カテゴリ:短歌
篠弘選・文芸選評の入選と佳作より。 手を広げ一輪車に乗る幼児は蝶となりたり ゆらゆら揺れてうまく乗れているかとか、どれだけ長く乗れているかということばかりに注目してしまう先生的な視点でなく、幼児が一輪車に乗っている様子を全体としてゆったりと眺めている優しい心持ちがいいと思う。 ぶきような娘が選びし人と来る どこかやさしい眼差しをしてやさしい眼差しがはっきりと目に見えるわけではないのだから、心の奥底にあるものが滲み出ているということ。しかも、ぶきような娘なのだから飾ることのないやさしさを湛えているのだろう。女同士だからわかるということなのだろうと思う。父親だとそれがぜんぜん分からなくて、「なんでこんな男が・・・・」と不満に思ったりする。 嫁ぎ来て六十年目に骨折しはじめて夫に背を流さるる仲がおよろしいことで・・・。(^^ゞ でも、このような状況で作者がどんな気持ちでいるのかは、私には全く想像がつかない世界だったりする。 胸乳より腹部のふくらむ女らにまじる旅の温泉の一夜を和む温泉だから目立つのだろうが、「胸乳より腹部のふくらむ女ら」ねえ。(^^; この表現があまりにもリアルなのでピックアップした。オバチャンたちとどのように和んだのかは私の関心外。ヾ(^^) オイオイ 風なきにゆうるり揺らぐ雪柳 傍らに亡き妻のまぼろしやっぱり柳に幽霊は合うのか? ヾ(^^) オイオイ 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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