45年が経っても相変わらず
■『指導者たる者覚悟せよ』/ペーパーバック https://x.gd/E9g9d脳力開発の提唱者、城野宏師の論文集をザッとではありますが読み返しを始めました。36冊ありますので、年内を目標にしていきますが、3~4日に1冊のペースか。時々その本文を引用して語ってみようと思います。師が亡くなられて今年の12月で41年、その内容は今もって新鮮さを失っていません。では早速に一節を紹介しましょう。(以下引用)そのうちに新聞や評論家、経営者たちが少しずつ戦略、戦術という言葉を使いだし、近頃ではかなり普及してきた。若者や女性も、会話の中にちょいちょい戦略とか戦術という言葉を口にするようになってきた。しかし、戦略、戦術という言葉は軍事用語であって、その他の社会現象に適用することはごく最近にはじまったのだから、使い方も各人各様というのが実際である。戦略と戦術のちがいがわからず、実は戦術問題なのに戦略といったりしている。『販売戦略』という本の表題があった。中に書かれてあることは、こまかい販売方法のテクニックである。まったくの戦術に他ならず、戦略とは前々別の世界である。(以上引用終わり)昭和56年に発表された論文ですから45年数か月の時間が流れています。ところが相変わらず同様のタイトルを持った本が、さらに増えている感じがします。「看板に偽りなし」という本は極めて少なく、あっても難しい戦略理論的な中身なので、素人は余り手に取らないでしょうね。戦略とか戦術という言葉が使われること自体はいいことだと思うのですが、せっかく使うのであれば正しくと言いたいところです。戦術的内容のものはそれが当てはまる会社やお店には役立ちますが、普遍性はありません。少し範囲を広げて応用できることはかなり限られるので参考事例程度です。そこで、「あの会社と当社とでは状況が違う」からとか「あのお店とでは商品も違うしお客様も違う」などと弁解が入ります。ごく狭い範囲にしか当てはまらないものは、事例集にはなってもそこまでだなと感じます。本当の戦略であればどのような企業にも当てはまるし応用も効きます。城野師はさらに具体的な注意ポイントにまでアプローチしてくださっています。もう少し読み込んでから紹介していければと考えているところです。次回からは、そこに踏み込んで書いて参ります。