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2006/12/01
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カテゴリ:映画感想

「ともに死するをもって、心となす。勝ちはその中にあり。必死すなわち生くるなり。」

bi


早速、話題作の「武士の一分」を見て参りました~♪
今を時めく、キムタクがどんな侍を魅せてくれるのか興味があったので!
それに、彦根でロケもあったしねぇ。気になるじゃん☆(≧∀≦)☆

見終わった時の感想~
「思ってたより、淡白ね。。。」
でした。(⌒-⌒;)

もっと、激しく感動するのかと思ってた。
『武士の一分』を掛けて、はたから見れば「無謀!」としか言いようのない果し合いを挑むからには、
感動~~!ジーーィン(ノω・、) ウゥ・・・とくるものだと思ってた。
が、とつとつと、淡々と流れていく。
でもね、不思議な事に飽きないのよ~。
アクビが出る~~という時間帯もなく、最後まで見る側の私も淡々としてるの。

そして、見終わって数時間してから、ジワジワと心に響くものがあって感動してました。
不思議な映画だわ~。後から効くの。
それが山田洋次監督の色なのかな~。

キムタクはね~。最初、妻の加世との会話は、とても現代風のセリフ回しで、時代劇風じゃないな~って思いました。
下級武士とはいえ、家でも堅苦しい言葉を使ってるイメージを持ってましたが、
ひょっとしたら、それは現代人が勝手に思ってることであって、
夫婦間では今と変わらない言葉使いで会話してたんではないかと思ったりもしました。

それで、キムタクの演技ですけど。
さすが、剣道の覚えがある人ですね♪ 剣捌きは素晴らしかった♪
それも、盲目の役ですから、目が見えてない風に見せなくちゃイケないでしょ?
上手く立ち回ってました。
妻の不貞が露見した時に見せる、「見えない目で妻を見る目」これ凄いで~。
その目を見て妻が恐がるんだけど、ホンマ恐かった~~。

今回、悪役になった坂東三津五郎さん。
さすがやね~~。彼が相手だったから、キムタクの剣術も冴えるというもの。
基本が出来た人は、やっぱ風格があるわ。

キムタクの妻は「壇れい」さん。
昨年「夜叉が池」で萬斎さんと共演された元「たからジェンヌ」
綺麗な方でした~。すっごく清楚で色香も匂うしそれでいて、芯が強いし。献身的だし~。惚れそうです。

ツボだったのは、キムタクの叔母役の桃井かおりさん。
もう、最高です。彼女らしい演技で「お節介でお喋り嫌われオバサン」を全開にしてました。
笑いのツボもしっかり押さえてくれて、いい女優さんです。

淡々と流れる中、彦根ロケで撮られたシーンが映ったのは2箇所くらいかな。
お城から帰ってくるキムタクが、堀端で釣りをしている子どもにちょっかいを出すシーンと、
妻がお百度参りの帰りに、島田(坂東さん)と出会うシーン。
いづれも、彦根城近くのお堀端で撮られたものです。
それと、時折、彦根城がチラリと映ってましたね。

今日は、「ファーストDay」と公開初日とあって、たくさんの方が見に来られてました。
彦根ロケがあったから尚更ですね。

脇も素晴らしい役者さんでたくさん固められてて、それだけでも見応えのある映画でした。
淡々と、ただひたすら淡々と進みますが、武士の一分とは? そして、夫婦の絆とは?
と、色々考えさせられました。

現代の人間が忘れてしまったものが、凝縮されてるような映画かも。
日本人はかくも美しかった(心根がね)のね。。。 






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最終更新日  2006/12/01 09:28:31 PM
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