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2006/06/12
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坂東玉三郎&鼓童  『AMATERASUーアマテラス』

amaterasu


見てきやした~~。すんごい素敵な舞台でしたぞーー!
前々から「アマテラス」というタイトルが気になっていて、京都南座で公演がある事を知ってチケットを取りました。
一等席…13000円也~~、た、高い!
なので二等席(7000円)にしたんだけど、それでも3階席だった~。もう、三等席に近い二等席って感じ。。
ま、チケぴのプレリザーブで申し込んだので文句は言えないわね。

12時半開場で、着いたのが12時15分頃でしたでしょうか。
南座前にはたくさんの方で大混雑! ビックリしました( ̄Д ̄;)
平日の昼間なのに、この人出とはっ! 凄い~~~。

そんなことはさておき。。
舞台の内容ですわね。
ストーリーは。

     高天原でスサノオの行為に怒り、天岩屋戸に身を隠した太陽神アマテラス。
     この世は暗闇に包まれてしまいます。
     八百万(やおろず)の神々が囃し、謡い、アメノウズメが舞い踊り、捧げ物をし、
     歓喜の祝祭を行ったことにより、ようやく天岩屋戸から姿を現したアマテラスによって
     この世に光が甦ったという日本神話をテーマに、破壊と創造、そして調和へ、新たな道を拓きます。



有名な神話なので、みなさんよくご存知だと思います。
映画「陰陽師2」でも、この神話が登場しましたものね。
そして、萬斎さんがアメノウズメになったのだ~~。。
あっ、今日は玉三郎さんがメインでござった。おっほん。。話を戻します(⌒-⌒;)

最初、開場が真っ暗になってね。どこからともなく、ドラの音がゆるーく聞こえてきて、段々と照明が入って、舞台奥の左右と中央に櫓があって、そこには大中小とさまざまなドラがあり、右の櫓にアマテラス(玉三郎さん)。左の櫓にツクヨミ(By鼓童)。そして中央にスサノオ(By鼓童)が座しているのが見えて来た。
鼓童の面々がそれぞれの櫓でドラを打ち鳴らす。
舞台上には箏・笛・さまざまな太鼓があって、調和するように演奏されてました。

この舞台にセリフはありません。
時折、鼓童の方々がリズムにのって歌を歌って状況説明する、みたいな構成です。

櫓から、ツクヨミ、スサノオ、そしてアマテラス。
さすが、玉三郎さん!歩き方が超~~美しい~~~。
体の芯は全然ぶれない。でも、摺り足じゃない! 
衣装の裾から覘く足捌きを見たら、「平均台歩行」だった!
スッっと足が出る。とても美しい(〃∇〃)

機織りをしている舞踊なんか、マジで天女が機織りをしているようでござった。
目がハァト( ̄0 ̄☆)/ オォー!! 

そして、再びスサノオが登場して高天原を荒らしてる様を、10畳くらいはあろうかと思われるサテンのような布を、所狭しと広げて走り回り、大太鼓を叩きまくる!
物凄い、ド迫力! お腹に響き渡る太鼓の振動は、まさに「荒ぶる神」でございました。

その様子を見たアマテラスはスサノオを問い詰め、なだめ、あらゆる手を尽くすけれどスサノオの悪行は治まらない。
(全て、私の観たままの感想ですのでね。なんせ、セリフがないので自己解釈です。)
そして、とうとう、岩屋戸の中に隠れてしまわれる。
その時の照明や小道具の使い方は素晴らしかったです。
イッキに暗闇に包まれるこの世。
舞台の左右にあった櫓が閉じて、岩戸の役目を果たしてました。

と、ここで15分の休憩タイム。
もう、玉三郎さんがとても美しくて、3階席からでも吸い込まれてしまいそうでしたわ。
頭の先から手足の先まで、全てアマテラスになってました。
そして、身のこなしの優雅でしなやかな事! とても華奢ですしね。羨ましいくらいですヮ。

鼓童の太鼓も高い音の出るものから、低音の地響きのような音出るものまで、他にも鐘や鈴、横笛。。
ありとあらゆる楽器が融合して、舞台を盛り上げてました。

そして、2部は。。
アマテラスが隠れてしまって、暗黒に包まれてる高天原。
そこに、ウチワのような太鼓(天理教(多分)の方がお経をあげながら鳴らす太鼓です)を持った人が登場。
次は木魚。(ここで、会場から笑いが起こる)
そして、次はリン(会場大爆笑!)

