カテゴリ:短歌
梅内美華子「現代歌枕 昭和」から、私の注目した歌にコメント。 人々がもう振り向かぬ昭和あり 歌に体温はまだ残りたりここの歌は短歌を意味する。たしかに昭和の歌にはまだ昭和の時代の温もりや肌寒さが感じ取れる。多少なりとも読者自身が生きていたということが関係しているのだろう。 死者の声なかんずく若き死者の声 昭和はこの「若き死者」は兵士のみならず子供たちも含まれるのだろう。自分の意見は一切許されず、自己を滅して国に尽くすことを教えられ、そして出征しなくても空襲などで焼け死んだ。 昭和二十年夏幼くせつなき餓ゑに耐へし昭和の子また一人死にたり弟の死を悼む歌だそうだ。どんな思いであったろうと想像するに、言葉が出なくなる。 ある日よりいわゆる人間宣言によって神格化が否定された。これをリアルタイムで見てきた人は戦前と戦後の昭和に深い断絶があるのだろう。 「しづまりし」がいかにも荒ぶる神のようで興味深い。天皇制というのは天皇個人とは無関係な日本人の魂の荒ぶる神が作ったのではあるまいか。私は、明治以来の長州軍閥の 《『NHK短歌』のホームページ》 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 「p(^o^) 和の空間」の Window Shopping |
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