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2005/02/07
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先日、びわ湖ホールで開催された「野村万作・萬斎 狂言公演」のレポでぇす!

まずは、石田幸雄さんの解説から。




『解説』
舞台右奥の切戸口から黒紋付の石田さんが登場! 会場からは大拍手!
(あぁ、これが萬斎さんだったら~~。←つきうさ、心の叫び!)

ご挨拶があって、狂言とはどういうものかという説明から、能舞台の仕組みの紹介を分かりやすくして下さいました。
ホールなので、舞台の上に能舞台を再現してあります。
橋掛かりは本物よりは短めだけどちゃんとあるし、舞台の四隅には柱があるのですが、客席から見て左前の柱(目付柱)は、お客さんが見えにくいのでホールの場合は付けていないという事でした。
あの舞台セットは、ホール側が準備するんですね。
石田さんが「こちらの方がちゃんと再現してくださってますが・・・」と仰ってたから、「へ~~、そうなんだぁ」と思いました。
そして、橋掛かりの前の白州には3本の松が設置してあって、舞台近くの松から、「一の松」「ニの松」「三の松」と言い、遠近感を出すように段々小さくなっているとの事でした。
確かに小さくなってました。

それで、先程の「目付柱」。
これは演者にとって大変重要な柱で、特に面(おもて)を付けての演技では、視界が殆ど見えてなくて、舞台のどの位置に自分が立っているのか確認するのに必要な柱なんです。
今回、子猿の裕基君も面を付けての演技ですから、本当は重要な柱なんでしょうけど、もう慣れっこなのかも・・ですね。
そして、石田さんは「たま~に、舞台から落っこちる人もいるんですよ。それがまだ芸の浅い人だと『未熟者!』と言われ、師匠や芸の達人になると『さすが、芸が大きい!』と言われて、この辺が面白いところですね」と笑いを誘っていました。

それから、次は拍手のタイミングの話。
「演目が終わったといってもすぐ拍手をするものではなく、橋掛かりの奥に「マク」があって、それが上がった時に拍手。それか、静かな曲の場合、余韻を楽しむ見所(けんしょ)の方もいらっしゃるので、演者がマクの内に入った時に拍手をするのが宜しいかと思います」と仰ってました。
しかし、実際にはフライングしたお客さんがいましたよ。
石田ちゃんの話を聞いてなかったんかいなと思いましたわ。

この辺りまでは、初心者向けの舞台の見方や仕組みの説明でした。
次は、演目の紹介。

「附子(ぶす)」
これは、「花子(はなご)」のパロディになってる曲だそうです。
花子とは、簡単に言えば、男の浮気話。(⌒-⌒;)
妻を騙して遊女に逢いに行くが、妻にバレて追いかけられて逃げ惑うというお話。
その花子の中に「名残の袖を打ち振りて・・・」と謡いがあって、附子の甘い魅力に取り付かれた太郎冠者が、次郎冠者が止めるのも聞かず、「名残の袖を打ち振りて・・・」と附子の側に近寄って行くのが、花子をパロってるんだそうです。
附子を遊女に見立ててるんですね。この解説があったから、その場面は面白く見る事が出来ました。
お客さんも、クスクス笑ってましたから、解説って重要ですね。
萬斎さんが花子を披いたときは、「浮気をしている男」というより、「女に惚れられている男」って雰囲気だったそうですね。
色気ありますもんねぇ。見たいわぁ、萬斎さんの「花子」。


そして次は「靱猿(うつぼざる)」の解説。
狂言は「猿に始まり狐に終わる」と言われています。
これは、子猿役で初舞台を踏んで、最終的に「鈎狐」を披いたら、技術的に狂言師として認められるという事です。
今回、裕基君が子猿さん役で出てきますが、所狭しと動き回ります。
子方のセリフって言うのは、「大きな声でハッキリと」というのが基本で、感情表現はいらないのです。
だから、棒読みしているみたいに聞こえますが、あれでいいんです。
私達は師匠のマネをして、芸を覚えて行きます。
そこに自分の色を加える事は、絶対してはいけない事で、仕草や型だけではなく、師匠の気もエネルギーも全てマネて吸収しなければなりません。

靱猿は笑う場面は少ない、というか前半部分は殆どありません。
どちらかというと深刻な話で、それが途中からテンポ良く謡いが入り、楽しく終わるという曲です。
どうぞ、今日の舞台をお楽しみ下さい。(石田さん談)




以上のような内容の石田さんの解説でした。
とっても落ち付いて解説して下さって、わかりやすかったし時折笑いも入り、ホンワカとした気持ちで聞く事が出来ました。
もっと、いろんなお話をされていたようにも思いますが、全部は覚えきれないですね。
記憶力が年齢と共に低下しております。( ̄― ̄;)

っていうか、また文字制限に引っかかりそうな今日の日記。
演目の詳しい内容は明日という事で、今日は石田さんの解説部分だけUPします。

各演目のあらすじも明日の日記で載せたいと思います。
狂言に興味のない方にはつまらない日記になりましたね。
表現力&文章力が無い為、上手にお伝え出来ないのが悔しいな。
みなさん、お待ちかねの萬斎さんは明日って事で。。
ごゆるされませ。ごゆるされませ~。






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最終更新日  2005/02/07 10:20:00 PM
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