院だけを見てみると 地域格差より、医師の格差というか 違いがとても大きいように思う その医師の考えや知識によってその患者さんの今後が大きく左右される 特に『知識』については影響が大きいと思う いくら標準治療といっても、その医師が知らなければ 意味が無いし、最近の治療のトレンドについても 常に気を張り巡らし、情報収集しなければ、それだけで 格差ができてしまう そういった、最新の情報を国が中心となって 情報発信してくれれば、格差はある程度なくなるのかもしれない  (けど、適応外使用を国が薦めるのは無理かぁ…) 緩和医療においても格差は存在する WHOの癌除痛ラダーにのっとって疼痛対策を行っている医師が 思ったより少ないと思う(自分とこだけかな?) 最近、がんの骨転移により、圧迫骨折を起こし 痛みを訴えている患者さんがいた 担当医に骨吸収抑制薬の「ゾメタ」使用を進めてみたが 「今まで使ったことが無いから」といった理由で断られた その後、痛みにより起き上がる事が出来ないようになって ようやく「ゾメタ」を使用してもらえた 1回の投与で、痛みは大分軽減したと言われた 最近、似たような事がまたあった これで、「ゾメタ」「アレディア」を紹介した医師は3人目… ノバルティスのMRみたいだ… 「ゾメタ」「アレディア」について知らない医師が 意外と多いことを知った(自分とこだけか?) 医師は大変だと思う 日々、診療に追われ、時間外も呼び出されて 一日中働いて、その夜当直して、次の日も夜まで働いて… そんな医師に、「最新の治療を知らないのは怠惰だ!」とは 決して言えない かといって、患者さんの不利益が許されるわけではない… 今後の国の取り組みに期待したいと思う 今の自分には ささやかな情報提供しか出来ないけど 無いよりかは良いのではないかと思う 0よりも1 1よりも2へ…  そうやって徐々にでも進んでいけたら… 最近、モルヒネのレスキューについて ちょこちょこ質問されることが多い そのつど、あれやこれやと考えるのは面倒なので(O型なので…) オピオイドの換算表を作ることにしました 近々 Upしたいなぁ と思っています

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