カテゴリ:短歌
3月2日『NHK短歌』 題「咲く」または自由 選者 栗木 京子 特選三首の中から、私が注目した歌にコメント。 牛が鳴きためらいながら霧が晴れデカン高原菜の花の咲くインドの朝は、しんと静まり返っているところに、まず牛が鳴くところから始まるのだろう。だんだんと明けてくるが、霧がいつまでもかかっている。まるで世界がまだ眠たげなようだ。いいかげん太陽が高く昇った頃にやっと霧が晴れ、あたりに咲く菜の花の黄色が鮮明に目に飛び込んでくる。・・・インドの農村部に滞在した人でないと作れない歌である。 婚礼の湯呑みの中に咲く桜 母が飲み干す父が呑み干すこれで娘が去っていくという感慨と寂しさの中で父はぐっと呑み干し、母はしんみりと飲み干す。婚礼の日、娘は桜のように咲いて、さっと消え去ってしまうのである。 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
|