藤原大和の日本史徒然草

2016/01/18(月)17:38

問題の本質2

社会問題(21)

今回のバス事故は人災です。 ですが、その根底には長引いたデフレの後遺症が根付いていると言ってもいいでしょう。 安いものに消費者が集まる傾向は、まだまだ続いています。 先日書いた横流し事件の根底とも共通する、より安いものを消費者が求める傾向がもたらした結果だと思います。 しかし安いものには理由があります。 横流し事件は違法な商品でしたし、バス事故は運行会社に安い運賃を押し付けたものでした。 当然、そこにはどうしても歪みが生じます。 バス会社は大型バスの運転実績が乏しく、夜間運転の実績もない運転手に業務させ、限られた高速料金を節約するために昼間でも運転が難しい碓井峠を夜間運転で通過することになりました。 直接的原因はまだわかりませんが、バス不足、運転手不足でありながら業者が急増しバス業界の競争が激化する中で、法外なダンピングがまかり通っている現状が根底にあることは間違いありません。 それにしてもバス運行会社もツアー会社も、テレビの前では謝罪していながら、結局担当者すら現地に行っていないのは何故なんでしょう? 特にツアー会社は被害者ヅラしていますが、法外な運賃を強いていたわけですから間違いなく共犯ですよ。すぐにでも遺族の前で謝罪すべきでしょう。 そんなことすら思い至らないのは、横流し事件とは別にモラルの低下が感じられてなりません。

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