ひとくちいなり

2009/10/11(日)21:55

万感の会津~1

会津若松(27)

生まれて初めてSLに乗った 車両もなにげにレトロチック。 おまけに郵便ポストまである。 レトロ型の赤い丸いヤツ。これってでも地元には普通にある… お子様たちに混ざって記念スタンプを押してみた オトナの楽しみ車内限定記念ビールを飲みながら、黄金色に輝く田圃、一面に白い蕎麦畑、ゆれるススキを眺める。 至福ではないでしょうかネ そうしてのんびりと会津入り 大川渓流太鼓とリンゴジュースとあかべぇクッキーがお出迎えしてくれました 街は秋祭り真っ最中。 混雑を縫ってどうしても見たかった県立博物館へ。 敏姫と照姫の展示をみました。 敏姫のそばに仕えていた方と江戸へ行った敏姫とを繋ぐ敏姫付きの女中サンとの書簡。 これによって敏姫が急に体温を持って感じられました。 江戸へ行った姫を案じる女中。 容保候との婚儀、疱瘡にかかった姫の心配。 そしてご逝去。 どれほどの涙を流し嘆いたのかがしのばれる書簡。 しばし妄想にふけりながら、見たかった「照姫の和歌集」も見られました。 和歌の造詣も深く容保候にも手ほどきをしたと伝わる照姫ですが、和歌集は活字化してないのです 展示はこぢんまりとしたものですがなんだか温かい感じがするの身びいきでしょうかネ 去年、大勢の仲間の方々と参加した「会津藩侯行列」 今年はひとりで見ました。 そこここに去年の思い出、その前の思い出、懐かしい方の笑顔が顔を覗かせて泣きそうになります。 万感が胸を塞ぎます。 今年は繁次郎さんの変わりにお立ちになられたK様にご挨拶もさせていただきましたが…覚えてないよね 「切ない」だの「淋しい」だの言ってはいますが、そのわりにはちゃっかり北村景勝サン、比嘉菊姫のお姿はデジりました お二人と松平の殿が握手してるぅ~なんかわからないけど、すごーい 行列が解散になり、だんだん閑散として行くお祭りの余韻にひたり、相変わらず去年やおととしの想いがちらつくなか、お城に登っていきました。 小雨がぱらつく中、しばしぼーっと会津の街を眺めました 夕方 松明の明かりに浮かぶ城をバックに能を観る…ハズだったのが、なんと能楽堂が完成し、今年からそちらでやるとのコト。 おおおおぅ~なんてこったい。 ぴかぴかでヒノキの香りのするりっぱな能楽堂。 でも観客席の椅子は木です 日が暮れて松明がともされいよいよ始まります。 舞台の上にはなんと蟷螂。 風情がありすぎです。 さわやかに吹き抜ける風にヒノキの香りと、秋を感じさせる金木犀の匂いが時折かおり、夜の匂い、雨上がりの匂い…。 そんなものを身にまとい幻想的な気分に取り込まれます。 う~む。ステキだ しかし 木の椅子がぁ これは長時間、本当に厳しかった 途中から集中できないほど腰が痛くて泣きそうでしたよ。 能はあまり観たことが無く、解説を聞いてもイマイチ良くわかりません でも暮れ行く空から暗闇が降りてきて、松明に火が入りそのあかりに浮かぶ能楽堂。 独特の調子の声と動きに魅了されますなぁ。 なかなか上手なデジが撮れず…雰囲気が伝わりませんな ともあれ。 こうして会津の一日が終わって行きました…

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