ウチワ太鼓に木魚&リン。。 アマテラスはお陀仏したの?
な~んて発想がおこってしまうシチュエーション。
この三人の軽妙な踊りとリズム。とても、面白かったです。
楽器は「和」なのに、リズムは「洋」。そんな印象を受けました。

そして、岩戸の前に太鼓があつまり、鼓童のパフォーマンスが始まります。
パフォーマンス&神々の宴ですね。
アマテラスを岩戸から出す為の作戦開始!
これも、ホントに凄かった!(←これしか言いようがないのよ~)
男たちの力一杯の演奏と動きに「まるで忍者のような敏捷さと、大地を踏み鳴らす力強さ」を感じました。

そこにアメノウズメが登場して、楽しげな舞いを舞います。
おっ!晴明さまのようなロン毛ではないわね。。
可愛いウズメちゃんだ。

で、ようやくチラリと岩戸からアマテラスが覘くと、明るい光がパァ~と舞台を射しました。
それを待ってたかのように、タヂカラオ(岩戸を押し開く神さま)役の人たちが櫓を左右に開くのです。
そしたら、舞台はイッキに光のシャワーを浴びたように、ムッチャ明るくなりました。

そして、そして登場したアマテラス@玉三郎さんの輝くばかりの美しさ♪ったら。。
感動で涙が出そうだった。(実際、ウルウルしちゃったわ)

衣装も最初はオレンジや黄色で「太陽」を表すような衣装でしたが、この時は白を貴重に金が使われ、輝いてました。ホントに。

岩戸から出てきたアマテラスは誘い出してくれた神々に感謝の意を表し、そしてウズメちゃんと一緒に寿ぎの舞いをします。
んもーー!なんて綺麗で素敵なんざんしょ。この世のものとは思えない!
本当に男性なのかしら~~? 疑っちゃうわ。
そして、神々が一緒に謡い踊り、舞台は終了しました♪

もう、会場は拍手喝さいの雨あられ!
割れんばかりの拍手ってのは、ああいうのを言うのですね~。
思わず、スタンディングオベーションしてしまいそうでした。

そして、カーテンコール☆彡
このカテコがまた素晴らしい~~。 カテコが見れただけでも、幸せだった。
5回?6回?いや、もっとあったかも知れない。
そのたびに、太鼓や歌のプレゼントがあり、玉三郎さん始め、演者の方達が3階席にまで、会釈をして下さる。
何度も手を振ってしまいました。勝手に手が動いてしまう。
会場が一体となり、アチコチで歓声が上がり、生の舞台って素晴らしいーー!と実感した瞬間でしたヮ。
能楽の舞台でカテコはありえないので、とても新鮮に感じました。

で、玉三郎さんと鼓童の素晴らしさは言う事なしだし、この舞台みて、やっぱり人は。。っていうか生きとし生けるものは、太陽の明るさがないとダメだな~って率直に思いました。
そりゃ、深海で生きてる生物もいるけどね。それは置いといて。。

アマテラスが岩戸から出て、舞台と会場に光が満ちた時に凄く感動したんです。
『あ~~。生きてる~~』って思った。

出来れば、もう1回見てみたいな~。。
って、思ってたらア~~タ!
この公演がNHK教育で放送されるって、お知らせがありましたわよ!あなうれし~。
詳細は。。
  
              NHK教育 「劇場への招待」
              「アマテラス」放映決定!
             放送日 7月23日(日)22:00~ 

     佐渡・鼓童村での舞台づくりの様子をまとめた、約1時間のドキュメンタリーと
     舞台中継(東京公演at世田谷パブリックシアター)を合わせた2時間を越える番組
    


だそうです。楽しみですね。
みなさんも是非ご覧になってくださいませ。
ホントに素晴らしい舞台でした。良いものを見せてもらえて、つきうさは幸せでござる~。
玉三郎さん、ありがとう! 鼓童のみなさん、サンクス♪






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最終更新日  2006/06/12 09:40:43 PM
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