回帰と出発
海水を見ていると、 人は本当にこの中から生まれて 這い出てきたのだろうかと思う。 この中に入っても、決して 心が浄化されたり 身体が解けてしまうような心地よさを感じないからだ。 むしろ怖い。 何かに追われているかのような焦燥感と 自然への畏敬とで ひとまず 人間の心の作る壁や意地で 境界線をみずから作ってしまうから 自分の身体が海に溶ける事はないのである。 これは、渋谷を歩いていても 大学内を歩いていても 大手町を歩いていても感じることである。 自然の海を見ても 人の海を見ても 自分の心地よい居場所はなかなか見当たらない。 こんにちは、ビーム兵器です。 昨日はお父さんがうちに来たので 電車男を見て 寝ました。 親が居ると、安心。 お金と時間に追われている恐怖や 孤独感から来る 頭の狂いだしそうな退屈な時間は しばらくの間取り払われる。 先週はがいこつが来て 懐かしい時間が過ごせた。 ビーム兵器を救うのは 過去の記憶と過去の友達や知り合いである。 だから、新しい記憶と新しい友達、知り合いを どんどん増やしていかなければならない。 次の時間を無事に生きるために。 そのためにはこれからも 現実世界で奮闘していかなければならないと思うのだ。 自分が痛手を負っていても 心にぽっかり穴が開いていても 風が冷たくても 鳥は飛び立っても 勇気をだして出発しなければならないのだと 今朝思った。