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2007年08月10日
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和

これから展開する話は、天皇は中央アジアからやって来たとする私のファンタジーである。


 初期の天皇は、たたら製鉄とも密接に関わっていたのではないかというのが私の考えである。なにしろ神武天皇は媛蹈鞴五十鈴媛 命 ひめた た ら い す ず ひめのみことを皇后にしている。

 媛蹈鞴五十鈴媛命は大物主神が勢夜陀多良比売せろだたらひめに産ませた女である。私は大物主神がヤハウェくさいという見解をもっているが、そうすると、たたら関係の民族が西アジアから天山山脈の麓にやってきていたのではないかとも思われる。また、素戔鳴尊の子孫である大国主神の幸魂・奇魂が大物主神とされるから、出雲と密接に関わっていそうな感じもあるのだが、私はすでに、中央アジアに存在するはずの原始出雲はアラル海沿岸ではないかという見解を提出している。→《出雲国はアラル海沿岸にあった?!  ~天皇はどこから来たか~

 そこで今回は「たたら」をテーマに論じてみたい。

 まずは「たたら」の語源から。

たたら考
  たたらの語源

 中央アジアの民族タタール人が持っていふいた『皮袋』が、製鉄作業の送風器具(吹子)に使われたところから、『たたら』と名付けられたとも、インド地方の言語『タタール=猛火の意味』から転化したとも言われます。


たたらの由来
窪田蔵郎氏は、たたらをダッタン語のタタトル(猛火のこと)から転化したものでないかとしています。
また安田徳太郎氏によれば、古代インド語のサンスクリット語でタータラは熱の意味、ヒンディー語では鋼をサケラーと言うが、これは出雲の鋼にあたるケラと似ているし、ミャンマー語で刀はカタナと言うことなどから、たたら製鉄法はインドの製鉄技術が東南アジア経由で伝播したものではないかと言っています。

 ちなみに上記ページに掲載されている「製鉄技術の日本への伝播」という地図をみると、私のイメージしていた原始ヤマト民族の渡来経路とほぼ重なる。


 《神話の空間 渡辺 豊和(日本ペンクラブ:電子文藝館)》は、ヒッタイトと出雲が見えない糸で繋っているという説を展開しており、必見である。

 まずは、ヒッタイトの神話と八俣大蛇の話が類似している点。
怪龍イッルアンカを酒で酔い潰し縄をかけて退治してしまう神話がありこれは八俣の大蛇退治に酷似している。「都市とそこに住む人々には嘆く… 人々は悲しむ… 誰がこんな(大きな)蛇(註、ラップ)を産んだのか? ベルは天上に(ラップの姿を)描く。長さ五十マイル、その頭は一マイル… 誰が行ってラップを(殺し)、広大な国を救い出し王国を治めるのか?(後略)」(ヨハネス・レーマン、内野隆司・他訳『ヒッタイト帝国』佑学社)

 そこで女神イナールは大きな祭りの用意をした。そのあとで女神は都市ジイガラッタで男を捜し、彼に事情を話して協力を頼んだ。男は女神と寝ることを条件に、協力を約束した。女神は承知し、男を連れ出して隠した。それから女神は美しく身を飾り、イッルアンカを祭りに招いた。イッルアンカは酔いつぶれると男は縛り上げた。そこで天候神は蛇を殺した (ヨハネス・レーマン、内野隆司・他訳『ヒッタイト帝国』佑学社)

 女神イナールが櫛名田姫、男と天候神で二役になっているのがスサノオであり神話の構造自体は殆ど同一と言っていい。スサノオは天候神の性格を持っているのは高天ヶ原で暴れる様(さま)でも充分了解出来る。

 さらには、上記サイトの記者は、カシュガルには出雲の安来節とそっくりな民謡が昔からあると知り、漢民族は彼等のことをハッシと呼んでいるのはハッチ(=ヒッタイト)のことではないかと直観したという。
 1982年だったか3年だったかは失念してしまったが中国タクラマン砂漠の西カシュガルに数人で旅したことがある。ここの住人達はウイグル族で顔立ちは彫りが深く色白の明かにオリエント系の種族である。漢民族は彼等のことをハッシと呼んでいた。私達が訪れた時の直前にカシュガル市は始めて外国人に開放されたばかりであり随分珍しがられたがここには一週間近く滯在している間に民謡を聞く機会が何回かあった。そのうちの一つに出雲の安来節と酷似と言うよりも全くそのままのものがあり私は音楽を聞き分ける自信がなかったので仲間の音楽好きに聞いたら彼もまるでそっくりだと言う。この時私は漢民族がハッシと呼ぶのは実はハッテイのことではないかと直観した。消えたヒッタイトがウイグルとして存在しているのではないかと。カシュガルは随分古くから鉄細工が盛んで鉄製品の豊富なシルクロードのオアシスとして有名であった。それから安来節とそっくりの民謡も大昔から伝えられているとのことであった。古代出雲は砂鉄製錬の技術たたらの国であり安来節の踊は間違いなく砂鉄取りの姿を表わしているのであるから出雲のたたらは中国最西端のシルクロードオアシス、カシュガルから伝えられたのではないかと想像させた。それでなくても日本の祭ばやしと酷似する曲もあり同行の仲間達も盛んにその不思議を訝んでいた。それではそれはどの様な経路を経て伝来したのか。


