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テーマ:障害児と生きる日常(4427)
カテゴリ:障害って?
個性的な集団天宮部。
合宿中の走り練習は一緒に行う。 一緒どころか、タイムはひけをとらないほど素晴らしい。 ただ、午後の技術練習の時間は基本的なボールキャッチの練習を行う。 そこでは、なかなかボールの軌道が分からずに四苦八苦する。 天宮部のリーダーSはそれをゲーム仕立てにしてみんなのやる気を引き出そうとしていた。 もちろんSも天宮部の一員。しっかりしていることからリーダーを任命した。 ただ、今日の午後はそのゲーム的な練習が度を越えて、遊びになってしまっていた。 私から檄が飛ぶ。 「おい!これでは遊びと変わらないじゃないか!!」 リーダーは、それを受けて全員を注意し始めた。 ただ、その注意点をすぐに受け入れて修正するのは容易ではなかった。 ミスの連発、雰囲気の悪化。リーダーの彼は自分がその方向に持っていってしまったと思ったらしい。 だから、彼の判断でボールキャッチ練習が中止となり、坂道ダッシュにメニューを切り替えた。 坂道は非常に斜度があり、足腰にくる。 練習メニューの変更は他の天宮部にとっても不本意だ。 だから声が出ない。やる気も出ない。 そんな中で、リーダーのSは必死に声を出した。 なぜなら、この状況を作ったのは自分だと思ったから。 そして、ダウンした。 過呼吸のような状態から手足がしびれてしまった。 彼の持病である。 意識もあり、座り込んだ状態だが、手足が自由に動かない状態になった。 帯同顧問は12名だから、各練習場所には数名の顧問を配置しているから、 その状態の報告も1分足らずで私の耳に入り、状況確認と安全確認はできた。 ただ、本人は泣きじゃくる。 「自分が、、、自分がしっかりしていれば、もっと雰囲気をしっかり作れたのに!!」 「坂の上にあるグランドまで天宮部の熱意の声は届いていましたか!?」 「すみません、、自分がこんな状態になってしまって・・・」 涙を恥ずかしげもなく流しながら、出てくる言葉は反省の弁ばかりだ。 なんとも、、私も涙が出てきた。 それに比べて、健常者が中心となっているABチームは、 ルーキー一年生にタッチフットで翻弄される先輩ばかり。 リーダーはカリカリしながら注意するが、先輩といえど、ただ在籍だけしてきて、 真剣勝負をしていなかった先輩が急にやる気になっても太刀打ちができないでいた。 結果、教員が入った一年生チームが勝利。 先輩は”泣きの一勝負”通称”なきいち”を土下座で頼み込んできた。 一年生達は余裕の表情。 ところが、先生達は撤収。 純粋な一年生チームになり、先輩達もレギュラーのBKが主体となると形勢逆転。 先輩の面目が保たれ、一年生もラグビーの奥深さを知った。 と、、 食事の時間。 体が動かなくても指示を出す天宮部リーダーのS。 うーん、、根性が違うなぁ。 はたして、どちらが健常者集団でどちらが障がい者集団なんだか。 素晴らしく育ったものだ。 ↓よし!リーダー頑張れ!と思ったらポチッとお願いします。 ↓ランキングに登録しています。携帯電話の方はこちらこクリックお願いします。 ブログランキング ブログ村 ↓できれば、ポチっとお願いします!! にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年05月01日 18時37分26秒
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