☆陰陽師 小箱☆

2009/02/04(水)21:18

平安神宮 奉納狂言&大儺の儀

つきうさの「一日」(220)

昨日は節分でしたね。 皆さん、豆まきはされましたか? 鰯と恵方巻も定番ですね。 恵方巻なんてのは、おすし屋さんか海苔屋さんの戦略だそうで、余りご利益なんてのは感じませんけど、鰯のお頭をヒイラギの枝に刺して門口に吊るして魔除けにするってのは効果がありそうですよね。 でも、数年前にノラ猫に鰯のお頭を獲られたので、我が家では吊るさなかったけれど。。。 昨日はね。京都の平安神宮の節分祭に行って来たんです♪ 以前から平安神宮の節分祭に行ってみたかったのですが、なかなか機会がなくってね。 今年は時間が取れたので、この前、京都に行ったばかりですけど、また電車に乗っていざ京都へ♪ 何故そんなに平安神宮の節分祭に行きたかったのかといいますと。。 大儺の儀(追儺式)。。すなわち「鬼やらい」が行われるからです♪      大儺の儀(平安神宮のサイト) ←クリック   「鬼やらい」とは平安時代の宮中行事で、旧暦正月の前日(西暦の節分)に疫病をもたらす悪い鬼を駆逐する行事です。 古式に則って行われる大儺の儀。 金色の四ツ目を持つ面をつけた方相氏や陰陽師が登場するなど見どころ萬斎!(←いつものヲタ現象ですので、軽く流してね♪) そして、大儺の儀が始まるまで神社内で狂言奉納があるっつーんだから嬉しいことづくめ! 狂言奉納をされるのは「茂山千之丞社中」の皆さん。 平安神宮に着いた時、既に狂言は始まっていて会場になっている「額殿」は人だかりで、とてもじゃないけど中に入れない状態でした。 それでも、狭い入口にへばりついて最終的には中に潜り込むことに成功! この日、奉納された狂言の曲は  「蚊相撲」 「清水(しみず)」 「酢薑(すはじかみ)」 「舟船(ふねふな)」  「蝸牛(かぎゅう)」 の五番でした。 最後の「蝸牛」は茂山あきらさん童司さん親子が出演されて、さすがプロだな~と思わせる貫禄! 千之丞さんのお弟子さん達も、中にはセリフを忘れてドン詰まりされる方もいらっしゃいましたけど、所作とか型とか決まっていて良かったです。 でも、なんといっても後見にいらっしゃる千之丞さんの素晴らしさときたら! お弟子さんがセリフに詰まるとすかさずフォローなさる。 一語一句漏らさず、お伝えになる。 どの曲もそうなんだから、あの記憶力は凄い! まさしく玄人の極みです。 ラストの〆は千之丞さんの「附祝言」 朗々としたお声が聞けて嬉しかったです♪ 約二時間の狂言奉納が終ると次は「大儺の儀」です。 が、昨日はあいにくの雨。 傘が手放せません。 どんな式次第でどのように行われるのかわからずにいたのですが、たまたま私の立って居た場所は行事が行われる真正面だったのです。ラッキー♪ 本当なら平安神宮の境内を広く使って行われるんでしょうけど、雨天だったので神社の入口に当る応天門で行われました。 上卿(しょうけい)や殿上人(てんじょうびと)が門の下に集まって来て、いよいよ祭事の開催です♪ 陰陽師が祭文を読み上げている最中に、金色の四ツ目面を付けた方相氏が地元の小学生が扮する童子を引き連れて登場すると、私の気分も最高潮に♪ 上卿が魔除けの弓を放ち、殿上人が魔除けの太刀枝を撃ち祓う。 方相氏が前に出て、矛と盾を打ち鳴らし、「鬼やら(ろ)う~」と三回言い放ちます。 その大きな声たるや、さすがの鬼も逃げていくかと思われるほどの迫力でした。 それを、門の反対側でも再度行って「大儺の儀」は終わりました。 平安神宮のサイトをみますと、晴天の時はもっと規模が大きな「大儺の儀」みたいですね。 昨日は雨だったので、縮小されたんだね~。残念~。 午後3時からは、豆まきの前に鬼が境内を出没して騒がすという「鬼の舞」があるらしいんですけど、雨だし寒いし時間ないし、それは見ずに帰って来ました。 千之丞さん演出の催事ですから、きっと見応えあると思うのですけどね。 では、昨日の狂言(一応、素人さんの発表なのでカメラO.K!でした)と、大儺の儀の様子の写真をUPしますね♪   狂言「蚊相撲」      蚊の精に相撲の準備をしてあげる千之丞師      狂言「清水」 鬼に扮して主人を驚そうとする太郎冠者       太郎冠者の肩衣の絵は「福」と「鬼」の顔♪      狂言「酢薑」  酢売りと薑売り。。どっちが偉いのか比べる内に仲良くなる二人♪   掛け言葉の応酬が聴き所の曲でした       狂言「舟船」 船を「ふな」と呼ぶのか「ふね」と言うのか言い争う主人と太郎冠者    「ふね」と言い張る主人の方が分が悪い       狂言「蝸牛」 山伏に騙されて怒る太郎冠者と主人       山伏に術をかけられて、「でんでんむしむし~」と謡い踊ってしまう(笑)       千之丞さんの附祝言      「大儺の儀」 上卿と殿上人       祭事の準備をする斎朗(さいろう)たち       これから祭文を読む陰陽師       方相氏のご登場~♪       全体を見るとこんな感じ       上卿が魔除けの矢を放ちました☆彡       殿上人が桃の枝を撃ち祓います☆彡       「鬼やらう~~」と声を上げる方相氏   

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