不登校生が復帰に向け春休みにしておくこと①
「春休み中にしておくことはないですか?」という相談を、この時期よく受けます。1学期から不登校になった子も、2学期から不登校になった子も、厳しい寒さが過ぎ、柔らかな温かさが感じられるようになると、心に希望の風を 吹かさずにはいられないようです。以前より表情も綻び、体がよく動いています。来月から学校に!そう考えている不登校生も多いことでしょう。復帰には一番いい時期です。僕の答えは、「とにかく楽しい体験や好きなことをして、 エネルギーを蓄えて下さい。」プラス、ここ数年よく答えているのが「日常の些細なこと(どうでもいいこと)で、 生まれてこの方やったことがないことをしてみて下さい。」というもの。ずっと家で同じような毎日を過ごしていたなら新しいものへの耐性が弱くなっているかもしれません。新しい環境、新規なものは子どもにとってそれだけ負担がかかるもの。慣れるのに半年かかる子さえいます。不登校になる子には頑固な子、新奇なものへの適応が苦手な子も、少なくありません。少しずつ、「新しいこと」「今までと違ったこと」に慣らしておく。今まで入ったことのない店に入ってみる、今まで食べたことのないものを食べてみる、今まで通ったことのない道を通って家に帰ってみる、今まで花の香りなんて匂ったことなかったけど匂ってみる…等。小さなことでいいんです。新しい人間関係!やったことない習い事!なんてことになると、ハードルが高すぎます。大きな新規体験だと、かえって負担になるかもしれません。疲れるようだったらやめましょう。エネルギーが蓄えられていない子にとってはプチ新規体験でも、負担になることがあります。(表面上はやる気がないように見える。)目立った効果はありませんが、チャレンジ精神と、新規耐性を高めることが出来ます。新しい行動を起こすようになると、運の流れも変わります。自分を変えたい時などにもお勧めですよ。 宜しければ乙生 弦吾の記事のページにもどうぞ