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2007年11月29日
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和

これから展開する話は、天皇は中央アジアからやって来たとする私のファンタジーである。



 武烈天皇が亡くなると、大伴金村大連は天皇の後継者を探しに出かけた。最初に向かったのは、丹波国の桑田郡にいた倭彦王のところであった。だが、大伴金村大連が軍団を整えて向かったので、倭彦王は恐れて遁走してしまった。次に向かったのが、越前の三国にいた男大迹王(のちの継体天皇)のところであった。非常に大雑把にいって、両地方は若狭湾の西の端と東の端にある。

 私のファンタジーでは武烈天皇は中央アジアあたりにいたので、大伴金村大連はシベリア経由で朝鮮半島に至り、船団を率いて日本にやって来たのである。だから最初に若狭湾の西の端の倭彦王のところへ、次に東の端の男大迹王のところへ即位要請にやって来た。とにかく分家の男子を探しに来たのである。可能性としては出雲のあたりにも立ち寄ったかもしれないが、そこには天皇家の分家は存在していなかったということだろう。数百年前に仲哀天皇や応神天皇あたりの分家の子孫が、やはり同様に若狭湾あたりに上陸したのではないかと思われる。

 さて、大伴金村大連が会いに来ると、男大迹王は胡床すなわち一人用の腰掛けに坐っていた。胡は中国西域を意味する語だから、やはり男大迹王は中央アジア的な家具調度に囲まれていたのではなかろうか。それは単に外国趣味だったからという見解もあろうが、当時は遣隋使が派遣されて正式に中国と国交が結ばれる約100年前である。継体天皇の祖先が中央アジア出身でなければ、どうしてそんなことがあり得よう。

 男大迹王は、なかなか即位を受け容れなかった。具体的にどのような要請があったのかはっきりしないが、もしも大伴金村大連が中央アジアから日本にやって来たとするならば、おそらく中央アジアで即位してくれというような要請だったかもしれない。すじに陪臣を控えさせて王者の風格をもっている人だったのだから、わざわざ見知らぬ土地にいく必要はあるまい。それに騙されている可能性も十分にある。

 そこで登場するのが河内馬飼首荒籠かわちのうまかいおびとあらこである。馬飼いなのだから騎馬民族の末裔である可能性は十分にあり、ひょっとしたら中央アジアの人々とのネットワークをもっていたのかもしれない。彼が大伴金村大連らの本意を詳しく説明したので、男大迹王は即位を受け容れることになった。ひょっとしたら応神天皇の五世孫である継体天皇の頃には、すでに中央アジアの言葉は十分には理解できなくなっていたのかもしれない。それに対して馬飼首は、馬の調達などで中央アジアの人々ともコミュニケーションをとっていたのかもしれない。馬飼首は、位は低いが事情通ではあったのだ。だからのちに継体天皇に寵遇された。

 大伴金村大連らは大軍団でやってきたはずだから、それにふさわしい場所が必要だったはずである。継体天皇はすぐに河内国の樟葉宮に移るが、これもまた馬飼首に中央アジアネットワークがあったからかもしれない。

 継体天皇の父は近江国にいた。そして継体天皇が生まれてすぐに死んでしまったので、母親の振媛は実家の三国へ帰って継体天皇を育てたのである。したがって継体天皇はずっと三国に住んでいたのかもしれない。だが、すでに尾張の目子媛を妃にしていたし、継体天皇の父方の祖母の久留比売は美濃の牟義国造の娘である。となると、越前・美濃・尾張・近江あたりを自由に行き来できるような連合国家がそこにあったと思われる。そして水軍の力を借りて琵琶湖から淀川を下れば河内は目と鼻の先である。ちなみに、継体天皇は和珥臣河内の娘をも妃にしている。時期ははっきりしないが、完全なる征服ならば婚姻関係は無用なはずで、あらかじめ連合していた可能性が高い。

 そして、中央アジアからやって来た手白香皇女を皇后に立てる。これによって継体天皇が誕生するわけである。するとこれはやはり女系天皇なのかという話にもなってくるが、重要なことは婿入りした形になる継体天皇が天皇家の分家だったという点である。大伴金村大連の行動からわかるように、分家でない男は“初めから問題外”だったわけだ。この点が昨今の女系天皇論とはぜんぜん違う。昨今の女系天皇論は、直系であれば天皇家の分家でなくてもいいという主張なのである。






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最終更新日  2007年12月31日 19時19分59秒
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