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2007/03/04
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『茂山狂言鑑賞会』

2007年3月4日(日) 午後3時開演  近江八幡文化会館大ホール

   【演  目】

   ●解 説  茂山宗彦

   ●蚊相撲(かずもう)
      大  名: 茂山七五三
      太郎冠者: 茂山 茂
      蚊の精 : 松本 薫
                  後 見:鈴木 実

   ●棒 縛(ぼうしばり)
      次郎冠者: 茂山宗彦
      主  人: 島田洋海
      太郎冠者: 茂山 茂
                  後 見:鈴木 実

   ●長 光(ながみつ)
      すっぱ : 茂山千五郎
     道通りの者: 茂山 童司
      仲裁人 : 松本 薫
                  後 見:鈴木 実


line1


久々に娘と狂言会に行って来ました♪
今日は、茂山千五郎家の狂言会です♪
解説は茂山宗彦さん。。通称「もっぴー」☆(≧∀≦)☆
もっぴーの黒紋付解説は、初めてなのでワクワクしてました(((*゚▽゚))八(゚▽゚*)))

開演時間になり、橋掛かり(舞台左袖)からもっぴーが登場~~~!
と、同時に会場から拍手喝采~の嵐~ヾ( o・∀)ノ゙ヾ(o・∀・o)ノ゙ヾ(∀・o )ノ!!
もっぴーは『えっ?!』って感じで舞台の中央に来て鎮座♪
開口一番・・

「あの~~。あそこからここまで歩いて来ただけなんですけど。。
まだ、拍手をもらうような事を何もしていないんですけどねぇ。(会場:爆笑~)
さすが、近江商人。。サービス精神が旺盛です(笑)」


もっぴーは、出て来ただけで独特の雰囲気がありますね。
見た目はおチャラケた感じですが、最近はそれに狂言を真剣に取り組んでる姿勢がそこかしこにかもし出されるようになってきました。(そう思うのは、私の贔屓目かな)

「今日はええお天気ですよね~~。まさに、狂言日和!」
言葉のニュアンスに『こんなええ天気に、なんで屋内の狂言なんかせなアカンのや。お客さんもそんな相場やないやろ。。』というのが滲み出てる(⌒-⌒;)

「ちょっと私から質問があります。怒らへんから、正直に答えて下さい。
今日、『初めて生の茂山家の狂言を見る』っていう人、手を挙げてもらえますか?」

私は前の方に座っていて、会場の様子はわからなかったのですが、チラリと後ろを見た時は、半数くらいの手が挙がってたように思いました。

その後も・・・
「そしたら、テレビで見た事のある人。。
それは、NHKやったっていう人? いや、NHK教育やったっていう人?」
会場爆笑の渦

「そうしましたら、狂言の歴史から紹介しましょうか。。
今から約650年ほど前、日本最古の劇として登場しました!…はい、おしまい」
(笑)
「いや、ほんま。。それくらいしかわからへんのです。。
中国の寸劇から猿楽・田楽として伝わって狂言になったとか、最初から能・狂言として生まれたとか言われてますが、正直わかりません。
詳しい事は大学の専門家の先生に聞くとか、どうぞご自分で勉強して下さい」


もっぴーの面白度全開!絶好調~~でした。

「日本だけに限らず、劇というものは『喜劇』と『悲劇』。二つに分かれます。
狂言は『喜劇』です。
関西には昔からありますね。。『吉本新・・・』
ここで、お客さんにフルもっぴー。会場から遠慮がちに「喜劇」と言う言葉が漏れる。
みなさん!ここ、参加するとこでっせ。はいっ!『吉本新。。?』「喜劇!」大きな返事が返る。
『松竹新。。?』「喜劇!」また返事が♪
「そうそう。そうの通り。吉本なんかは、決まって最後にオチがあったりしますが、あれも一種の「型」と呼べると思うんです。
狂言にもいろんな型があります。笑うのも一つの「型」です。
笑うと言っても、みなさんのように、しとやかにセレブリティ溢れる笑いではありません。(* ̄ー ̄)
では、どんな風に笑うのか。。私がひとつやってみます。6秒で終わります」


マイクを片隅に置いて、姿勢を正すもっぴー。

「う~~っっっ、ハァーッ!ハァーーッ!ハァーーッ!ハァーーッ!ハァーッ!ハッ!ハッ!ハァーーッ!
はい、終わり!」

うはっ!切り替え早ッ!でも、それが面白くて会場内大拍手~~~♪♪

「どうでした? 普段、こんな<笑い方する人いませんよねぇ。
近江八幡の駅で、交差点の向こうに『ハァーーッ!ハァーーッ!ハァーー!』って笑ろうてる人居たらどうします? ボクやったら近づきませんわ~。」

大爆笑~~~☆彡

「なんで、こんな大げさ過ぎる型を使うのかといいますと、
みなさん、能楽堂ってご存知でしょうか。屋内なのに屋根がありますよね。
相撲でも国技館の土俵の上には屋根が吊ってある。
昔は狂言にしても、相撲にしても、屋外。。外でやっていたんですね。
こういうホールとかは音がこもって良く聞こえますが、屋外だと声が逃げる。
遠くから舞台を見てる人にも『あの、おっさん、笑ろうてるんやな~』って、良くわかるように、仕草が大げさになるんです。
泣く型もあるんですよ。喜劇の狂言に『泣く』なんて不釣合いな気がしますが、狂言の「泣く」というのは、最後は笑いに転じる「泣き」なんですね。」

と、ここでも、「笑いの型」と同じく、「泣く型」の実演を披露してくれました。

「こんな泣き方する人が身内にいたらどうします?絶対、嫌ですよね。。ボクは絶縁します。」


「そして、狂言には背景とか、道具とかあまり出て来ません。
映画やドラマだったら、カレーを食べるシーンだけでも、カレーを作って、お皿もスプーンも用意して、カレーも「リハ用」「NG用」「本番用」の3皿は用意が必要です。
モチロン、俳優さんやテーブルもイスもありとあらゆる物が揃って初めて、出来るわけです。

でも、狂言はそんな物、必要ありません!
たとえば、酒を飲む場面では。。

腰に挿してる扇を取り出して広げる もっぴー♪

「これは何でしょう?・・そう、扇子ですね。
これを広げて。。こうして端に口をつけて。。。
酒を飲む真似をするもっぴー♪



すみません。。途中ですが、ここで日記UP↑します。
続きはまた明日にでも。。
もっぴーの解説は、あと少しなんだけど、今日は終わりますね♪






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最終更新日  2007/03/04 11:45:12 PM
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