 さて、以上のようなサイトから私の脳内に生じたファンタジー(笑)は以下のようになる。ヒッタイトが関連している製鉄民族が、西アジアからアラル海沿岸へ、さらにカシュガルへと移動してきた。その民族は、アラル海沿岸またはカシュガルでは物部氏に率いられていた。そのあたりで彼らは神武天皇の配下となり、その証として媛蹈鞴五十鈴媛命が皇后となった。あるいは事態は逆で、神武天皇が物部氏に担がれたということなのかもしれない。いずれにせよそこに原始ヤマト王朝が成立したのである。そこから初期天皇が日本へやって来る経路は、私見では北方経由だが、製鉄技術そのものはインド経由の南ルートかもしれない。私の想像では、物部氏が先遣隊として天皇よりも早く日本にやってきたのであり、それが南方経由であった可能性も十分に残されている。




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最終更新日  2007年09月30日 22時02分25秒
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 あらかね考   釜石 さん
「あらかねの土にしては、すさのおのみことよりぞ起こりける。」(古今和歌集仮名序)
あらかねとは通常、土の枕詞であり、この文章は、
「(和歌はこの日本の)地においては須佐之男命の時から詠まれはじめた。」
となる。
しかし、出雲国風土記で意宇郡安来郷の地名由来には「スサノオノ命が、ここに来て、こころが安らかになった。だから安来とつけた。」あり定住を決めた発言とも読める。
記紀においてはヤマタノオロチを倒した後、稲田姫命をめとり「八雲立つ出雲八重垣妻篭めに、八重垣つくるその八重垣を」と日本最初の和歌を出雲で詠んで定住を開始したという。
 古代より、鉄の産した島根安来の地のことを「あらかねのつち」=(新しい金(鉄)を産する地)と訳せばあらゆることに説明がつくのである。
(2008年08月15日 14時59分34秒)

 Re:あらかね考(08/10)   桜井和空 さん
釜石さん、コメントありがとうございます。

 このシリーズ記事の冒頭に毎回書いておりますように、これは私のファンタジーですから、あまり歴史的真偽の決着をつけようという考えはしていません。トンデモ系ファンタジーとして楽しんでいただけると幸いです。また私は、「いつかそのトンデモ話を歴史学の有力説にしてやる!」と、これまた誇大妄想を抱いて楽しんでいます。(^^ゞ

 私のファンタジーとしては、おそらく5世紀ないしその数世紀前に、製鉄技術をもったユダヤ系(?)の民族が中央アジアから出雲国にやって来て、そこでスサノオ神話を作り上げたのだと想定しています。つまり、紀元前7世紀の神武天皇よりも遥か昔の神話時代には出雲国には風土記のような事実はなかっただろうと。スサノオを伝承する民族は直接には朝鮮半島からやって来たので、高天原は朝鮮半島にあったという説まで出てくるのも当然です。


 連載を続けて今思うに、私の過去記事にはだいぶ勘違いなども多いような気がするので、突っ込みどころ満載だと思います。歴史的にあり得ない矛盾点などを指摘して私のファンタジーを崩していただくのも面白いかと思います。ただ、私はその矛盾点にさらにファンタジーを重ねてもっと壮大なファンタジーに仕上げていきますので、潰すことを目的として批判のコメントをすると疲れるだけだと思いますが。(^^;

(2008年08月16日 07時39分38秒)

 古代たたらみたぞ~   古事記ルーツ探検隊 さん
このまえ島根県安来市で刃物まつりがやっていたので、出かけてみました。古代たたら製鋼は感動的で、40kgほどの玉鋼が出来ていました。 (2011年05月06日 13時54分36秒)

 島根を旅して   根の国のルーツ鋼 さん
やはりもののけ姫の世界観がこのあたりには色濃く残っていますね。夏休み出雲安来地域の神社巡りを行っていますが、古代出雲というか、隠された日本建国の謎というか、そういったものの古事記的な情報が色々と隠されていますね。機械の語源からくりとはこの地のカラクリ神社というものからきているのも驚きました。 (2011年08月10日 22時15分57秒)

 Re:たたら ~天皇はどこから来たか~(08/10)   機械の古語カラクリより来る さん
日本機械学会の一員として深く感銘を覚えます。 (2015年09月23日 23時03分01秒)

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