好きな人がいました
最近、近くに住み始めた人でした。 話のテンポとかノリとかがとてもよくって、 私の行動を先に読める人でした。 笑いのツボが同じでした。 いろんな事に興味を持っている人で、チャンスは待つのではなく、掴みにかかる行動派の人でした。 一緒にいたいと思いました。 でも、それに気がついたとき、なぜかあまり連絡がとれなくなりました。 話がしたくて食事に誘っても、ドタキャンされたりしました。 あきらめようと思いました。 あきらめようと思うと連絡が来ました。 そんなとき、彼の過去を知りました。 今は彼女とかに興味がないことがわかりました。 だから、あきらめようと思い、その人を好きという気持ちを抑えました。 笑いとか、話が合うとかを抜きにして、 仕事のアドバイスももらえる人だったので、相談しに行きました。 久しぶりに会いました。 ふとしたきっかけで冗談だったと思うけど 「これで会うのはもう最後やから」 と言われて、いつもなら笑って返せるはずが、気持ちがコントロールできなくなっていて泣き出してしまいました。 そこで、また気づかされました。 あぁ、やっぱり私、この人が好きだって。 言うつもりはありませんでした。 だって、この人はいつまでたっても私には興味はもってくれない感じだったから。 でも、違いました。 ちゃんとはっきり言われなかったけど、違ったと確信しました。 ただ一つ、大きな問題があることを告げられました。 タイミングが合わない。 それだけでした。 それだけで先に進めませんでした。 もったいないかな? でも、私は「今」この人を必要としているけど、この人は「今は」私を必要としてない。 そんなんで始められないと言って、色んな葛藤を目の当たりにしました。 最後に言いました。 好きです。と一言だけ。 その言葉に対しての返事はなかったし、 「好き」とも言われていないけれど その気持ちが一方通行でないと確信できたとき、この恋が実らなくってもなぜか悲しくありませんでした。 そんな風に好きな人がいました