p(^o^) 和の空間

2009/01/31(土)13:39

祭祀もこなす雅子妃殿下

天皇・皇室関連(125)

 皇位継承の男系維持派の一部には、「雅子妃殿下は宮中祭祀をしないのがけしからん」と非難する声もあるが、妃殿下も時には宮中祭祀に加わることがある。 雅子さまもご出席 武蔵野陵と皇居で「昭和天皇二十年式年祭」 (産経新聞 2009年1月7日 11:23)  昭和天皇の崩御から20年となる7日午前、東京都八王子市にある武蔵野(むさしのの)陵(みささぎ)で「昭和天皇二十年式年祭の儀・山陵の儀」が行われ、天皇、皇后両陛下と皇族方が拝礼された。  元皇族や麻生太郎首相、河野洋平衆院議長ら約80人も参列。モーニングにコート姿の天皇陛下は陵前で拝礼後、「どうぞ、国家、国民をお守りくださり、さらに繁栄させていただきますよう、お願い申し上げます」という内容の「御告文(おつげぶみ)」を読まれた。  一方、皇室の祖先を祭る皇居・宮中三殿の皇霊殿では「昭和天皇二十年式年祭の儀・皇霊殿の儀」が行われ、両陛下の名代として皇太子ご夫妻が拝礼された。 病気療養中の皇太子妃雅子さまが、心身を清める潔斎を経て、皇室の伝統的な装束に着替えて臨む宮中三殿での儀式に出席されたのは、平成15年9月に行われた「秋季皇霊祭の儀」と「秋季神殿祭の儀」以来。  式年祭は天皇の崩御後、3年、5年、10年など節目の年に行われる。 《写真》 【昭和天皇二十年式年祭の儀・山陵の儀】 昭和天皇陵「武蔵野陵(むさしののみささぎ)」への拝礼を行われた天皇陛下と皇族方=7日午前、東京都八王子市の武蔵陵墓地  上記サイトの写真はよく見えないのだが、手前から天皇陛下、常陸宮殿下(←テレビの皇室番組をみたら違ってました。m(_ _)m 皇族方のお付きの人か何かかも。)、秋篠宮殿下、三笠宮の寛仁殿下(←※儿の右側に点が入る)。まずは男だけ。そのあとに女性皇族。上の記事には元皇族とあるから、おそらく昭和天皇の娘も出席したのだろうが、順番としては後の方だったのではあるまいか。男系原理の伝統的な祭祀としては、そういう順番が妥当なのだろうと思う。  「皇霊殿の儀」に関しては、両陛下のご健康を慮ってという面もあるのだろうが、皇太子ご夫妻が両陛下の「名代」として宮中三殿に礼拝されたという点は重要である。こういう儀式は、いわばどのように皇位が継承されているか、または誰が跡継ぎなのかを内外に示す形式でもある。だから、「名代」ということは、形式上では両陛下と同一の(祭祀上の)役割を果たしていることを意味しており、宗教的にも皇太子殿下が天皇陛下の第一の後継者であることを明確に示したことになろう。昭和天皇陵は昭和天皇ただ一人を祀っているが、皇霊殿は先祖代々の天皇の霊を祀っているという点で、象徴的な意味も大きい。  国民のなかには皇太子殿下ではなく秋篠宮殿下に皇位を継がせるべきだなとという意見があるが、皇室内ではそんなことは全然考えていないということが明らかになったと言える。  このような形式になったその他の可能性として、雅子妃殿下が八王子まで出かけるのが難しかったという事情があるのかもしれない。それにしても、「心身を清める潔斎を経て、皇室の伝統的な装束に着替えて臨む宮中三殿での儀式に出席された」ということだから、きちんと役割は果たしている。ワガママで病気のふりをしているだけだなどと非難する国民もいるが、妃殿下も出来ることはきちんとやっているという点は、広く国民も認識すべきである。  やがて皇太子殿下の時代になると、女性天皇議論が再燃するかもしれないが、そういう場合に、こういう儀式において「名代」を立てるという形で後継者が誰であるのかを皇室として暗に示してほしいものである。もちろん秋篠宮殿下にやってもらうのが基本だろうが、都合で名代ができない場合には、悠仁殿下に名代をやらせるという形式をとって、祭祀上ではこのルートで皇位継承されていくことを明示しておくべきである。天皇は政治的発言ができないことになっているが、こういう形で万世一系の継承を暗黙に示すことが肝要であると思う。  以下、参考までにその他の新聞記事。 昭和天皇しのび式年祭 (日本経済新聞 2009年1月8日)  昭和天皇の崩御から満20年となる7日午前、東京都八王子市の武蔵野陵と皇居内の宮中三殿で「昭和天皇20年式年祭の儀」が営まれた。武蔵野陵での「山陵の儀」には天皇、皇后両陛下をはじめ、秋篠宮さまら皇族方のほか、麻生太郎首相ら約80人が参列。即位満20年を迎えられた陛下が御告文(おつげぶみ)を読み上げ昭和天皇をしのばれた。  午前10時半ごろ、モーニングの上にコートを羽織った天皇陛下が御陵前に進み出られ、玉ぐしをささげて拝礼。「改めてご慈愛を思い起こし、お祭りをさせていただきます。国家、国民をお守りくださり、さらに繁栄させていただきますよう、お願い申し上げます」との趣旨の御告文を古い大和言葉で読み上げられた。  これに先立ち、宮中三殿の皇霊殿では「皇霊殿の儀」が行われ、両陛下の名代として参列した皇太子ご夫妻が拝礼された。雅子さまが宮中三殿での祭祀(さいし)に臨まれたのは2003年9月以来。(12:33) 昭和天皇の20年式年祭 両陛下、武蔵野陵を参拝 (北海道新聞 2009/01/07 12:31、01/07 13:49更新)  昭和天皇が亡くなって二十年となる七日、皇居と東京都八王子市の武蔵野陵(むさしののみささぎ)で「昭和天皇二十年式年祭の儀」が行われた。  武蔵野陵での「山陵の儀」には、天皇、皇后両陛下、秋篠宮ご夫妻ら皇族のほか、麻生太郎首相、昭和天皇の親族ら約八十人が参列した。モーニングにコートを羽織った天皇陛下は、玉ぐしをささげた後「国家、国民をお守りくださり、さらに繁栄させて頂きますようお願い申し上げます」という趣旨の御告文(おつげぶみ)を読み上げた。  一方、皇居・賢所では、ほぼ同じころに「皇霊殿の儀」が行われ、束帯姿の皇太子さまと、五衣(いつつぎ)・長袴(ながばかま)などを着た雅子さまが、両陛下の名代として拝礼した。雅子さまが宮中祭祀(さいし)に出席したのは二〇〇三年九月以来。  皇室では天皇が亡くなってから一年、三年、五年、十年などの節目の年に陵を参拝している。 人気blogランキング ↑この記事が面白かった方、またはこのブログを応援してくれる方は、是非こちらをクリックしてください。 無料メルマガ『皇位継承Q&A』登録はこちらから  目次 ブログ散策:天皇制の危機 も合わせて御覧ください。

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