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イケるトコまで行こうっ!

離婚後 パート6 最終話


フリー1
元旦那が拘留されてから
1年近くたった。

その日は
最後の裁判だと聞いていた。

その間
元旦那の両親は
ありとあらゆる手を尽くしたと思う。

前々月の娘の誕生日
元旦那は
子供たちに電報を打ってきた。
ついでに直筆の手紙ももらった。

元旦那の両親から渡された。

子供達には
「パパは外国へ仕事に行っている」
と言っていた。

これは正直イヤなウソだ。
ただ子供達は
祖父母から聞かされたこの話を
全面的に信じている。
だから・・・
何も言うまい・・・。

パパは偉大だ。

そう思われているコトは
正直 しゃくにさわるが・・・

そんなパパからの手紙には

「パパは今 お仕事で外国にいます。
もぅすぐ帰ります。
ママの言う事をよく聞いて
お利口にしてるんだよ」

そう書いてあった。

そぅ
もう少しすれば
執行猶予ででてこれる。

元旦那もその親も
そぅ信じていた。
私もそんな気がしていた。

元旦那はいつもいつも
子供達の話をするという。

子供達を捨ててしまった自分は
どうかしてた。と。
あの時の自分は本当に
どうかしてたんだ。
だから
子供達のことは頼んだよ。
養育費だけは
悪いけど
立て替えてくれ。

そう親に頼んでいるそうだ。

あいつが子供を思う気持ちは
本当だったんだな。と思う。

今は
「そう思うんだったら・・・」
と思ってもしょうがなぃコトは
浮んでくる事さえない。

ただ純粋に
子供を思う気持ちだけ
受け止めている。

彼がでてきたら
背負った借金で
大変だという話だ。

私たちよりも
夢中になっていた
車も手放し
彼が出てきたら
とにかく罪を償い
返済に向けて
頑張るしかなぃ。

それを思うと
なんともいえない気持ちになる。

運命の日。

元旦那の親から連絡はなかった。

しばらくたってから
電話が来た。

結果

「2年の実刑」

ということだった。

彼が留置されてから
1年。
そして
更に2年の実刑。

罪を犯したのだから
当たり前なんだ。

それでも
いつまでも
そんな世界でしか
生きられなかった彼。
人として
やってはならなぃコトをしてしまった彼。
援護するワケではなぃけど
なんの報酬もなく
騙されて尻尾きりに使われ
挙句一人で罪を被った彼。
人に裏切られ
友人を失った彼。

それを思うと
哀れでならなぃ。
何故自分の進むべき道を
見失ってしまったのだろう。
何故 いつまでも
そんな世界でしか
生きていけなかったのだろう。

今は
彼に対して
素直に
これからの人生を
精一杯 頑張って
まっすぐに
生きていって欲しい
と思う。

彼と離婚し
私はよかったのだと思う。

それは
彼が犯罪を犯したとか
そういぅコトではなく
結果的に
私にとって
プラスになったんだと思う。

離婚し
父親を失った
子供達には
本当に申し訳ないことをしたと
思っている。

それでも
私は
子供達を精一杯愛している。

一緒に暮らしていなくとも
他の子供のパパになっていても
犯罪を犯したとしても
パパもパパで愛してくれている。

私の両親も
元旦那の両親も

私の子供達を
愛してくれている。

そんな素晴らしいことはないと
思う。

人と比べてはキリがなぃ。

まだまだ
これから先
長い長い人生。

元旦那もこれから。

私もこれから。

お互いにおこった
出来事は

それぞれの人生を
真剣に生きていける
チャンスを掴んだんだと思う。

私は
彼を応援している。




PS 犯罪を犯してしまったコトを 
   私は決して肯定も援護もしません。
   ただ罪を償って出てきたとき 
   私は彼に頑張って欲しいと
   そう思うだけです。
   これまでの文章を読んで
   気分を害された方
   申し訳ございません。
   私の文章の書き方にも
   問題があったと思いますが
   何卒御寛大な心で
   読み流してくださりますよう
   お願い致します。





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