◆見上げれば青い空◆

2006/11/01(水)23:17

一斉授業で全員を伸ばす手法1

教育(343)

私は一斉授業の方が子どもを伸ばせると考えている。クラスメートと学ぶ方が「自分の枠」を広げることができると思うからである。自分ができないと思うことを隣で友人がやってしまうと、「俺もできるはずだ」という意識の変化が生まれやすい。「教室の教育力」の効果は絶大なのである。ただ、絶えずよい状態で引っ張っておかないと、「集団」というのは、全体が悪い状態の方へ全体が流れてしまうことがある。「教室の教育力」が悪い方向へ進んでいくのであれば、集団授業は逆効果となる。集団授業で生徒を伸ばすには「集団」を絶えずよい方向へ進めていることが前提となる。もう一つ集団授業で難しいのは集団の全員を伸ばすことである。集団の中で伸びる子と伸びない子が生まれやすいのである。個々の生徒の学力差や、モチベーションの差が存在することが大きな原因であろう。習熟度別にクラスを編成したとしても、教科ごとの習熟度別にクラスを編成することはまず無理なので、クラスの学力差はどうしても生じてしまう。クラス内の学力差がありながら、どうやって全員を伸ばす授業を行っていくかは指導者の永遠の課題のように思う。私は学力差のあるクラスの授業が嫌いではない。ようしやってやろうという気になるのである。今まで自分なりの工夫をし、努力をしてきたつもりである。そこで、私自身が学力差のあるクラスでどういう手法で授業を進めているのかについて何回かに分けて記していきたい。もちろん「手法」というのは数限りなく存在する。これがベストだとは思っていないが、私が行って幾ばくかの効果があったと思う方法である。参考にしていただければと思う。 

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