2006.04.08

Richard Misrach

カテゴリ:アート・写真
すごい写真展を見てしまった。

以前サンフランシスコに行った時にとある会社の受付に飾ってあった大きな海の写真を見て、とても素敵だと思い、その写真家の名前を頭に留めておいたのが1年半ほど前か。それからその写真家の写真集を買い、家で時間のあるときにずっと眺めていたのだがついにこの程ニューヨークでその写真家の展覧会に実際に行く機会に恵まれた。

Richard Misrachというその写真家は国際的にも大変有名な人らしく、写真集も10冊近く出版されている。僕が持っているのはChronologiesという系譜的なもの。

写真展の話に戻ろう。僕がとても見たかった、前述の海の写真である。海面を水平線が見える通常の形ではなく、平面として上から撮っている。巨大な作品で横は4メートル近くあるようである。

今回展示されていたのはサンフランシスコで見た作品とは厳密に言うと違う作品であるが、シリーズとしては同氏の"Ocean"シリーズに位置づけられる作品であり、サイズなどもほぼ同一だった。
スケールが分かるような人物の写真があるものもあれば、海面のみのものもある。色も濃いブルーから、銀色に近いものまでさまざまである。

ギャラリーのキュレーターの人も言っていたが、彼のそのほかの写真(砂浜を真上から撮った写真など)と同じく、同じようなパターンの写真を、通常とは全く違うアングルで見ることにより、あたかも抽象画のごとく見せつつ、一部にあえて人物のような異質の対象を入れることによりうまくコントラストを出しているところがすばらしいと思う。

"Desert Canto"シリーズの、枯れた芝生が続く平原が一部、遠くの方から燃えている写真もそのような作品の一つである。

また、今回の展覧会入り口に飾ってあった、空の写真(展覧会の写真は、夕暮れの雲ひとつない空)も本当に素晴らしい。雲があったりする写真なども、その雲にあたる夕日の色などが、何とも言えない絵画性を持っているのである。これも、"The Sky Book"という写真集でその作品の数々を見ることができるのだが、生憎本物のもつ、写真に飲み込まれてしまうようなスケールを感じることは残念ながらできない。

はあ…。この感動をうまく伝えることのできない文才のない自分が本当にもどかしい。
百聞は一見にしかず。ということでもしニューヨークに来られる方はぜひ足を運ばれては如何?

http://www.pacewildenstein.com/Exhibitions/ViewExhibition.aspx?guid=e94da27a-28cf-49c3-96e5-c96f55769c9d





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Last updated  2006.04.11 08:13:59
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