日々精進なり <武蔵野東ラグビー部>

2008/07/26(土)13:50

「仲間だからさ」

ラグビー本舗(757)

時に教師の言葉は無力だ。 進退に悩んだ彼を救ったのは、先輩の言葉。 「この先、どうしようか、、、」 彼が直面した問題は、義務とか強制とか約束とか、大人が行使しようとする理路整然とした理屈では 上手く片付かないことだった。 自分の不甲斐なさをしり、現実を知り、実行力の不足を実感し努力することに萎えた。 もしかしたら、誰でも必ず一度は直面することかも知れない。 ある者は、そこで社会の批判をして、ある者は、自分の力不足をごまかす。 また、ある者は努力を繰り返し自己教育していく。 それぞれの結論を出すには、自分の知識と意識だけでは難しい。 彼も、自分で決めかねて逃げ続けていた。 そんな時に、先輩から「仲間だからさ」と言葉をかけられた。 経緯の紹介は省略するが、少なくとも彼は逃げ続けていた自分を仲間と呼んでくれる 先輩の存在が大きなものになったのだろう。 泣きながら感激をする彼。 我々教員がそこに多くの言葉を書ける必要はない。 「じゃぁ、、そんな先輩に、、なってみれば?」 それだけ。 彼は「なれますかねぇ、、」と不安げに言う。 「なれるさ。君が願いさえすれば。」 この少ない会話で彼は再生した。 「絶対になって見せます!!来年、1年生が入ったら、そう思われるような先輩になります!!」 と宣言する彼。 時に、教員や大人の理路整然とした正論は無意味だ。 いや、、 言葉を羅列するのは、逆に分かりにくくさせることもある。

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