渋谷 シエスパ爆発 原因は“手抜き”
東京都渋谷区松濤1丁目の温泉施設「渋谷松濤温泉シエスパ」で大規模な爆発が起こったという事故で、警視庁は温泉施設の現場検証を始めた この事故は19日、渋谷区松涛の女性専用の温泉施設「シエスパ」の建物で爆発がおき、女性従業員の千財明菜さん(23)、藤川広美さん(22)ら3人が死亡、通行人の男性1人を含む男女3人が重傷を負ったもの。■渋谷松濤温泉シエスパ画像■・シエスパ正面・温泉の様子1・露天風呂・露天風呂2 「私の大事な娘が亡くなっているのに、こっちが心配して電話してても(シエスパから)返事がない」(千財明菜さんの父・千財信行さん) その後の調べで、温泉をくみ上げる際に発生する天然ガスが地下1階に充満して、爆発が起きていた可能性が高いことがわかった。 爆発が起きた建物の地下1階には、電気で温泉を汲み上げるポンプがありましたが、何らかの原因で充満したガスに引火したもの。 装置の点検は毎日午後、専門の業者が行っていましたが、事故の前日には異常は見当たらなかったということ。 「定期的に巡回してメーターの記録をとる業務」 (事故原因に関連する部分で関わっている?) 「関わっていないと思います」(施設を点検していた業者) 警視庁は20日午前、温泉施設の現場検証を始めた。この後、さらに関係先の家宅捜索を行い、詳しい事故の原因について調べる方針だ。この爆破原因について、様々な批判が飛び交っている。本当は、屋外にタンク設けてガス抜き作業を時間を掛けて行うところを、安全基準を無視したか、簡略化したかで、施設はこの工程のための設備を地下に作らなかったというのである。つまり、「人為的な手抜き」だと。 ここまできたら、掘削したトンネルごとパイプ埋めてコンクリで閉鎖して密封するしかない。 再開は、永久に無理だろう。地下から汲み上げた温水の中に高濃度のメタンが溶け込んでいることになる。これは、皮膚にも悪い影響及ぼす上に、摂氏50℃で大気中では自然発火する。これが分かってて、設備施工した会社やメンテナンスした会社、並びに運営会社は罪に問われる可能性がある。 ■爆発の瞬間■さらに建物の構造については、こんな意見も…----------------------------------------------------まず一部の報道で「鉄筋コンクリート造」と言われているが、 1.現場に鉄骨の主体構造が残っている 2.低層建築物である 3.一過性のブームに乗った商業施設である 以上3点から、ごく一般的な鉄骨造である事は明白。 鉄骨造の場合、住宅用途であれば壁にALCを使うのが一般的だが、商業施設であれば耐火被覆の上に外装はセメント系サイディング、内装は石膏ボード+ビニルクロス。 床は先出のALCか、薄い鋼板デッキにコンクリートを流した簡易なもの。屋根は画像でも見られる通り「切り妻」になっているので一般には薄い鋼板を使うが、跡形もなく吹き飛んでいるところを見るにコンパネ(ベニヤ合板)を下地に安物のスレートでもひいていたに違いない。 …言ってみりゃ「吹けば飛ぶ」構造。 爆発の原因や規模はこれから検証するのだろうし、爆弾テロだかなんだかは知らんけれど、あんな程度のモノは対した破壊力が加わらなくても「主体構造」は残してあとは結構簡単に丸ハダカになっちまうもんなのよ。----------------------------------------------------つまりは、建物の構造自体も脆いものだったのでは?という憶測である。東京都では2005年に、「~温泉掘削工事作業の安全・安心の確保のために~ 温泉掘削等に係る可燃性ガス安全対策ガイドライン」を制定していたのだが、2004年以前に作られた施設に関して検査などは行っておらず、実際はこのガイドラインにそって作られている温泉施設は少ないようだ。⇒東京の温泉施設⇒続報