巻舌道場(音素のケイコ)進む(のどひこ音)>>巻舌道場 ってムリクリな題ですが、、、 ○○語の発音って整理する前段階というか、共通する部分というか、 話題になりそうなところを拾いながら、やっつけときます。 それで第一弾、早速で、、、 RRRRRRRRRRRRRRRRRRRという「巻き舌」について、 しかも、まずは、世間にブーたれます。 「巻き舌」ってなんだ? google検索なんぞをしますと、時たま、 英語の「r」について「巻き舌」という解説がなされているものに出会います。最初は、ブリテン島のどこぞの方言とか南部フランス人が話す英語のことでも言っているのかと思いましたが、読めば読むほど、普通の英語の「r」の発音のことを言っていることがわかります。タチの悪いことに、「巻き舌 方法」という検索をしたほうが、この「ニセ巻き舌」に出会う確立が上がるようです。 結論から言いますと、「巻き舌」の定義違いなんですが、 先様は、「舌の先を上顎に触れないようにしながら喉の方へ反り返らせること」を「巻き舌」と呼ぶ、という定義に基づいてお話をなさっておられます。要は、ジャイアント馬場の「ぷぁ~」という声真似をするときの「母音」と同じようなものを指しています。確かに舌を後ろへ巻き取るような形ですが、、、だったら「巻き取り舌」とでも言って欲しいところです。 一方、「こちっとら300年前からこれでくっちゃべってんだ、べらんめぇ!」という江戸っ子や「おんどりゃぁ○○から手ぇ突っ込んで歯ぁガタガタいわしたろかおらぁ」というナニワっこ(?)に共通する「rrr・・・」ってやつを「巻き舌」と呼ぶのが普通の感覚ではないでしょうか? 誰だか知りませんが、「英語r巻き舌」の定義を始めた人と広めた人には、訂正キャンペーンをお願いしたいところです。 それでは、あらためて、「rrr・・・」の話を。。。 「巻き舌」を使うのは? 「rrr・・・」の「巻き舌」は、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語(@ポルトガル)などで使われます。 語頭のR-、語中の-RR-といった綴りに相当し、語中の-R-、語尾の-Rなどは一発「レロン」と舌を弾く音に留めるものとされています。時々、勢いあまって「巻く」こともあるようですが。 「巻き舌」は難しい(できない)? 巻き舌ができない、という人も沢山いますので、日本人にとっては難しい部類の発音と言うことはできそうです。中には、遺伝だから、舌が短いから、といったことで諦めてしまう人もいます。それが嘘だと証明することが私にはできませんので、その辺の問題(できない可能性)が残ることは認めた上でのお話とします。 巻き舌は、、、多分、難しくないです(あれ?)。 私も20年ばかり全くできませんでした。そんなのムリだと思っていました。しかし、ある日、ぽこっとできるようになったのです。 高校の音楽でオーンブラァマーイフーなんて歌いながらも、巻き舌は適当にラリルレロでごまかしていました。 音楽教師に「舌が長くないと難しいらしい。元生徒でプロになった子がいるが、舌の下の筋を切る手術をしてからできるようになった」などという話をされて、「こりゃダメかな」と諦めてました。 ただ、ある時、思い立って 練習、、、というか調音の試行錯誤を1時間ぐらいやっていたら、 できちゃいました。 巻き舌不調の原因には色々あるでしょうが、 私の体験(印象)からすると、よく言われるような、 「舌の長さ」や「筋力」はあまり関係ないと思われます。 「舌の長さ」といえば、私は「アッカンべー」しても下唇と顎先の真ん中にも届かないぐらいですし、 「筋力」あるいは「器用さ」みたいなことでも、サクランボの軸を結べるとか、キスやらナンやらが上手いと言われるとか、、、そういことは全くありません(哀)。 巻き舌道場 同じく私の体験から、発声のコツみたいなモノを挙げますと、 1.「r」、、、「らりるれろ」や「一発れろん」のことは一旦忘れる(「巻き舌」は「らりるれろ」の延長ではない、「らりるれろ」をどうにかいじってできるものではない、、と思う) 2.舌(特に舌先)をフリーにする(リラックス) 3.声(息)を強めに出す 4.息の力で動く(「うがい」や「くちびるブルブル」と同じコトを舌でやるという)イメージを持つ(舌を能動的に動かそうとか思わない) 、、、ということを踏まえて、 1.舌は平らめ(脱力状態)で 2.上の前歯から犬歯の裏辺りに舌先(の裏)が軽く触れている状態で 3.強めに声を出す(とりあえず「ア」の音のつもり) 、、、と、できたんですが、、、? それでもできない場合。 1.腹式呼吸で丹田に力を入れて(笑)強く強く発声してみてください。 2.舌の位置を微調整(歯の裏につけたほうがいいのか、離したほうがいいのか、歯茎あるいはもっと後ろに巻き取ったほうがいいのか)して、やりやすそうなところを探してください。 3.声の高低によっても(無意識に)口の形が変わることがあります。色々な高さの声で同じコトを試してみてください。 それでもできない場合。 -そんなこと言わないで、何度もトライしてください。 それでもできない場合。 -そんなこと言わないで、何度もトライしてください。 それでもできない場合。 -そんなこと言わないで、何度もトライしてください。 それでもできない場合。 -すみません。他の方の意見、方法を探してみてください。 それでもできない場合。 -すみません。遺伝かなんかかもしれないですね。でも、思い出したときには、時々、上記の練習をやってみてください。ひょんなことでできるようになるかもしれませんし。 使う練習 なんでもかんでも「るるるのるー」では、文字通り「話になりません」ので、 次に実際に使う状況に沿った練習が必要になります。 スペイン語ですが、、、 Erre con Erre / Cigarro / Barril Rapido Rorren / Los Carras / Cargados de Azucar Ferrarril. えーRRれこんえーRRれ/すぃがーRRろ/ばRRりーウ、RRらーぴど、RRろーRRれん/ゥロす・かーRRらす/かるがーどすであすーかるふぇRRあRRいーウ! って感じでRRRだらけの状況に備える練習をしてみましょう! (実はこのくらい詰め込まれると私もヤバイです) とりあえず、「巻き舌の話」はこの辺で。 進む(のどひこ音)>> |