2004/08/28(土)02:15
心の病で『敏感』になる
病気になって何より変わったのは、良くも悪くも必要以上の自分の『敏感』さだ。
発症して五年。治った、治したと思っていたのに、昨年6月に再発(発作)した。
その時私は、母の実家の叔母の家に一人で遊びに行っていた。3泊して、群馬にある叔母の家から朝そのまま東京の会社に行くつもりでいた最終の晩、私は叔母とテレビを見ていた。何かの再現VTRで、海に溺れるシーンを見ていたら、3年ぶり位の大きな発作が出た。それまで、今と変わらない、発作前の予期不安や、発作の前兆みたいなものはかなりあったが、ごまかしは効いていて、発作らしい発作はずっと出ていなく治ったと思っていた。
ところが、自分では普通に溺れるシーンを見ていたはずが、
急激におかしくなった。久々の発作だった。そこから連発し始めた。
今思うと、発作の息苦しさ自体がトラウマ的に私に残っていたからだと思う。
こんな感じで何かにつけて敏感だ。
それ以外も、あまりにも怒られてる人が出てくるテレビ、潜水艦みたいに海に沈むとか息苦しいことを連想する映像、初めていく場所の景色、慣れない場所、少しでも気を使う人と出かけること、大きい騒音(工事現場の目の前とか)、湿気が多く蒸し暑いような空気の場所、とても狭い会社での一人の時間(不動産屋でいつ客が来るかわからないし、外出するわけにもいかないし、ガラス張りなので、サボるわけにもいかない状態です)、考えさせられ過ぎるような文章・映像や、感動しすぎる番組・映画、洒落ていて間接照明など少し暗い感じの店、・・・・とキリがない。今はだいぶ大丈夫になって来ていますが。
皆さんはどうですか?
勿論、良いほうに敏感になったこともある。
美しいものや、それまで普通と思っていたことにありがたさも感じるようになったことも多い。
それらについては、あくまでも「理解する」でなく、実際に「感じられる」ようになったことが何よりも良い経験だったと思う。
お陰で、漠然としていた自分自身にとっての「幸せ」というものが、何なのか少し明確になって来た気がする。
自覚するより体の反応の方が早い。これが心の病独特の感覚と症状だ。嫌だと自覚する以前に体の反応が先なことが多い。ある意味とても素直になっているのかもしれない。
皆さんはどんなこと、どんな場面で発作などの反応しますか?きっと反応してしまった後から気付くことも多いと思いますが。
また、病気になったお陰で知ったこと、わかったこと、新しい発見等、症状は辛くても「もしかしたら自分にとって良かったかも・・・」と少し思えることは何ですか?
(「良かった」と思える部分は私も共有して行けたらなと思っています)