カテゴリ:短歌
『NHK短歌』 題「遊ぶ」 選者 河野裕子 わが靴もあり 定価は五円 山口市 村上篤 他者の世界に登場する自分を歌にしている。この場合は、子どもの非常に微笑ましい世界であり、自分の所有物など自分の一部が関わっているということで、俄然その世界に親しみを感じる一コマを詠んだものである。気分の上では、その世界に自分が滑り込んでいる。五円というのがいかにも楽しい。作者は、たったの五円でどれだけ生気を吹き込まれただろう。この幼子の五円には金に代えられないほどの値打ちがある。 次は、かなり重たい歌。 折り紙で幼き姪を遊ばせる 死に近き母の病室に来て 千葉市 愛川弘文 幼子は死をまったく知らず、母は死と接している。これは、死によって姪と母は引き離されつつある状況である。それを敢えて少しでも結びつけていようとする作者の姿がよく見える。幼き姪は、死によって遠くに旅立つ“死の彼方”をまだ知らない。母は、おそらく輝ける幼子の生の世界の手前で眺めているだけであろう。死に呼ばれている母は、もはや無邪気な生の世界には入っていけない。だが、作者は両方の側の“彼方”が見える。その広がりが大きければ大きいほど、両者の距離の遠さが感じられて切ないだろう。光と影の境にたたずむ作者がよく表現されている。 《『NHK短歌』のホームページ》もあります。 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 無料メルマガ『皇位継承Q&A』創刊!そして、皇位継承問題に無関心な知人の方にも ご紹介・ご推薦いただけると幸いです。 ↓ネット世論はこんな感じ。 《皇位継承あなたの意見は?》 私の第2ブログ「時事評論@和の空間」もよろしく 皇位継承に関する記事の連載です。この問題は未来の日本のゆくえを左右するほど重大な問題ですので、いままで以上に力を入れて書きます。ぜひ御覧ください。 目次 ブログ散策:天皇制の危機 も合わせて御覧ください。 ブログをもっている人は、ぜひ女系天皇反対をアピールしましょう。一人でも多くの人の目に触れて広く国民に注意を喚起することが大切です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年05月23日 23時26分34秒
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