|
カテゴリ:英語・語学
温故知新ラーニングです。
大学入試に関して大きなニュースがありましたね。 従来のセンター試験に代わる英語民間試験の導入が 見送りになることが正式発表されました。 大学入学共通テストの国語・数学の記述式問題について、 今も揺れ動いています。 準備をしていた高校生は困惑させられたと思います が、英検・GTEC等の民間試験を受検する意義が 失われていないことにはご注意ください! 各大学の一般・推薦・AO入試においては、 英語民間試験の成績による英語試験免除や加点等は 継続的に行われるものと予想されます。 一般の日本の中学生・高校生にとっては、 英検(実用英語技能検定)またはGTECが、 階段状に実力向上を目指すためのツールとして 活用し易いでしょう。 惑わされず、着々と積み重ねていきましょうね ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ さて、今回は英文法です。 いきなり問題です! どうでしょう? 根拠または自信をもって答えられますか? 私、個人的には、日本語訳の問題は多用しません が、識別するために有効なケースでは使います。 「どちらもあまり変わらない?…」 「あれっ! どっちがどっちだっけ?」 という人もいそうですね~ 勿論、自信もって答えられる人もいるでしょう! 【解答例】 (1)彼女がいつ戻ってくるのか私に教えてください。 (2)彼女が戻ってきたら、私に電話してください。 【解説】 2つの英文を見比べると、 後半の時制が異なります。 それによって意味が全然違ってきます! "tell"という動詞は、 目的語Oを2つ取ることも、1つだけ取ることも できます。 (1)では、 tell O人 O物事 (目的語Oは2つ) 文型、構文としては以下のように考えます。 (1)Tell me when she will come back. V O人 O物事 ※目的語Oは広い意味で名詞のみです。 ここでのO物事は名詞節 注)「節」:<主語+動詞>を含む 「句」:<主語+動詞>を含まない (2)Call me / when she comes back. V O人 →"call"の目的語Oでなく、 直接繋がっていない。 → 文全体における骨格ではない (副詞節) 上の説明で、 (1) "when she will come back"を間接疑問文、 さらに「名詞節」と呼びます。 "When will she come back?" 彼女はいつもどってくるのか。 間接疑問としてまとまって名詞節になり、 目的語O物事になっています。 名詞になることで文の骨格の一部になって いるのです。 (2) "when she comes back" (1)と異なり、"tell"と直接繋げずに考えます。 "call"の目的語Oではなく、 文全体の骨格ではないのです。 「副詞節」と呼びます。 上で「文の骨格ではない」とは、 5文型で登場する S(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語) のいずれにも該当しないという意味です。 少し話は変わりますが、 「不定詞」の用法の中に「副詞的用法」があります。 「名詞的用法」、「形容詞的用法」は、くっきりした 用法であるのに対し、それら2つに該当しない使い方 をすべて「副詞的用法」と呼んでいるのです。 少しくだけた言い方ですが、「副詞」は、 付け足し、補足といった側面も持ちます。 (2)においては、「時や条件を表す副詞節」と呼ぶ 英語指導者は多いです。私も使います。 時制に注意しないと、(1)と(2)が区別が曖昧になって しまいます。 学習者みなさんに浸透しやすいように、 「時や条件を表す副詞節」という文法用語は、 模試の解答・解説冊子の中でも頻繁に使われます。 「時や条件を表す副詞節」のポイントとしては、 未来のことであっても現在形(現在完了形も含む)が 使われることです。 注意を喚起し、正確さを向上させるような文法用語 はとても有効だと考えています。 最後に、もう3問、トライしてみましょう。 最後の(5)は、ひっかけとも言える悩ましい問題です。 【解答例】 (3) I'll go for a picnic if it is fine tomorrow. (4) I wonder if it will rain tomorrow. (5) no error 【解説】 (3) 訳: 明日晴れたら私はピクニックに行きます。 「明日晴れたら」という条件付けをしています。 "if it is fine tomorrow"は、 「時や条件を表す副詞節」。 →未来のことでも現在形を用います。 (4) 訳: 明日は雨が降るだろうか。 "if it will rain tomorrow"は、 「明日雨が降るかどうか」という意味の名詞節。 条件付けではありません。 間接疑問文と同様、未来のことを未来形で表現 します。 (5) 訳: あなたが私の話を注意深く聞くつもりでいれば、 私が本当に意味することを理解できるでしょう。 「あなたが私の話を注意深く聞くつもりでいれば、」 は、条件を表す副詞節だから未来形ではなく現在形 に訂正しないと駄目じゃないの? ⇒ たしかにそう考えるのは普通ですね。 ここで、助動詞"will"が相手の意志を表します。 意志「~するつもり」の方を優先するため、"will" を消して単なる現在形で表現する必要はないです。 "will"は助動詞として単純に未来を意味するだけでなく、 意志、習慣、傾向などを優先するケースが多々あります。 また、"will"は名詞として、「意志」、「遺言」という 意味もあるのです。 英語も実は奥が深いですね 今回のブログでは、 「時や条件を表す副詞節」というやや長くて馴染み にくい用語を例に挙げました。 英文法の参考書などに登場する用語は、 覚えるべき必要な用語、一般の学習者には不要な用語 の2つに大別されます。 文法用語そのものを丸暗記することを目指すのは、 決してよくありません! 中身・実用が重要です。 でも、効力ある文法用語は使いましょう! 多少なり例外的なこともあるので、 文法用語を助けにして理解した上で、 きれいな英文を真似して慣れてしまうことが大切! 何かご質問等ございましたら、 コメント、またはお問い合わせフォームでお願いします! ※フォームから送信して、直接に連絡とることができます! ご質問のみの場合、ハンドルネームも可。 勉強、苦手! やり方わからない!という方、大歓迎 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ◎家庭教師に関するお問い合わせ! 遠隔型! 家庭教師『温故知新』(個人契約) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.03.14 11:24:19
コメント(0) | コメントを書く
[英語・語学] カテゴリの最新記事
|